展覧会これまで

  • 特別展「今井祝雄 ―長い未来をひきつれて」

    • 開催日:2024年9月14日 ~2024年11月17日

     
    プレスリリース 出品リスト
     
     

    会 期 2024年9月14日(土)-11月17日(日)10:00-17:00(入館は16:30まで)
    休館日 月曜日(ただし9月16日(月・祝)、9月23日(月・振休)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・振休)は開館、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)は休館)
    観 覧 料 一般900(720)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※ 高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方とその介護者の方は各当日料金の半額
    *リピート割引:本展チケットの半券をご提示いただいた方は、団体割引料金でご覧いただけます。(1枚につきお一人様1回限り、他の割引券との併用不可)
    ※11月9日(土)、10日(日) はあしやつくるば開催のため観覧無料
    会 場 芦屋市立美術博物館
    主 催 芦屋市立美術博物館
    後 援 兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、Kiss FM KOBE
    協 力 藤本由紀夫、林勇気、 ARTCOURT Gallery、Yumiko Chiba Associates

     
     

    《展覧会概要》
     1946年に大阪で生まれた今井祝雄は、大阪市立工芸高等学校在学中の1964年、17才の時に第14回具体美術展へ初出品し、翌年最年少作家として「具体美術協会(具体)」会員となりました。1966年に「第10回シェル美術賞」で一等賞を受賞し、同年7月にグタイピナコテカで個展を開催、絵画や立体作品、モーターを利用した作品を「具体」で発表する一方、「第1回草月実験映画祭」(草月会館ホール・東京、1967)や「現代の空間’68-光と環境」(そごう・神戸、1968)では映像や光による作品を発表するなど、「具体」の新時代を担うメンバーの一人として活躍します。1970年代以降は、写真や映像、音などのメディアを用いた、空間や環境についての深い思索にもとづく作品や、パフォーマンスを含む身体的な表現を通して「空間」「時間」「現象」「存在」といった人間にとっての根源的な主題について考察する作品を数多く制作する一方、街中の公共的空間に作品を設置する活動も行うなど、現在も国内外で精力的に発表を続けています。
     本展は、作家活動60年の節目に開催する、美術館では初の今井祝雄の個展となります。1960年代から80年代の平面、写真、映像作品を中心に、コロナ禍に生まれた作品や本展に向けて制作される新作を展示し、若くして作家活動をスタートした10代から現在にいたるまでの多様な活動を多角的に紹介し、今井祝雄という作家の知られざる全体像を明らかにする試みです。

     
     
    《本展の見どころ》
    今井祝雄という作家の全体像を明らかにする試み
    本展は、初個展「17才の証言」(ヌーヌ画廊・大阪、1964年)や第14回具体美術展に初出品し、作家としてスタートした1964年から60年の節目となる2024年に開催します。
    本展に向けて制作される新作《瀑布-ビデオの時代》から始まり、60年代から80年代に発表された平面、写真、映像、音などのメディアを用いた作品や関係資料約100点を展示するこの展覧会は、時間をさかのぼるような構成になっています。各時代の動きに敏感に反応しながら、「空間」「時間」「現象」「存在」といった人間にとっての根源的な主題を軸に展開していく今井の活動をまとまって振り返ることの出来る、初の機会となります。
     
    1970年代の〈音〉の作品や関連資料を展示
    向かい合わせに接した2基のスピーカーから、1975年、1976年に収録した今井の心臓音が響き合う《Two Heartbeats of Mine》(1976)を展示するほか、ドーム空間の遮光されたほぼ完全な暗闇の中に座る鑑賞者に向けて、中央からストロボ撮影するというパフォーマンス《八分の六拍子》(1976)で流れた自身の心臓音からメトロノームへと移り変わる八分の六拍子の〈音〉を、芦屋市立美術博物館の特徴的な空間に合わせて展示し、今井が関心を寄せ続ける〈音〉について考察します。
     
    1970年代~80年代の映像作品を多数紹介する上映会を開催
    今井祝雄は、「空間」「時間」「存在」といった根源的な問いを、自らの身体を用いた行為によって思索し、その場で生じた「現象」を写真や映像に留め作品とします。
    本展では、未発表の映像作品を含め、1970年代から80年代の映像作品を中心に構成した上映会を行います。これまで今井の映像作品をまとめて鑑賞する機会は少なく、本上映会は貴重な機会となります。
     
    本展図録を水声社より刊行予定
    (A5判、144ページ、定価3,000円(税込)(予定) 2024年10月中旬予定)
    本書は、「具体」期の活動から、ものと人間の関係への問い、映像・写真というメディアへの取り組みなど、今井祝雄の60年にわたる多彩な活動を紹介し、その活動の軌跡を明らかにします。
    勝俣涼(美術批評・表象文化論)、高嶋慈(美術・舞台芸術批評)による書き下ろしの批評や、今井祝雄と藤本由紀夫の対談を収録。今井の活動を辿るだけにとどまらず、作品の今日的な意義を問い直し、現在の活動にも迫ります。
     
     
    《出品予定作品・資料》
    約100点(予定)
     
     
    《関連イベント》*詳細は当館HPへ
    (1)特別イベント「DVD上映+パフォーマンス+トーク」

    日時 9月21日(土)13:00-17:00(予定)

    ○プログラムA 円、パーティーでピザを食べる 13:00-
    《円》(1967)、《ツリーパフォーマンス》(1984)、《Pizza Time》(1983)
    ○プログラムB 素描、歩く石、椅子と机の上から、穴を覗く 14:3014:00-
    《素描/影像 1973 / 2021》(1973 / 2021)、《百歩石》(1986)、《マレーネ・ディートリヒ》(1982)、《On the Table》(2012)、《穴の男・ 覗く人》(1988 / 2022)
    内容 特別上映会にあわせ、今井祝雄氏による《pizza Time》の再演と、スペシャルトークを行います。
    出演 今井祝雄(本展出品作家)、林勇気(映像作家)
    会場 講義室
    定員 60名(どなたでも)
    参加費 無料(ただし要観覧券)。申込不要、直接会場へ

     
    (2)上映会「時間劇場:1970年代―80年代を中心に」

    日時 10月19日(土)、11月2日(土)、11月16日(土) 10:00-17:00
    *映像作品をループ上映
    会場 講義室
    定員 60名(どなたでも)
    参加費 無料(ただし要観覧券)。申込不要、直接会場へ

     
    (3)対談「たとえば目と耳について」

    日時 10月6日(日) 14:00-15:30
    講師 今井祝雄(本展出品作家)、藤本由紀夫(アーティスト)
    会場 講義室
    定員 60名(どなたでも)
    参加費 無料(ただし要観覧券)。申込不要、直接会場へ

     
    (4)今井祝雄と“石”巡り

    日時 10月26日(土)13:00-16:00(予定) *小雨決行
    案内人 今井祝雄(本展出品作家)
    訪問地 新大阪、南船場、豊中ほか
    対象 どなたでも 15名 *要事前申込
    参加費 200円(レクリエーション保険代)、要観覧券、*移動に伴う交通費は別途各自負担
    ご希望の方は、10月18日(金)までに
    芦屋市立美術博物館に
    メール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)もしくはお電話(0797-38-5432)にてお名前・年齢・ご住所・ご連絡先(電話・メールアドレス)を添えてお申し込みください。
    応募者多数の場合は抽選。

     
    (5)学芸員によるギャラリートーク

    日時 9月16日(月・祝)、10月12日(土)
    いずれも14:00から 1時間程度
    参加費 無料(ただし要観覧券)。申込不要、直接会場へ

     
     

    《出品作品・資料(予定)》

     
    1 グタイピナコテカでの個展会場風景、1966
    2 《作品》 1965 アクリル、ミクストメディア、カンヴァス 芦屋市立美術博物館蔵
    3 《円》 1967 モノクロ、サウンド(4分3秒)
    4 《Two Heartbeats of Mine》 1976 インスタレーション 合体スピーカー、心音テープ、プレイヤー2台
    5 《Red Light―L》より 1976 ゼラチンシルバー・プリントに一部手彩色
    6 《タイムコレクション》 1981 CBプリント
    7 《矩形の時間》 1980 ビデオテープによるパフォーマンス(21分18秒)
    8 《ターミナルビルの一日》 1983-84 カラー、サウンド(1分57秒)
    9 《Pizza Time》 1983 パフォーマンス/カラー、サウンド(9分51秒)
    10 《デイリーポートレイト》 1979-、インスタント写真
    2以外、作家蔵

     
     
    《略歴》
     今井祝雄 Imai Norio
     
     1946年大阪市生まれ。1965年大阪市立工芸高等学校美術科洋画コース卒業。高校在学中、同級生の蟻田哲と共に、大阪中之島に開館したグタイピナコテカを訪問し「具体美術協会(具体)」を知る。1964年、ヌーヌ画廊(大阪)で初個展「17歳の証言」展を開催、来場した吉原治良に誘われ、同年「第14回具体美術展」に出品、翌年「具体」会員となる。1966年に「第10回シェル美術賞」で一等賞を受賞、同年7月にグタイピナコテカで個展を開催。白一色で塗られた絵画や立体作品、モーターを利用した作品を「具体」で発表する一方、「第1回草月実験映画祭」(草月会館ホール・東京、1967)や「現代の空間’68-光と環境」(そごう・神戸、1968)では映像や光による作品を発表するなど、「具体」の新時代を担うメンバーの一人として活躍、「具体」が解散する1972年まで会員として活動した。「具体」解散以降は、写真や映像、音などのメディアを用いた、空間や環境についての深い思索にもとづく作品や、パフォーマンスを含む身体的な表現を通して「空間」「時間」「現象」「存在」といった人間にとっての根源的な主題について考察する作品を数多く制作するとともに、街中の公共的空間に作品を設置する活動も行うなど、現在も国内外で精力的に発表を続けている。
     主なコレクションに、芦屋市立美術博物館、大阪中之島美術館、大阪府、京都国立近代美術館、国立国際美術館、滋賀県立美術館、東京都写真美術館、兵庫県立美術館、福岡市総合図館書、宮城県美術館、天目里美術館(中国)、アクセル・アンド・メイ・ヴェルヴォ-ルト財団(ベルギー)、ゲティ・センター(アメリカ)、ファーマサイエンス・コレクション(カナダ)、ラチョフスキー・コレクション(アメリカ) ほか多数。

  • 特別展
    創立100周年記念
    信濃橋洋画研究所 ―大阪にひとつ美術の花が咲く―」

    • 開催日:2024年6月22日 ~2024年8月25日

     
    プレスリリース 出品リスト
     
     

    会 期 2024年6月22日(土)―8月25日(日)
    休館日 月曜日(ただし7月15日(月・祝)、8月12日(月・振休)は開館、7月16日(火)、8月13日(火)は休館 )
    開館時間 10:00-17:00(入館は16:30まで)
    会 場 芦屋市立美術博物館
    観 覧 料 一般800(640)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
    ※ 歴史資料展示室の観覧料も含む ※( )内は20名以上の団体料金
    ※ 高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方とその介護者の方は各当日料金の半額
    ※7月15日(月・祝)は「ひょうごプレミアム芸術デー」として観覧無料
    主 催 芦屋市立美術博物館
    後 援 兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、朝日新聞神戸総局、神戸新聞社、NHK神戸放送局、Kiss FM KOBE
    助 成 公益財団法人 朝日新聞文化財団、芸術文化振興基金

     
     

    《展覧会概要》
     大正末から昭和初期にかけて、大阪が面積・人口ともに日本一の近代都市となった大大阪時代。その最中1924年、大阪市西区信濃橋交差点に「信濃橋洋画研究所」が誕生しました。前年にそろって二科会員となった気鋭の洋画家・小出楢重、黒田重太郎、鍋井克之、国枝金三が、東京や京都に比べて芸術の実らない地とされていた大阪で、洋画家を志す者の指導を目的に開設したものです。
     本研究所での講習は、デッサンや油絵などの実技と、美術史や解剖学といった講義によって構成され、ここで学生から会社勤めの者まで幅広い層が学びます。彼ら研究生以外にも門戸を開き、全国から希望者が殺到した夏季講習会や、講習成果発表の機会となった研究所展(第4回から「全関西洋画展」)などの先進的な取り組みも次々に実施し、1944年に閉鎖されるまでの約20年間に、多くの才能が輩出されました。自らが体得してきた洋画の技術を次世代に伝えるべく奔走する講師陣と、その教えを吸収しようとする研究生たちの活気ある交流によって、講師陣が目指した「大阪市にも一つの美術の花が咲く」*という文化的な土壌が、確かに醸成されていったのです。
     講師の一人・小出楢重が晩年を過ごし、本研究生も集った芦屋の地で、創立から100周年の節目に開催する本展は、信濃橋に集った画家たちの作品を一堂に展観するとともに、彼らの回想や講習カリキュラムなどから、ここでの指導と学びの実態を再検証するものです。
     本研究所が洋画界に吹きこんだ新風と花開いた成果をご覧いただき、関西の洋画史へ理解を深めていただく機会となりましたら幸いです。
     *鍋井克之が第1回研究所展に寄せた文章より(『週刊朝日』第23号、1924年11月23日、p.9)
     
    《本展の見どころ》
    (1)近代洋画の名品たち ―関西洋画壇を代表する20作家の60作品を一堂に展観。
    信濃橋洋画研究所で初代講師を務めた小出楢重国枝金三黒田重太郎鍋井克之の4者をはじめとする個性豊かな講師陣や、本研究所で学んだ画家たちは、当時、そしてその後の関西洋画壇を背負って立つ存在でした。
    本展では信濃橋洋画研究所を起点に生み出された洋画の名品を、大大阪という活気ある時代背景のもと一堂に展観します。さらに近年新たに発見された小出楢重作品や、公立美術館では初公開となる黒田重太郎作品も展示します。
     
    (2)信濃橋洋画研究所に集った画家たちの言葉から、その活動の実態に迫る。
    本研究所の取り組みは、これを後援していた『朝日新聞』『週刊朝日』にて、記録写真や講師陣が寄せた文章によって随時紹介されていたほか、複数の研究生が回想を残しています。
    本展では、これらの画家たちが残した文章言葉から、本研究所での指導と学びの実態を検証紹介します。
     
    (3)全国の洋画講習会の先駆け!夏季講習会の全容を明らかに
    研究所開設の年から『週刊朝日』の後援で実施された夏季講習会は、研究生以外も参加でき、全国から希望者が殺到するほど人気を博します。実技・学科講習関西名勝地での風景写生実習が十数日間にわたり実施されたこの講習会は、その後全国の美術団体や研究所が開催するようになる先駆けとなりました。
    本展では、講習カリキュラム小出楢重旧蔵の写真資料、週刊朝日に掲載された講師陣の報告やエッセイなどから、この講習会の内容を詳しく紹介します。
     
    (4)洋画を学ぶプロセスとは? ―洋画家としての修業過程
    小出楢重と鍋井克之は東京美術学校で、国枝金三と黒田重太郎は京都の画塾・関西美術院でそれぞれ絵を学びます。
    このような当時の洋画教育機関の状況も踏まえつつ、石膏像人体モデルデッサンから、油絵具による絵画制作へと至る洋画習得の過程を、小出と黒田の初期のデッサンや資料によって紹介します。
     
    (5)信濃橋から芦屋へ ―小出楢重を慕った画家たち
    小出楢重に師事するため来阪、のちに書生となり小出家で暮らした松井正は、本研究所の開設当初からここで学びつつ講師陣の手伝いをするようになります。長谷川三郎山崎隆夫仲田好江らは研究所で学ぶ一方、1926年に芦屋へ転居した小出のアトリエへも通い、直接指導を受けました。
    本展では、これらの画家たちと小出が芦屋の地で結んだ師弟関係について、彼らの作品および資料から紹介します。当館前庭に復元されている小出のアトリエでも関連した小展示を行います。

     
    《出品作家》
    〇初代講師を務めた画家たち:小出楢重、国枝金三、黒田重太郎、鍋井克之  
    〇研究所に学び、のちに講師となった画家たち:古家新、松井正、田村孝之介、山本直治、浜田葆光、伊藤継郎、小出卓二、藤井二郎
    〇学んだ画家たち:飯島一次、井上覺造、木村敏、高岡徳太郎、津高和一、仲田好江、長谷川三郎、山崎隆夫

     
     

    出品予定作品・資料

     
    1 松井正《都会風景》1924年 油彩、カンヴァス 大阪中之島美術館蔵
    2 国枝金三《都会風景1(信濃橋)》1925年 油彩、カンヴァス 大阪市立美術館蔵 *第12回二科展
    3 小出楢重《帽子のある静物》1923年 油彩、カンヴァス 公益財団法人 西宮市大谷記念美術館蔵 *第10回二科展
    4 鍋井克之《鴨飛ぶ湖畔》1932年 油彩、カンヴァス 大阪市立美術館蔵 *第19回二科展
    5 黒田重太郎《不老長春図》1938年 油彩、カンヴァス 星野画廊蔵 *第12回全関西洋画展
    6 長谷川三郎《トロッコ》1924年頃 油彩、カンヴァス 学校法人甲南学園 長谷川三郎記念ギャラリー蔵 *白象会第2回展
    7 小出楢重《素描(石膏デッサン)》1911年頃 木炭、紙 芦屋市立美術博物館蔵
    8 信濃橋洋画研究所 開所式(1924年4月3日)
      前列左より鍋井克之、小出楢重。中列左より国枝金三、黒田重太郎
    9 裸婦デッサンに取り組む研究生たち(1930年頃)
    10 第5回夏季講習会 滋賀県大津での風景写生実習(1928年8月)
      左より国枝金三、鍋井克之、黒田重太郎
     
     
    《関連イベント》
    (1)講演会「信濃橋の時代」

    日時 6月23日(日)14:00-15:30
    講師 山野英嗣(和歌山県立近代美術館 館長)
    会場 講義室 80名(どなたでも)
    *聴講無料(ただし要観覧券)。申込不要、直接会場へ

     
    (2)スライドトーク「洋画を学ぶ ―信濃橋に集った画家たちの交流とともに」

    日時 7月27日(土)14:00-15:30
    講師 川原百合恵(本展担当学芸員)
    会場 講義室 80名(どなたでも)
     *聴講無料(ただし要観覧券)。申込不要、直接会場へ

     
    (3)街歩きイベント「大大阪を歩く・大阪近代建築めぐり」

    日時 6月30日(日)10:00-13:00
    講師 髙岡伸一(近畿大学建築学部 教授)
    場所 大阪市北浜~中之島付近の近代建築が残る地域
    参加費 200円(レクリエーション保険代等)+各施設入場料実費
    対象 小学生以上 20名
    *事前申込制、6月14日(金)締切
    お電話(0797-38-5432)かメール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)にて、【お名前・年齢・ご住所・ご連絡先】をお伝えください。応募多数の場合は抽選となります。
    *詳細は追って当館HPでお知らせします。

     
    (4)学芸員によるギャラリートーク

    日時 7月6日(土)、7月15日(月・祝)、8月18日(日)各回14:00
    *参加無料(ただし7月6日、8月18日は要観覧券)。申込不要、直接会場へ

     

  • ヨドコウ迎賓館竣工100周年記念事業
    「令和5年度芦屋市内遺跡発掘調査速報展」

    • 開催日:2024年4月13日 ~2024年8月25日

    歴史資料展示室 企画展示スペース
    ※開館時間・休館日・観覧料は展覧会に準ずる
     

     
     

    《展示内容》
     ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)は、「櫻正宗」の銘柄で知られる灘五郷の山邑酒造株式会社(現:櫻正宗株式会社)8代目当主の山邑太左衛門の別邸として1924(大正13)年に建てられました。設計は近代建築の巨匠であるフランク・ロイド・ライトが行い、建築家の遠藤新と南信によって完成しました。1947(昭和22)年に株式会社淀川製作所の所有となり、1974(昭和49)年には、大正時代の鉄筋コンクリート造りの建物として初の国指定重要文化財となりました。
     ヨドコウ迎賓館の敷地内東側には本来、温室や使用人の住居、倉庫と、主屋と温室を繋ぐ渡り廊下など、様々な付属建物があったことが1925(大正14)年刊行の雑誌『新建築』からわかっています。それら付属建物は、1963(昭和38)年の県道精道奥山線の拡幅や戦後の住宅建築によって姿を消してしまいました。
     令和5年度に行われた敷地内の発掘調査によって、付属建物や滝、池などの遺構が見つかりました。
     本展では、発掘調査で見つかった出土品や遺構の写真を展示し、創建時の建物の様子を紹介します。
     

    展示品一覧

    番号 資料名 年代
    1 大谷石 大正時代
    2 布袋の痕跡が残る擬石の材料 大正時代
    3 レンガ 大正時代
    4 竣工当時の色がわかる壁片 大正時代
    5 ガラス片 昭和時代中頃
    6 タイル片 昭和時代中頃
    7 ガラス容器 昭和時代中頃
    8 陶器蓋 昭和時代中頃
    9 瓦片 昭和時代中頃
    10 解体計画中止運動ポスター 昭和46(1971)年
    11 解体計画中止運動チラシ 昭和46(1971)年

     

  • コレクション特集 「具体美術協会/芦屋」「アプローチ!―アーティストに学ぶ世界のみかた」

    • 開催日:2024年4月13日 ~2024年6月9日

     
    プレスリリースちらし(具体)作品リスト(アプローチ!) 作品リスト
     

    会 期 2024年4月13日(土)~6月9日(日)10:00-17:00(入館は16:30まで)
    休館日 月曜日(ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)は開館、4月30日(火)、5月7日(火)は休館)
    観 覧 料 一般500(400)円、大高生300(240)円、中学生以下無料
    ※ 2つの特集を併せての観覧料となります。 ※ 歴史資料展示室の観覧料も含む
    ※ 5月11日(土)、12日(日)は無料観覧日(あしやつくるば開催)
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※ 高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護者の方は各当日料金の半額
    会 場 芦屋市立美術博物館
    主 催 芦屋市立美術博物館
    後 援 兵庫県、兵庫県教育委員会、NHK神戸放送局、公益財団法人 兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、Kiss FM KOBE

     
     
    芦屋市立美術博物館では、現在約1,500点の美術作品を収蔵しています。
    本展では2つの特集によって、コレクション作品をご紹介します。

     


     

    「具体美術協会/芦屋」

    《展覧会の概要》
    芦屋市立美術博物館では、1954年に芦屋で結成された「具体美術協会(具体)」に属した作家の作品を多数所蔵しています。本特集では、当館コレクションの「具体」の作家の作品約45点とともに当時の資料を展観し、1972年に解散するまでの「具体」の時間を紹介します。
     
     
    《見どころ》
    ○ 2024年は、国際的な活動を展開した前衛美術グループ「具体美術協会(具体)」が1954年に結成されてから70年という記念の年となります。
    このたび芦屋市立美術博物館が誇る「具体」コレクションから35名の作品約45点を展示し、それまでの美術の概念にとらわれない実験的、独創的な作品を数多く生み出した「具体」の18年を振り返ります。
     
    ○ 本展では、機関誌『具体』やグタイピナコテカで開催された各作家の個展パンフレット、展覧会関係資料等を展覧するほか、記録写真や記録映像をご覧いただくコーナーを設け、アーカイブからも「具体」の時間を辿ります。
     
    ○ 1991年の開館時より収蔵してきた当館の「具体」コレクションは、「具体」の第1世代から第3世代の会員の作品を多数所蔵しており、国内外で類を見ない充実したコレクションとなります。
     
     
    《出品作家》

    今井祝雄、上前智祐、浮田要三、小野田實、金山明、菅野聖子、聴濤襄治、喜谷繁暉、
    木梨アイネ、坂本昌也、嶋本昭三、白髪一雄、白髪富士子、鷲見康夫、田井智、高崎元尚、田中敦子、田中竜児、坪内晃幸、名坂千吉郎、名坂有子、堀尾昭子、堀尾貞治、前川強、正延正俊、松谷武判、松田豐、向井修二、村上三郎、元永定正、山崎つる子、吉田稔郎、ヨシダミノル、吉原治良、吉原通雄

    *50音順/当館コレクションより

     
     
    「具体美術協会(具体)」とは
    兵庫県芦屋市に在住していた、関西において戦前から前衛画家として活躍していた吉原治良をリーダーに、彼に作品の批評を受けていた阪神間の若い作家たちによって、1954年に結成された前衛美術グループ。創立メンバーは17名、18年の活動期において60名を超える作家が会員として参加した。吉原治良による「人の真似をするな」というスローガンを掲げ、「われわれの精神が自由であるという証を具体的に提示したい(『具体』創刊号、1955年より)という理念のもと、会員たちは何ものにもとらわれない自由な発想と、新しい美の創造に向けた独創的な作品の発表を続けた。1972年の吉原治良逝去を機に解散。
    「具体」は、戦後の日本美術を代表するグループとして、国内外で高い評価を受けている。

     
     
    【展示作品・資料】作品約45点、資料約40点(予定)

     
    1.嶋本昭三 《作品》1954年 塗料、新聞紙 ©shimamotoLAB Inc.
    2.田中敦子 《作品》1957年 油性インク、油彩、紙 ©Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association 
    3.松谷武判 《繁殖の63-130》1963年 ビニール接着剤、アクリル、板
    4.名坂有子 《UNTITLED》1963年 アクリル、板
    5.小野田實 《作品64-H》 1964年 油彩、ビニール接着剤、樹脂、板 ©ONODA Minoru
    6.菅野聖子 《作品》 1965年頃 塗料、ダンボール、板
    7. 第1回具体美術展(1955年、小原会館・東京) 写真提供:大阪中之島美術館
    8.野外具体美術展(1956年、芦屋公園・兵庫) 写真提供:大阪中之島美術館
    1~6は全て芦屋市立美術博物館蔵
     
     

    「アプローチ!アーティストに学ぶ世界のみかた」

    《展覧会概要》
    世界には、実に多くの物質や事柄が存在しています。
    自然界は引力、重力など目に見えない力のもと、空気や光、水で満たされ、数多の動物や植物が生きています。人々は自然界と共生しつつ、他の人間と関わり社会を構成し、感情や情報をやり取りしながら生活しています。
    アーティストたちもまた、私たちと同じ世界に生き、世界に存在する数多の物事から発想し、唯一無二の作品を創造します。
    彼・彼女らは、世界をどのようにとらえ、制作へとつなげているのでしょうか?
    本展では、当館が所蔵する近現代作家の絵画、立体、写真作品を、「自然」「社会・人間」「造形」といったキーワードのもとに展観。制作を通して世界と関わるアーティストたちの視点と制作の手法に迫ります。
     
    【出品点数】
    作品約60点
    【出品作家】
    蟻田哲、植松奎二、清水九兵衛、デイヴィッド・ナッシュ、戸谷成雄、中川佳宣、ハナヤ勘兵衛、舟越保武、紅谷吉之助、堀尾貞治、松井正、三島喜美代、元永定正、渡辺信子
     
     
    《見どころ》
    〇 当館が所蔵する近現代作家14名の絵画、立体、写真作品約60点を展観。
    多彩な表現の作品たちを一堂にご覧いただきます。 
     
    〇 アーティストたちは世界にあふれる物事を独自の視点でとらえ、作品によって可視化し、私たち(鑑賞者)にたくさんの気づきを与えてくれます。本展では、アーティストたちの視点とアプローチの手法を紹介し、みなさんに、私たちと同じ世界を生きるアーティスト像へアプローチしていただきます。
     
    〇 「世界」に存在する物事の中から、それぞれのアーティストたちが制作の動機・題材としたものをキーワードとして、作品とともに紹介していきます。
    *キーワード:自然、重力・引力、植物、命、戦争、宗教、情報、災害、労働、素材、形体、造形…
     
    【展示作品】

     
    1.植松奎二《Triangle – Stone / Cloth》2021年 石、綿布 撮影者:髙嶋清俊 
    2.中川佳宣《果実あつめ》1990年 ミクストメディア
    3.ハナヤ勘兵衛《銀めし》1952年 ゼラチンシルバー・プリント
    4.松井正《オリャンタイ・タンボ》1985年 油彩、布
    5.元永定正《あかのうえ》〈ほへとシリーズ〉1986年 シルクスクリーン、紙
    6.渡辺信子《UNTITLED》1994年 布、板
    全て芦屋市立美術博物館蔵
     
     
    《関連イベント》
    1.まなびはく・講座「『具体』研究と1980年代」

    講 師 尾﨑信一郎(鳥取県立美術館 館長予定者)、平井章一(関西大学文学部 教授)
    内 容 「具体美術協会(具体)」がヨーロッパで再評価されはじめた1980年代、学生時代に「具体」の調査研究を始め、その成果をその後学芸員として展覧会で発表してきたお二人に、当時の「具体」をとりまく状況や、元メンバーとの交流など自身の経験をお話しいただきます。
    日 時 6月1日(土)14:00-16:00(予定)
    会 場 当館 講義室
    対 象 どなたでも
    定 員 80名(予定)*申込不要、直接会場へ
    参加費 無料(ただし要観覧券)

     
    2.びはくルーム・ワークショップ「植物を写す『蜜蝋ドローイング』」

    講 師 中川佳宣氏(美術家、大阪芸術大学美術学科 教授)
    内 容 植物をモチーフとした作品を手掛ける中川さんと一緒に、当館周辺の植物を観察し、蜜蝋による独特の風合いをもつドローイング作品を制作します。
    日 時 5月18日(土)13:00-16:00
    会 場 当館体験学習室 ほか
    対 象 小学3年生以上
    定 員 20名 *事前申込制
    参加費 200円(要観覧券)

     
    3.学芸員によるギャラリートーク

    日 時 4月20日(土)、5月11日(土)、12日(日)、6月9日(日)(予定)
    いずれも14:00~、1時間程度
    ガイド 当館学芸員(大槻晃実、川原百合恵)
    会 場 当館 展示室
    対 象 どなたでも *申込不要、直接会場へ
    参加費 無料(ただし4月20日(土)、6月9日(日)は要観覧券) 

     
    【申込について】
    ワークショップは事前申込が必要です。お電話(0797-38-5432)かメール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)にて、お名前(お子さまの場合は学年)、ご住所、ご連絡先をお伝えください。応募多数の場合は抽選。

  • 第41回芦屋市造形教育展

    • 開催日:2024年2月10日 ~2024年2月18日

    【開催概要】
    芦屋市内の就学前施設、小学校、中学校の子どもたちの作品を、全館にわたり展示します。
     
    【会期】
    2024年2月10日(土)-2024年2月18日(日)
    午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで) 
     
    【休館日】
    2月13日(火)
     
    【会場】 
    芦屋市立美術博物館
     
    【観覧料】
    無料
     
    【主催】 
    芦屋市教育委員会、芦屋市造形教育研究会
     
    【お問い合わせ】
    芦屋市教育委員会教育部学校教育室学校支援課(℡:0797-38-2143 / 平日執務時間内)
     
    ※歴史資料展示室では、常設展および企画展「ちょっとむかしのくらし展
    ―昭和の生活用品たち―」を開催中
     


     
    第39回芦屋市造形教育展の様子(2021年度)
  • 第67回 芦屋市展

    • 開催日:2024年3月5日 ~2024年3月24日

     
    《開催概要》
    「何人も随意に応募することが出来ます」という自由さが特色の公募展として1948年に第1回展が開催されて以来、本展は今年で67回目となりました。本年も多くの方々に親しみを持っていただける公募展をめざします。前回に引き続き、会期中に来場者の投票で選ぶ賞も設けます。
     
     
    《会期》
    2024年3月5日(火)-3月24日(日)
    午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで) 
    *最終日3月24日の展示は午後4時まで(入館は午後3時30分まで)
    *月曜日休館
     
     
    《会場》
    芦屋市立美術博物館 第1展示室・第2展示室、ホール、ギャラリー
     
     
    《観覧料》
    無料
     
     
    《作品搬入日》
    2024年2月24日(土) 午前10時~12時、午後1時~3時
     
     
    《審査員》
    今井祝雄(美術家、元具体美術協会会員)
    児玉靖枝(美術家)
    小林 公(兵庫県立美術館学芸員)
    川口拡之(元奈良市立写真美術館学芸員)
    林  直(写真家、大阪芸術大学客員教授)
    *肩書きは2023年11月現在のものです。(各部門、順不同)     
     
     
    《賞》

    芦屋市長賞 2点 副賞各3万円
    芦屋市議会議長賞 2点 副賞各2万円
    芦屋市立美術博物館奨励賞 2点 副賞各1万円
    審査員特別賞 若干名 賞状

     
     
    《寄託賞》
    芦屋市婦人会賞、芦屋ユネスコ協会賞、芦屋ライオンズクラブ賞、芦屋ロータリークラブ賞、菊寿会会長賞、ターナー色彩株式会社賞、中山岩太賞、ハナヤ勘兵衛賞、吉原治良賞、LADSギャラリー賞(五十音順)
    オーディエンス賞(※会期中来場者の投票により決定)
    協力:芦屋市商工会
     
     
    《講評会》
    写真:3月10日(日)午後2時―3時30分(予定) 
    平面:3月17日(日)午後2時―3時30分(予定)
     
     
    《授賞式》
    3月24日(日)午後2時―3時30分 芦屋市立美術博物館
     
     
    《主催》
    芦屋市、芦屋市教育委員会、芦屋市立美術博物館
     
    応募の詳細は以下のとおりです。
     
    ■部門 
    〇平面(油彩画、水彩画、日本画、版画などを含む)
    〇写真
     
    ■規格/組作品は1点として応募し、組んだ状態で規定サイズ内に収めてください。
    【平面作品】
    *画面の大きさが縦163㎝×横163㎝以内。
    *壁面に展示できるもの。
    *屋外展示は不可。
    *応募者自身で移動可能なものに限ります。
    *建物、器物などを傷つけないようにしてください。
    【写真作品】
    *額装等を含めて縦90㎝×横90㎝以内。
    *額装仕上げはできるだけガラス、アクリル等で画面保護してください。
    *パネル仕上げ等画面が露出している場合は、不可抗力による作品の損傷について主催者はその責任を負いません。
     
    ■注意事項
    ・展示に必要な吊り具、紐等は各自取り付けておいてください。
    ・持ち運びや陳列困難なもの、異臭を放つもの、腐敗しやすいもの、会場や観客に危害や損傷を加える恐れがある(乾燥が十分でない等)もの等は受付けません。
    ・展示方法に指定があるものは、配置図、写真等をあらかじめ添付してください。
    ・出品作品の保管、展示は万全の注意を払って行いますが、不可抗力による作品の損傷について主催者はその責任を負いません。
    ・著作権や肖像権等の問題が生じた場合には出品者が対応するものとし、主催者は責任を負いません。
     
    ■応募資格
    どなたでも。年齢、経歴、資格、国籍を問いません。
    *海外から応募する場合は、日本国内に代理人を設けてください。代理人は、応募書類の提出、出品料の納入、作品の搬入、搬出を行ってください。審査結果は代理人あてに通知しますので、応募書類の氏名欄には出品者の氏名と在住地及び代理人の氏名を両方記入し、住所、電話番号欄には代理人の住所、電話番号を記入してください(詳細は要問合せ)。
     
    ■出品点数等
    1部門につき1人2点以内。両部門への出品可。
    他の公募展・グループ展・個展、ウェブサイト等で公開していない自作の未発表作品に限る。
     
    ■出品料
    1部門につき1,000円(1部門につき2点以内)
    *作品搬入時にはおつりのないようにご準備ください。
    *納入された出品料の払い戻しはいたしません。
     
    ■応募方法
    募集要項のA、B、C、D票の表裏すべて(*印以外)に必要事項を記入し、B票裏面に切手を貼って1部門につき出品料1,000円とともに搬入当日にお持ちください。事前申込は不要です。
    *ご記入いただいた情報は当館で責任を持って管理し、芦屋市展以外の目的には使用しません。
     
    ■搬入日
    日時:2月24日(土) 午前10時~12時、午後1時~3時
    場所:芦屋市立美術博物館
    *作品裏に必ず天地、出品者名、作品名、連絡先を明記してください。
    *委託搬入は、当日業者が出品者を代行する形でのみ受付けます(現金書留等による出品料の受付けはしません)。
    *委託搬入は、委託業者にC出品料受取票をお渡ししますので、その旨業者に伝えて、お受け取りください。
    *午前12時から午後1時の受付けはできません。
    *作品の梱包材等は搬入後お持ち帰りください。
     
    ■搬出日
    搬出の際はB審査通知票をお持ちください。
    【選外作品】
    日時:3月9日(土) 午前10時~12時、午後1時~3時
    *入選作品がある場合は、その入選作品と同時に搬出しても差し支えありません。
    【入選作品】
    日時:3月24日(日) 午後4時~6時
        
    ■その他
    ・審査結果は応募者本人(代理人による応募の場合は代理人)にB票によって通知します。
    お電話などでのお問い合わせはご遠慮ください。
    ・入選作品については目録を作成します。
    ・入賞作品については、広報資料等として、入賞作品であることを明記したうえで図版及び個人名を使用することがありますのでご了承ください。なお、個人情報は芦屋市展以外の目的には使用しません。
    ・入選後、自作、未発表のものでない等、本要項に該当しないことが判明した場合は、入賞、入選を取り消すことがあります。
    ・例外なく指定日時以外の作品返却には応じられませんので、返却日時を厳守してください。
    搬出日時を経過した作品については、主催者はその損傷・紛失等の責任を負いません。また、出品者が作品保有の権利を放棄したものとみなすことがありますので、搬出日時を厳守してください。
     
    作品の応募につきましては、1月中旬頃から順次配布する「募集要項」をご確認ください。
     
    【募集要項 設置場所】
    芦屋市立美術博物館、芦屋市役所生涯学習課窓口 他(市内公共施設等にて順次配布)
     
    募集要項の郵送をご希望の方は、送り先を記入した84円切手貼付(1部希望の場合)の封筒を同封し、以下の住所までお送り下さい。2部以上ご希望の場合は、送料が異なりますのでお問い合わせください。
     
     
    《送付先》
    〒659-0052 兵庫県芦屋市伊勢町12-25 
    芦屋市立美術博物館「芦屋市展」係
    *封筒表に「芦屋市展募集要項送付希望」と朱書きしてください。
     
    ~第67回芦屋市展に関するお問い合わせ~
    芦屋市立美術博物館 「芦屋市展」係
    〒659-0052 兵庫県芦屋市伊勢町12-25
    Tel:0797-38-5432 Fax:0797-38-5434
    http://ashiya-museum.jp/
     
     
    【第67回 芦屋市展入賞者 発表】
    第67回芦屋市展の「平面」「写真」各部門の入賞者が決定致しました。
    入賞者は下記の通りとなります。
     
    ◎第67回芦屋市展 入賞者 一覧 (敬称略)
     
    【平面】

    芦屋市長賞   西浦絵理 ≪うつる≫
    芦屋市議会議長賞   門脇済美 ≪Map-もうひとつの未来≫
    芦屋市立美術博物館奨励賞   陶國康子 ≪レモンライダー レモンやめたい≫
    審査員特別賞   阿部竜宏 ≪梱包された作品のようなもの#001≫
    審査員特別賞   熊谷綾 ≪残像≫
    審査員特別賞   廣田くみこ ≪半分になる練習≫
    芦屋市婦人会賞   芳田澪子 ≪`24-1(B)≫
    芦屋ユネスコ協会賞   折羽弘子 ≪枯れ蓮のさき≫
    芦屋ライオンズクラブ賞   本宮氷
    ≪かつて補食者であったもの、または被食者になろうとするもの≫
    ターナー色彩株式会社賞   藤本尚隆 ≪おしてるや≫
    吉原治良賞   HASE.≪「土俵」/「Ring」≫
    LADSギャラリー賞   畠山忠美 ≪胡蝶の夢≫

     

    【写真】

    芦屋市長賞   島津貴充 ≪タナトス ノ ユリ≫
    芦屋市議会議長賞   西村俊裕 ≪新学期・出合いの春≫
    芦屋市立美術博物館奨励賞   清水晴夫 ≪音魂≫
    審査員特別賞   今田裕 ≪春の移ろい≫
    審査委特別賞   岡村佳代子 ≪力をあわせて≫
    審査員特別賞   竹村幸子 ≪樹≫
    芦屋ロータリークラブ賞   半澤良樹 ≪生業≫
    菊寿会会長賞   井之上修三 ≪収穫≫
    中山岩太賞   村上よしみ ≪夏の宵≫
    ハナヤ勘兵衛賞   多田昭行 ≪光と色の世界②≫
    マースフォト賞   加藤利弘 ≪悠久のモスレム寺院≫

     
    〇全入選作品のリストはこちら
     
    【オーディエンス投票開催】(平面、写真、各部門1名)
    3月5日(火)~3月17日(日)の間、来場者によるオーディエンス賞投票を開催致します。期間中に来場された方は、各部門1票ずつお好きな作品に投票ができます。

  • art resonance vol.01時代の解凍
    Defrosting Time: Art Across Generations

    • 開催日:2023年10月28日 ~2024年2月4日

     
    プレスリリースちらし出品リスト会場マップ
     
     

    会 期 2023年10月28日(土)―2024年2月4日(日)
    休館日 月曜日(ただし、1月8日は開館、1月9日は休館)、年末年始(12月28日―1月4日)
    観 覧 料 一般800(640)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
    *無料観覧日:2023年11月11日(土)、12日(日)[関西文化の日]
    *( )内は20名以上の団体料金
    *高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額
    *リピート割引:本展チケットの半券をご提示いただいた方は、団体割引料金でご覧いただけます。
    (1枚につきお一人様1回限り、他の割引券との併用不可)
    会 場 芦屋市立美術博物館
    主 催 芦屋市立美術博物館
    後 援 兵庫県、兵庫県教育委員会、NHK神戸放送局、公益財団法人 兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、Kiss FM KOBE
    助 成
    協 力 太陽工業株式会社、株式会社淀川製鋼所、株式会社桝弥、株式会社八田、一般社団法人 山田正亮の会、ShugoArts

     
     
    《展覧会の概要》
     本展では、関西を拠点に国内外で活動する、藤本由紀夫、髙橋耕平、野原万里絵、黒田大スケの4名が、当館のコレクションから注目する作家を選び、その作家像と併せて作品を様々な方法で読み解いていきます。彼/彼女らが創作者としての視点をもって、山崎つる子たち7名の思考や手業に近づきながら多様な方法でアプローチすることで、新たな作品解釈と共に、これまで表には出ていなかった個人史をも浮かび上がらせます。
     藤本は、山崎つる子の《作品》(1964)を手掛かりに様々な角度から検証し、具体美術協会という枠を超えて山崎の世界の新しい発見を試みます。野原は、生涯にわたって約5,000点もの絵画を遺した山田正亮に注目しました。山田が残した作品や50冊以上に及ぶ制作ノートから、本質的な絵画への問いと「描く」という山田の思考を、画家の視点と制作という行為を通して導き、抽象絵画の新しい鑑賞方法を提示します。高橋は、人や作品、時代とのつながりを「対話」という形で拡張していった津高和一の活動から、現代における「対話」について考察し、津高が抽象絵画を描くに至る経緯や精神性などを検証していきます。黒田は、堀内正和、柳原義達、エミール=アントワーヌ・ブールデルの3名の彫刻家とあわせて、田中敦子に注目し、アーティスト本人や周囲の人々の言葉を通して、各作家像に迫ります。
     本展は、現代の作家が新たな視点をもって当館コレクション作品を調査・研究し、その研究成果としての展示空間=「思考を深める場」を立ち上げる方法によって、新たな展望を提示します。

    出展作家

    藤本由紀夫、山崎つる子、髙橋耕平、津高和一、野原万里絵、山田正亮、黒田大スケ、田中敦子、堀内正和、柳原義達、エミール=アントワーヌ・ブールデル

     
     
    関連イベント
    (1)オープニングイベント
    アーティストによるギャラリートーク
    日時:2023年10月28日(土) 14:00-16:00(予定)
    講師:藤本由紀夫、髙橋耕平、野原万里絵、黒田大スケ
    会場:展示室
    ※参加無料、申込不要(ただし要観覧券)
     
    (2)トーク1                 
    日時:2023年11月18日(土)
    講師:黒田大スケ(美術家・出展作家)
     
    トーク2
    日時:2023年12月9日(土)
    講師:髙橋耕平(美術家・出展作家)
     
    トーク3
    日時:2023年12月23日(土)
    講師:藤本由紀夫(アーティスト・出展作家)
     
    いずれも
    時間:各回14:00-16:00
    会場:講義室、展示室
    対象:どなたでも 60名
    ※参加無料、申込不要(ただし要観覧券)
     
    (3)ワークショップ
    「記憶の色図鑑づくり」
    日時:2023年11月25日(土)10:30-14:30(予定)
    講師:野原万里絵(画家・出展作家)
    会場:体験学習室 対象:小学生以上 15名
    材料費:200円(高校生以上は要観覧券)
    ※要事前申込。11月15日締切。応募者多数の場合は抽選。
     
    (4)アーティストと学芸員によるギャラリーツアー
    2024年1月13日(土) 藤本由紀夫と髙橋耕平
    1月20日(土) 野原万里絵と黒田大スケ
    各回14:00-15:30(予定) ※参加無料、申込不要(ただし要観覧券)
     
    (5)学芸員によるギャラリートーク
    2023年11月11日(土)、12日(日)、2024年1月8日(月・祝)
    各回13:00~ 約1時間
    ※参加無料、申込不要(ただし要観覧券) *11月11日、12日は無料観覧日(関西文化の日)
     
    お問い合わせ:芦屋市立美術博物館
    〒659-0052 兵庫県芦屋市伊勢町12-25 ℡ 0797-38-5432
    ホームページ:ashiya-museum.jp  X(旧twitter):@ashiyabihaku
     
     
    作家が作家を考察する。現代に生きる作家の作品、すべて新作。
     本展に参加する藤本由紀夫、髙橋耕平、野原万里絵、黒田大スケの4名は、関西を拠点に国内外で活躍する美術家や画家です。彼/彼女らは、当館コレクションから山崎つる子、津高和一、山田正亮、田中敦子、堀内正和、柳原義達、エミール=アントワーヌ・ブールデルの作品やその人物像に注目しました。
     デイヴィット・ホックニーが『秘密の知識―巨匠も用いた知られざる技術の解明(原題:Secret Knowledge Rediscovering the lost techniques of the Old Masters』(2006)で示したとおり、ホックニーや関係者たちの調査研究による鏡とレンズを使った技法から導き出した仮説が科学的根拠をもって当該書によって立証され、伝統的絵画の新しい理解と鑑賞方法を獲得することが出来ました。このように、本展で藤本たち4人が、先行研究を参照しながら、実作品や資料、書籍、インタビュー映像などから導き出していく仮説や論考は、当館コレクションの新たな表現や意義、これまで見えていなかった新たな作家像を現わしてくれると確信します。4名が立ち上げた新しい解釈は、絵画や映像、インスタレーション作品として表されるとともに、様々な観点や価値観を提示する唯一無二の展示空間を生み出します。
     
     
    作家によるコレクションへのアプローチ
    藤本由紀夫は、⼭崎つる⼦の1964年の作品《作品》一点から何が読み取れるかに挑戦します。藤本自身の制作のプロセスと照らし合わせることにより、山崎の仕事の姿勢、思索の跡を追うことが出来ると考えます。具体美術協会という枠を超えて⼭崎つる⼦の世界の新しい発⾒を試みます。
     
    髙橋耕平は、津高和一の詩から始まった書や、絵画制作が抽象絵画へと進むとともに個人の活動を拡張した「運動」とも言える「対話のための作品展」や、社会と芸術を繋ぐ試みとして行った「架空通信テント美術館」など、私と公のつながりを「対話」という形で拡張していった津高の活動に注目しました。本展では仮説として、津高の抽象絵画に向かう姿勢と成り立ちに、後の「対話」的活動の萌芽を見出し、髙橋の制作プロセスを重ね、津高が試みた作品と作品が置かれる場を通した「対話」のあり方の継承を試みます。
     
    野原万里絵は、山田正亮に注目しました。生涯にわたって約5,000点もの絵画作品を遺した山田は、几帳面な性格をもち、近しい人にも描く姿を見せなかったといいます。作品と共に残された50冊以上に及ぶ山田の制作ノートには、作品のスケッチや課題に対するメモ、その時に感じたであろう山田の言葉が綴られており、山田の絵画に向かう思考に触れることはできるものの、「絵画を描く」というシンプルな感覚を想像するには、もう一歩踏み込んだアプローチが必要です。今回、野原は、山田が「何故描いたのか」「どのように描いていったのだろうか」という本質的な絵画への問いを画家の視点で調査を行い、制作という行為を通して一つの答えを導きます。
     
    黒田大スケは、田中敦子と3名の彫刻家、堀内正和、柳原義達、エミール=アントワーヌ・ブールデルの作品に注目しました。田中は具体美術協会を代表するアーティストの一人として議論や考察が絶えない一方で、アーティスト本人による言葉は多くありません。今回黒田は田中の作品制作をサポートした影の立役者(電気屋)の視点から作品制作を通して田中像に迫ります。あわせて、絵画や平面作品を多く収蔵する当館では展示される機会の少ない彫刻のコレクションに光を当て、堀内正和、柳原義達、ブールデルを演じ、彼らの視点から作品を制作します。全体を通して、田中と彫刻家達についてのばらばらの詩を重ねることで、見えない存在に姿を与えるように透明な何者かの為の物語を紡ぐことを試みます。
     
    彼/彼女ら4名は、コレクションを調査・研究し、その研究成果としての展示空間=「思考を深める場」を立ち上げます。展示と併せ、アーティストによる考察を図録に収録し、言葉による接近も試みます。
     

     

    1. 藤本由紀夫《y-memo》2023年
    カラーシート、ブリキ、トタン 作家蔵
    2. 髙橋耕平《未定》2023年
    インスタレーション(一部) 作家蔵 
    3. 野原万里絵《色彩への扉》2023年
    パステル、色鉛筆、紙 作家蔵
    4. 黒田大スケ《4匹》2023年
    ドローイング 作家蔵
    5. 山崎つる子《作品》1964年 ビニール塗料、綿布、板
    芦屋市立美術博物館蔵
    ©Estate of Tsuruko Yamazaki, courtesy of LADS GALLERY, Osaka
    6. 津高和一《声》1956年
    油彩、カンヴァス 芦屋市立美術博物館蔵
    7. 山田正亮《WORK F.1》1990年
    油彩、カンヴァス 芦屋市立美術博物館蔵
    8. 田中敦子《カレンダー》1954年
    インク、紙、鉛筆、コラージュ 芦屋市立美術博物館蔵
    ©Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association
    9. 堀内正和《作品−B−》
    1954年 鉄 芦屋市立美術博物館蔵
    10. 柳原義達《黒人の女》
    1956年 ブロンズ 芦屋市立美術博物館蔵
    11. エミール=アントワーヌ・ブールデル
    《デモステネスA》1927年 テラコッタ
    芦屋市立美術博物館蔵

     
     
    作家略歴等
     

    • 藤本由紀夫 Fujimoto Yukio 1950-
      名古屋市生まれ、大阪市在住。大阪芸術大学音楽学科卒。70年代よりエレクトロニクスを利用したパフォーマンス、インスタレーションを行う。80年代半ばよりサウンド・オブジェの制作を行う。音を形で表現した作品を個展やグループ展にて発表。その作品をつかったパフォーマンスを行うなど、空間を利用した独自のテクノロジーアートの世界を展開している。近年は「読書」という行為をとおして美術館の在り方を問う活動も行っている。今回の展⽰では、⼭崎つる⼦の《作品》(1964)を⼿掛かりに様々な⾓度から検証し、具体美術協会という枠を超えて⼭崎つる⼦の世界の新しい発見を試みる。
    • 髙橋耕平 Takahashi Kohei 1977-
      京都生まれ、在住。2002年京都精華大学大学院修士課程 芸術研究科造形専攻修了。2005年頃より映像作品の制作を始める。現在はドキュメンタリー形式の映像に自らの声や身体を介入させた作品、パフォーマンスの記録やアーカイブ資料を使用した作品を発表。本展では、津高和一の詩から始まった書や絵画制作が抽象絵画へと進むとともに、個人の活動を拡張した「運動」とも言える「対話のための作品展」(1962―1981. 西宮・自庭)や社会と芸術を繋ぐ試みとして行った「架空通信テント美術館」(1980-1985.西宮・夙川)など、人や作品、時代とのつながりを「対話」という形で拡張していった津高の活動から、現代における「対話」について調査・研究を行うとともに、津高が抽象絵画を描くに至る経緯や精神性等を検証していく。
    • 野原万里絵 Nohara Marie 1987-
      大阪市生まれ、在住。2011年京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業、2012年 Royal College of Art (Visual Communication) 交換留学、2013年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。近年の野原は、ワークショップを日本各地で開催し、協働制作による作品を発表。他者とのコミュニケーションを通して、絵画の新たな可能性を模索している。本展では、山田正亮の残した言葉やスケッチなどを手立てに、山田の身振りから生まれた作品を紐解くことを試みながら、野原自身の制作の姿勢、方法を振り返り、山田が生涯を賭して求めてきた画家としての精神性、山田が向かっていった絵画の世界の深淵を探る。
    • 黒田大スケ Kuroda Daisuke 1982-
      京都生まれ。2013 年広島市立大学大学院総合造形芸術専攻(彫刻)修了。アーティスト・コレクティブ「チームやめよう」主宰。現在、関西を拠点に活動。近年は彫刻に関するリサーチを基に、特定の彫刻家を憑依させるように演じるパフォーマンス的要素の強い映像を制作することで、忘れ去られた/埋没してしまっている近代以降の彫刻家の個人史やその制作行為を浮かび上がらせ光を当てることを試みている。本展では、数人の彫刻家とあわせて、⽥中敦⼦の《作品(ベル)》や《カレンダー》をとりあげる。田中は具体美術協会を代表するアーティストの一人として議論や考察が絶えない一方で、アーティスト本人による言葉は多くない。この点に注目し、作品制作を通して田中像に迫る。
    • 山崎つる子 Yamazaki Tsuruko 1925-2019
      芦屋市生まれ。1948年小林聖心女子学院英専卒業。1954年具体美術協会(具体)の結成に参加、72年の具体解散時まで在籍した。1950年頃より子供を対象とした美術教室に一貫して携わる。1975年AUの結成に参加。1980年代以降、個展を中心に活動。当館では2004年に個展「リフレクション 山崎つる子」を開催。ストライプを基調としたカラフルな抽象画や、ブリキや透明な支持体を使用した作品など、色彩の反映といった視覚性に訴えかける作品を多く残した。当館では絵画・平面5点を収蔵。
    • 津高和一 Tsutaka Waichi 1911-1995
      大阪市生まれ。青年期より詩作の道に入るとともに、大阪の中之島洋画研究所にて学ぶ。戦後は行動美術協会を中心に活動、1952年に同会会員となり、この頃から抽象絵画を制作する。同年に結成された現代美術懇談会(ゲンビ)に参加。その後、国際展への出品を重ね、日本の現代美術を代表する作家となる。1962年から81年まで自庭で「対話のための作品展」を開催したほか、1980年から85年まで夙川沿いでアンデパンダン形式の「架空通信テント美術館」を開催するなど、作品を仲介とした種々のコミュニケーションを試みた。1995年の阪神・淡路大震災で自宅が倒壊、急逝。当館では絵画33点を収蔵。
    • 山田正亮 Yamada Masaaki 1929-2010
      東京生まれ。東京府立工業高等専門学校を卒業。1949年2月第1回日本アンデパンダン展に出品。1950年から56年まで自由美術家協会展へ出品。初期は静物画を制作、50年代から方形やストライプの組み合わせによる抽象絵画を手掛けた。その歩みは、解体され還元された色彩や形態によって、いかに絵画を成立させるかという探究であり、欧米の近代主義絵画が直面した問題を独自に追及することとなる。ミニマルかつシステマティックに構成された絵画は、「塗る」作業を常に意識させる画面が特徴。やがて、1980年頃より規則的に分割された画面を荒いストロークで塗りつぶす、より表現主義的な作風へと展開した。当館では絵画3点を収蔵。
    • 田中敦子 Tanaka Atsuko 1932-2005
      大阪生まれ。京都市立絵画専門学校中退の後、大阪市立美術研究所にて学ぶ。この頃、抽象絵画を描き始める。1954年頃、「0会」に参加する。当時はカレンダーの作品や、数字のみで構成する作品を制作した。1955年に具体美術協会(具体)の会員となった後は、コードで繋がった20個のベルを展示会場に設置し順に鳴り響くようにした作品や、巨大な人型の布に電球を取り付け、規則的に光を点滅させた《舞台服》、多彩な電球を組み合わせて明滅させた《電気服》など先鋭的な作品を発表した。1957年頃から電球とコードの絡まりから着想を得た絵画を描き始める。1965年「具体」退会。その後、国内外で個展を開催するほか、様々な国際展にも出品し、精力的に活動を続けた。当館では絵画15点、立体1点を収蔵。
    • 堀内正和 Horiuchi Masakazu 1911-2001
      京都生まれ。1926年上京、翌年村山知義らの著作に影響を受け、構成主義風の彫刻を試みる。1928年東京高等工芸学校彫刻部に入学、翌年第16回二科展に初入選し動向を中退、番衆技塾に入り藤川勇造に具象彫刻を学ぶ。戦時色の濃くなった1939年より制作発表を中止、アテネ・フランセに通う。1947年第32回二科展において彫刻部会員に推挙される。1950年京都市立美術専門学校教授に就任。第1、4回ゲンビ展(1953年、56年)に出品するかたわら、第3、4回展(1955、56)では運営委員、審査員もつとめた。1966年二科会を退会。この間、1954年鉄溶接による構成的な作品を手掛け、鉄棒から鉄板、さらに曲面へと移行した。1963年第6回高村光太郎賞、1969年第1回現代国際彫刻展など受賞歴多数。当館では彫刻1点を収蔵。
    • 柳原義達 Yanagihara Yoshitatsu 1910-2004
      神戸生まれ。兵庫県立神戸第三中学校(現長田高等学校)在学中に神戸第一中学校(現神戸高校)の教師で日本画家村上華岳の弟子であった藤村良一(良知)に絵を学ぶ。1928年卒業後、京都に出て福田平八郎に師事するうち、『世界美術全集 33巻』(平凡社、1929年)に掲載されていたブールデル「アルヴェル将軍大騎馬像」の図版に感銘を受け、彫刻家を志す。1931年東京美術学校彫刻家入学。在学中の1933年、第8回国画会展に「女の首」で入選し国画奨学賞を受賞。1937年の12回展で同人となるが、39年に国画会を退会し新制作派協会に参加、彫刻部を創設した。1953年渡仏、グランド・ショーミエールでブールデルの弟子、エマニュエル・オリコストに師事する。1957年帰国、翌年第1回高村光太郎賞を受賞。1963年新制作協会を退会。写実的な表現が大勢を占めていた日本の彫刻界にあって、戦後いちはやく量塊を主体とする斬新な制作を展開した。当館では彫刻1点とドローイング3点を収蔵。
    • エミール=アントワーヌ・ブールデル Bourdelle, Emile-Antoine 1861-1929
      フランス、モントーバン生まれ。家具職人の家に生まれ、トゥールーズの美術学校を経て、1884年パリのエコール・デ・ボザールに進み、ファルギエールに師事するが、学校に失望して退学する。ダルーのアトリエを経てロダンの助手となり、15年間働いた。当初ロマン主義的傾向の情熱的な作品を作ったが、1900年の《アポローンの頭部》によってロダンの影響を離れ、“偉大さ”を目指し近代彫刻に新しい息吹を与えた。代表作としては《ベートーヴェン》の連作、《弓をひくヘーラクレース》、《アルヴェル将軍の記念碑》などが知られる。1929年パリ郊外のル・ヴェジネで逝去。当館では彫刻13点1組を収蔵。
  • 最後の浮世絵師 月岡芳年

    • エントランスホール、第1展示室、第2展示室
    • 開催日:2023年7月22日 ~2023年10月9日

     
    プレスリリース  展示リスト
     

    会  期 2023年7月22日(土) ― 10月9日(月・祝)
    開館時間 10:00-17:00(入館は16:30まで)
    会  場 芦屋市立美術博物館 エントランスホール、第1展示室、第2展示室
    休 館 日 月曜日(祝日の場合は翌平日)
    観 覧 料 一般1,000(800)円、大高生700(560)円、中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額になります。 
    主  催 芦屋市立美術博物館
    後  援 兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、サンテレビジョン、ラジオ関西、NHK神戸放送局
    協  力 青幻舎プロモーション

     
     
    《展覧会紹介》 
     江戸の新橋で生まれた月岡芳年(1839-1892)は、12歳のときに歌川国芳(1797-1861)に学び、15歳で画壇デビューしました。22歳頃から本格的に浮世絵師として活動をはじめ、54歳で没するまでに数多くの作品を世に出しました。
     芳年は西洋画の写実性を取り込みながら、柔軟な発想とたくましい絵心で、浮世絵の歴史の最後に強烈な閃光を放ちました。師匠譲りの武者絵や歴史画を中心に活動を始めましたが、明治維新という激動の歴史の世相を映す作品も数多く残しています。
     本展では、妖怪などの怪奇をテーマとした『新形三十六怪撰』や、芳年の代表作である『月百姿』などを数多く展示し、芳年の魅力あふれる作品の数々を紹介します。

      
     
     
    《見どころ》
     
    「血みどろ絵」だけではない芳年の魅力
     
     月岡芳年は「血みどろ絵」や「無残絵」などの過激な絵を好んで描いていたと考えられていました。しかし、近年の研究の結果、それは画業の最初期の画風であることがわかってきました。
     本展覧会では、芳年が全盛期から晩年にかけて描いた作品を150点展示します。それらの作品には過激な描写のものは少なく、静謐な描写のものが多いです。その静謐さの中に劇的な場面を展開させるといった描き方の作品もあります。
     本展覧会を通して、芳年が過激な内容や描写のみが目立つだけの「最後の浮世絵師」ではないことを紹介します。
     
    主な展示品

    1.「芳年武者无類 主計頭加藤清正」明治16(1883)年
    2.「新形三十六怪撰 源頼光土蜘蛛ヲ切ル図」明治25(1892)年
    3.「偐紫田舎源氏」明治17(1884)年
    4.「風俗三十二相 いたさう 寛政年間女郎の風俗」明治21(1888)年
    5.「郵便報知新聞 第五百六十五号」明治8(1875)年
    6.「月百姿 五条橋の月」明治21(1888)年
    7.「月百姿 玉兎 孫悟空」明治22(1889)年

     

     
    《関連イベント》
    (1)講演会「芳年の「怪」と「快」」
    日 時:7月30日(日)14:00-15:30
    会 場:美術博物館 講義室
    講 師:神谷 浩氏(徳川美術館副館長)
    参加費:無料(要観覧券)
    定 員:60名
     
     
    (2)講演会「芳年とメディア」
    日 時:8月27日(日)14:00-15:30
    会 場:美術博物館 講義室
    講 師:菅原 真弓氏(大阪公立大学教授)
    参加費:無料(要観覧券)
    定 員:60名
     
     
    (3)ワークショップ「尺八を吹いてみよう」
    日 時:9月10日(日)①10:30-12:00 ②14:00-15:30
    会 場:美術博物館 講義室
    講 師:加納 煌山氏(新都山流竹琳軒・大師範)
    参加費:無料(要観覧券)
    定 員:各20名(先着順)
    申し込み方法
    9月9日(土)までに、お電話かFAX、メールのいずれかで以下の内容をお知らせください。
    ●氏名、電話番号、午前・午後のどちらに参加希望か
    電 話:0797-38-5432
    FAX:0797-38-5434
    メール:ashiya-bihaku@shopro.co.jp
     
     
    (4)ホールコンサート「月の絵、月の音」
    日 時:10月1日(日)14:00-15:00
    会 場:美術博物館 エントランスホール
    奏 者:木田 陽子氏(ピアニスト)
    参加費:無料(要観覧券)
    定 員:100名
    曲 目:ドビュッシー『月の光』『そして月は荒れた寺に落ちる』
    山田耕筰『月光に棹さして』
    ベートーベン『ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」』
    ラヴェル『洋上の小舟』、 その他
     
     
    (5)当館学芸員による展示解説
    日 時:7月22日(土)、8月20日(日)、9月18日(月・祝)  各日11:00- (7月22日のみ10:30-) 、14:00-
    会 場:芦屋市立美術博物館 展示室
    参加費:無料(要観覧券)
    定 員:なし
     
     
    (3)以外、事前申込不要 

  • リニューアルオープン記念
    特別展「芦屋の美術、もうひとつの起点 ―伊藤継郎」

    • 開催日:2023年4月15日 ~2023年7月2日

     
    プレスリリース 出品リスト
     

    会  期 2023年4月15日(土)~7月2日(日)
    休 館 日 月曜日
    開館時間 10:00-17:00(入館は16:30まで)
    会  場 芦屋市立美術博物館
    観 覧 料 一般800(640)円、大高生600(480)円、中学生以下無料
    ※ 歴史資料展示室の観覧料も含む ※( )内は20名以上の団体料金
    ※ 高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方とその介護者の方は各当日料金の半額
    ※ 5月5日(金・祝)、20日(土)、21日(日)は無料観覧日
    主  催 芦屋市立美術博物館
    後  援 兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、NHK神戸放送局、Kiss FM KOBE
    助  成 公益財団法人 朝日新聞文化財団
    芸術文化振興基金

     
     
    《展覧会概要》 
     芦屋の地で描き続けた画家、伊藤継郎(いとうつぐろう 1907-1994年)をご存知でしょうか。
     伊藤は大阪の画塾で学び、1928年に芦屋へ転居、この地にアトリエを構えます。複数の美術団体展に出品して研鑽を積んだのち、1941年に新制作派協会(現・新制作協会)へ入会、発表の拠点と定めました。温厚な人柄の伊藤を慕って、芦屋のアトリエには画家仲間や文化人が集ったほか、絵画教室も開かれ多くの人々が学びます。1948年には芦屋市美術協会の創立に参加。その中心人物として、芦屋市展や童美展(児童対象の公募展)の審査を務めました。このように、昭和から平成にかけて芦屋の美術の中心には、伊藤の存在があったのです。
     伊藤の絵画は、日常の一場面や人物、動物、旅先の風景や異国の人々など、自らが心惹かれたモチーフを見つめ、愛情豊かに描くものでした。友人の小磯良平は、伊藤のモチーフのとらえ方を「眼の前にあるものが彼の頭の中を通過することによって、忽然として彼の造形に変化して出て来る」(『なにわ会シリーズ小冊子「伊藤継郎」』梅田画廊、1966年)と評します。その絵肌は、絵具をあつかう独自の方法によって、実に質感豊かです。「ものを見て、絵具で描く」―伊藤はこれ以上なくシンプルな絵画のあり方を探求しましたが、生み出したのは、彼にしか描けない絵でありました。
     当館は1991年の開館の年、伊藤継郎の回顧展を開催しました。このたび32年ぶりに、没後としては初の大規模な伊藤継郎展を開催します。約60点の伊藤作品とともに、伊藤が画家として歩む中で交流した20名の多彩な画家たちの作品を展観し、当時の洋画界の様相をご覧いただきます。そして、唯一無二な伊藤絵画の内実に「モチーフ」「技法」という観点から迫り、伊藤の画業の再検証を試みます。
     何を、どう、描くのかー。伊藤の絵画を通して、絵を描くとはどういうことかと、考える機会となりましたら幸いです。
      
     
     
    《本展の見どころ》
    (1)芦屋の地に生きた、ひとりの画家。伊藤継郎の実像に迫る。
    伊藤の作品約60点とともに、彼が残したエッセイや絵画論、多数の写真資料を展示します。
    画家として生きるとは、どういうことかー。伊藤絵画の独自性に迫りながら、多くの人々に慕われた画家の素顔に触れていただきます。
    伊藤遺族や芦屋市の施設が所蔵する、公立美術館としては初公開となる作品達も複数展示。
     
    (2)伊藤が画家として歩む中で交流した、多彩な20名の画家の作品を展示。
    大阪に生まれ、青年期に芦屋に根を下ろした伊藤。その画業は、関西の洋画界の歩みと重なります。本展では伊藤が交流した多彩な画家たちを、その作品や資料から紹介します。関西の洋画史におけるスターたちの作品が、伊藤を起点に、一堂に会する機会。それぞれの画家の新たな一面を、垣間見ることができるでしょう。
     
    (3)様々なイベント、ワークショップを実施します。
    伊藤は、子どもから大人まで多くの「描く人」をあたたかなまなざしで見守りました。
    本展のイベントとして、伊藤が残した技法書やエッセイ、アトリエでの様子を紐解きながら、絵を描くことの楽しさや難しさを味わうワークショップを開催します。
    また、神戸市立小磯記念美術館に長く勤務され、新制作派協会や小磯良平をはじめとする会員たちについて研究されている廣田生馬氏をお招きし、新制作についてお話を伺います。

     
     
    《出品作家》  
    伊藤継郎
    松原三五郎、赤松麟作、黒田重太郎、小出楢重、鍋井克之、古家新、田川寛一、猪熊弦一郎、小磯良平、田村孝之介、小松益喜、山本直治、吉原治良、井上覺造、藤井二郎、松井正、吉田一夫、西村元三朗、白髪一雄、村上三郎
     
     
    《出品予定作品・資料》

     
    1 伊藤継郎《ピエロ》1932年頃 油彩、布 当館蔵
    2 伊藤継郎《鳩を配した裸婦》1937年 油彩、布 当館蔵
    3 伊藤継郎《無題》1953年頃 油彩、布 芦屋市立山手小学校蔵
    4 伊藤継郎《帽子をかぶった男》1970年頃 水彩、パステル、方解末、紙 当館蔵
    5 伊藤継郎《二人の司教》1968年 油彩、布 当館蔵
    6 伊藤継郎《阿蘇の赤牛》1961年 油彩、布 当館蔵
    7 小出楢重《横たわる裸女A》 1928年 油彩、布 当館蔵 
    8 吉原治良《小さな噴水》1948年 油彩、布 当館蔵 
    9 白髪一雄《文》1954年 油彩、布 当館蔵
    10 小磯良平、小松益喜らと岡山旅行 1940年頃
     
     
    《作家紹介》

    伊藤継郎(いとうつぐろう 1907-1994)
    大阪に生まれた伊藤は16才のとき、松原三五郎の天彩画塾に通い、絵を学び始めます。翌年、赤松麟作主宰の赤松洋画塾(後に赤松洋画研究所と改称)に移り、1928年に芦屋に転居。1930年23歳のとき二科展で初入選を果たし、1937年に会友に推挙されました。しかし1941年には二科会を退会し、小磯良平や猪熊弦一郎らの誘いで新制作派協会(現・新制作協会)会員となります。以後、この会を拠点に活躍を続けます。1944年に満州に出征し、終戦後約1年のシベリア抑留を経て1946年夏に復員。1947年頃からは、幸運にも戦火を逃れた芦屋の伊藤のアトリエに小磯や田村孝之介、小松益喜らの画家仲間が集い、研究会やデッサン会が行われたほか、新制作派協会の研究所も置かれ、白髪一雄や村上三郎らも通いました。また、絵画教室も開かれ子どもから大人まで多くの人々が学びました。1948年には吉原治良ら芦屋市在住の芸術家たちと芦屋市美術協会を結成し、芦屋市展や童美展の審査員を務めます。1961年より浪速芸術大学(現・大阪芸術大学)、1965年より京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)等で教授を歴任し後進の指導にあたりました。1969年芦屋市民文化賞、1990年には兵庫県文化賞を受賞しています。
    当館では1991年に回顧展「画業60余年の歩み 伊藤継郎」を開催したほか、作品64点および多数の関係資料を収蔵しています。

    制作中の伊藤継郎、年代不詳

     
     
    《関連イベント》
    (1)講演会
    「新制作派協会の戦前・戦中・戦後 ―創立期会員、神戸・阪神間の会員の歩みとともに―」
    講 師:廣田生馬氏(神戸市立小磯記念美術館 学芸担当係長)
    日 時:6月11日(日)14:00-15:30 
    会 場:芦屋市立美術博物館 講義室
    定 員:60名(予定) ※申込不要、直接会場へ
     
    (2)ワークショップ「継郎先生の絵画教室―静物画を描こう!」
    講 師:吉村有子氏(アーティスト)
    日 時:6月25日(日) 11:00-16:00(予定)
    会 場:芦屋市立美術博物館 体験学習室
    対 象:小学生以上、10名(予定) 
    ※事前申込制。6月10日(土)締切  応募者多数の場合は抽選。
    参加費:500円
    持ち物:使いたい絵具や画材(カンバスはこちらで用意します)。
        汚れてもよい服装。昼食。

     
    (3)学芸員によるワークショップ「伊藤継郎の作品を模写しよう!」
    講 師:川原百合恵(本展担当学芸員)
    日 時:5月27日(土)11:00-16:00(予定)
    会 場:芦屋市立美術博物館 体験学習室
    対 象:中学生以上、15名(予定) 
    ※事前申込制。5月12日(金)締切  応募者多数の場合は抽選。
    参加費:500円
    持ち物:絵具(模写するのは油彩の作品です。カンバスはこちらで用意します)。
        汚れてもよい服装。昼食。
     
    (4)鑑賞&スケッチ会「伊藤継郎が愛したモチーフ・動物を描こう!」
    講 師:川原百合恵(本展担当学芸員)
    日 時:〔第1部〕作品鑑賞会 @芦屋市立美術博物館 5月13日(土)14:00-15:00
    〔第2部〕スケッチ会 @神戸市立王子動物園 5月14日(日)9:30-12:30
    ※小雨決行。荒天中止。
    対 象:小学生以上、15名(予定) ※小学生の参加には保護者の同伴が必要。
    ※両日とも参加いただける方のみ応募可 
    ※事前申込制。4月29日(土)締切  応募者多数の場合抽選。
    参加費:100円(保険代)。
        別途、神戸市立王子動物園の入園料をご用意ください(大人600円、中学生以下無料)。
    〔第1部〕作品鑑賞会の際には要観覧券。

     
    (5)学芸員によるギャラリートーク
    講 師:川原百合恵(本展担当学芸員)
    日 時: 4月22日(土)、5月7日(日)、6月17日(土)、14:00-15:00
    会 場:芦屋市立美術博物館 展示室
    対 象:どなたでも ※申込不要、直接会場へ
     
    (6)対話型鑑賞会「おはなししながら継郎さんの絵を見よう!」
    講 師:川原百合恵(本展担当学芸員)
    日 時:5月5日(金・祝)14:00-15:00
    会 場:芦屋市立美術博物館 展示室
    対 象:中学生以下 ※申込不要、直接会場へ
     
    【申込について】
    *(1)(5)(6)は申込不要。参加費無料(ただし要観覧券)
    *(2)~(4)は事前申込が必要。材料費等が必要です。
    申込は4月1日(土)より受け付けます。
    お電話(0797-38-5432)かメール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)にて、イベント名、お名前(お子さま の場合は学年)、ご住所、ご連絡先をお伝えください。応募多数の場合は抽選。
    ※新型コロナウィルス感染症の状況により、イベント内容の変更または中止となる場合がございます。
    詳細は事前に当館ホームページ「新型コロナウィルス感染症対策(芦屋市立美術博物館利用ガイドライン)」をご確認ください。

  • コレクション小企画「美術の手ざわり―記憶にふれる」

    • 開催日:2022年4月16日 ~2022年6月19日

     
    出品リスト
     

    会  期 2022年4月16日(土)-6月19日(日)、月曜日休館
    開館時間 午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
    会  場 芦屋市立美術博物館 1階歴史資料展示室
    観 覧 料 無料
    ※同時開催「北原照久コレクション展―おもちゃ!広告!驚きと感動と心温まる物語―」の観覧料に含む
    主  催 芦屋市立美術博物館

     
     
    《内容》 
    美術作品を見ているとき、視覚をこえた触覚的なものを感じたり、肌感覚が刺激されたりすることがあります。ざらざら、なめらかなどの素材ごとの質感や、技法ごとに異なる作品表面のニュアンスを読み取ったり、風景画に描かれた場所の光や温湿度の感じ、色彩による印象を感じ取ったりすることです。このような、作品から感受される感覚や印象といった作品の「手ざわり」は、私たちに作者の表現の意図や、制作の工程を伝えてくれます。
     
    そして作品は、作者の手を離れてから、様々な人と場所を渡って、美術館にやってきます。今日、私たちの前にある作品たちの「手ざわり」は、制作の段階でそなえた「手ざわり」の上に、時間経過による風合いの変化を重ねたものです。この「手ざわり」には、作品が作者のもとを発ってかを重ねたものです。この「手ざわり」には、作品が作者のもとを発ってからの道のりにおいて、作品を中心につながりを持った人々の「記憶」も、蓄積されています。
    本展では、作品たちの「手ざわり」から、それぞれの「記憶」にふれることを試みます。
     
    あるコレクターが独自の信念や審美眼によって「もの」を集め楽しむように、美術館もある方針に基づいて作品を収集、保存し、調査・研究のうえ展示します。美術館もコレクターの一種とみることができます。
    1991年の開館から30年余り。たくさんのご縁によって、当館には1,500点を超える作品が集まりました。本展を通して、作品たちの背後に流れる時間、芦屋という土地、そして作家たちの息づかいを、感じていただけましたら幸いです。 ※展示作品数 56点
     
    《展示作品》

    1 上山二郎《ラディッシュ(赤蕪)》1923年、油彩・布
    2 伊藤継郎《鵜》1965年、油彩・布
    3 福井市郎《深江の浜》1921年、ドライポイント・紙       
    4 松谷武判《Object- 7》1973年、フォトシルクスクリーン・紙
     
    《関連イベント》  
    (1)ワークショップ「思い出の手ざわり―絵はがきを描こう」
    思い出の品や大切にしているものをモチーフに、思い出や気持ちを相手に伝える絵はがきを作成します。描きたいものがあれば持ってきてくださいね!
    〇日 時  5月21日(土)14時-16時
    〇対 象  小学生以上、約20名 *要事前申込、5月11日(水)締切
    〇参加費  無料
     
    (2)ワークショップ「絵具の手ざわり―伊藤継郎の描きかたを体験しよう」
    画家・伊藤継郎の著した技法書『油絵入門』を参考に、絵具に砂を混ぜる、引っかくなどの技法を体験し、伊藤の絵画の独特な絵肌の秘密に迫ります。
    〇日 時  6月4日(土)13時30分-16時 
    〇対 象  高校生以上、約20名 *要事前申込、5月26日(木)締切
    〇参加費  300円(材料費として)
     
    (3)ポスター鑑賞会「デザインの手ざわり―ポスターの秘密に迫る」
    北原コレクション展出品のポスター作品について、効果的な美しいポスターになるように制作者が工夫したポイントはどこかなど、考え対話しながら鑑賞します。
    〇日 時  6月18日(土)14時-15時
    〇対 象  中学生以上、約10名 *申込不要、直接会場へお越しください。
    〇参加費  無料
     
    (4)学芸員とギャラリートーク
    学芸員とみなさんでお話をしながら鑑賞します。
    〇日時と対象  *いずれも申込不要、当日会場へ
    【どなたでも参加できます】
    4月30日(土)、5月28日(土)、6月19日(日)いずれも14時~
    【小中学生限定】5月5日(木)15時~
     
    ※高校生以上の方のご参加には、北原照久コレクション展の観覧券が必要です。
    ※(1)(2)の申込方法:芦屋市立美術博物館へお電話(0797-38-5432)かメール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)にて、お名前、お子さまの場合は学年、ご住所、ご連絡先をお伝えください。応募者多数の場合抽選となります。締切は(1)5月11日(水)、(2)5月26日(木)。
    ※新型コロナウイルス感染症の状況により、内容や定員を変更する場合があります。