展覧会 次回

展覧会 次回

  • コレクション特集 「具体美術協会/芦屋」「アプローチ!―アーティストに学ぶ世界のみかた」 new

    • 開催日:2024年4月13日 ~2024年6月9日

     
    プレスリリースちらし
     
     

    会 期 2024年4月13日(土)~6月9日(日)10:00-17:00(入館は16:30まで)
    休館日 月曜日(ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)は開館、4月30日(火)、5月7日(火)は休館)
    観 覧 料 一般500(400)円、大高生300(240)円、中学生以下無料
    ※ 2つの特集を併せての観覧料となります。 ※ 歴史資料展示室の観覧料も含む
    ※ 5月11日(土)、12日(日)は無料観覧日(あしやつくるば開催)
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※ 高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護者の方は各当日料金の半額
    会 場 芦屋市立美術博物館
    主 催 芦屋市立美術博物館
    後 援 兵庫県、兵庫県教育委員会、NHK神戸放送局、公益財団法人 兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、Kiss FM KOBE

     
     
    芦屋市立美術博物館では、現在約1,500点の美術作品を収蔵しています。
    本展では2つの特集によって、コレクション作品をご紹介します。

     


     

    「具体美術協会/芦屋」

    《展覧会の概要》
    芦屋市立美術博物館では、1954年に芦屋で結成された「具体美術協会(具体)」に属した作家の作品を多数所蔵しています。本特集では、当館コレクションの「具体」の作家の作品約45点とともに当時の資料を展観し、1972年に解散するまでの「具体」の時間を紹介します。
     
     
    《見どころ》
    ○ 2024年は、国際的な活動を展開した前衛美術グループ「具体美術協会(具体)」が1954年に結成されてから70年という記念の年となります。
    このたび芦屋市立美術博物館が誇る「具体」コレクションから35名の作品約45点を展示し、それまでの美術の概念にとらわれない実験的、独創的な作品を数多く生み出した「具体」の18年を振り返ります。
     
    ○ 本展では、機関誌『具体』やグタイピナコテカで開催された各作家の個展パンフレット、展覧会関係資料等を展覧するほか、記録写真や記録映像をご覧いただくコーナーを設け、アーカイブからも「具体」の時間を辿ります。
     
    ○ 1991年の開館時より収蔵してきた当館の「具体」コレクションは、「具体」の第1世代から第3世代の会員の作品を多数所蔵しており、国内外で類を見ない充実したコレクションとなります。
     
     
    《出品作家》

    今井祝雄、上前智祐、浮田要三、小野田實、金山明、菅野聖子、聴濤襄治、喜谷繁暉、
    木梨アイネ、坂本昌也、嶋本昭三、白髪一雄、白髪富士子、鷲見康夫、田井智、高崎元尚、田中敦子、田中竜児、坪内晃幸、名坂千吉郎、名坂有子、堀尾昭子、堀尾貞治、前川強、正延正俊、松谷武判、松田豐、向井修二、村上三郎、元永定正、山崎つる子、吉田稔郎、ヨシダミノル、吉原治良、吉原通雄

    *50音順/当館コレクションより

     
     
    「具体美術協会(具体)」とは
    兵庫県芦屋市に在住していた、関西において戦前から前衛画家として活躍していた吉原治良をリーダーに、彼に作品の批評を受けていた阪神間の若い作家たちによって、1954年に結成された前衛美術グループ。創立メンバーは17名、18年の活動期において60名弱の作家が会員として参加した。吉原治良による「人の真似をするな」というスローガンを掲げ、「われわれの精神が自由であるという証を具体的に提示したい(『具体』創刊号、1955年より)という理念のもと、会員たちは何ものにもとらわれない自由な発想と、新しい美の創造に向けた独創的な作品の発表を続けた。1972年の吉原治良逝去を機に解散。
    「具体」は、戦後の日本美術を代表するグループとして、国内外で高い評価を受けている。

     
     
    【展示作品・資料】作品約45点、資料約40点(予定)

     
    1.嶋本昭三 《作品》1954年 塗料、新聞紙 ©shimamotoLAB Inc.
    2.田中敦子 《作品》1957年 油性インク、油彩、紙 ©Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association 
    3.松谷武判 《繁殖の63-130》1963年 ビニール接着剤、アクリル、板
    4.名坂有子 《UNTITLED》1963年 アクリル、板
    5.小野田實 《作品64-H》 1964年 油彩、ビニール接着剤、樹脂、板 ©ONODA Minoru
    6.菅野聖子 《作品》 1965年頃 塗料、ダンボール、板
    7. 第1回具体美術展(1955年、小原会館・東京) 写真提供:大阪中之島美術館
    8.野外具体美術展(1956年、芦屋公園・兵庫) 写真提供:大阪中之島美術館
    1~6は全て芦屋市立美術博物館蔵
     
     

    「アプローチ!アーティストに学ぶ世界のみかた」

    《展覧会概要》
    世界には、実に多くの物質や事柄が存在しています。
    自然界は引力、重力など目に見えない力のもと、空気や光、水で満たされ、数多の動物や植物が生きています。人々は自然界と共生しつつ、他の人間と関わり社会を構成し、感情や情報をやり取りしながら生活しています。
    アーティストたちもまた、私たちと同じ世界に生き、世界に存在する数多の物事から発想し、唯一無二の作品を創造します。
    彼・彼女らは、世界をどのようにとらえ、制作へとつなげているのでしょうか?
    本展では、当館が所蔵する近現代作家の絵画、立体、写真作品を、「自然」「社会・人間」「造形」といったキーワードのもとに展観。制作を通して世界と関わるアーティストたちの視点と制作の手法に迫ります。
     
    【出品点数】
    作品約60点
    【出品作家】
    蟻田哲、植松奎二、清水九兵衛、デイヴィッド・ナッシュ、戸谷成雄、中川佳宣、ハナヤ勘兵衛、舟越保武、紅谷吉之助、堀尾貞治、松井正、三島喜美代、元永定正、渡辺信子
     
     
    《見どころ》
    〇 当館が所蔵する近現代作家14名の絵画、立体、写真作品約60点を展観。
    多彩な表現の作品たちを一堂にご覧いただきます。 
     
    〇 アーティストたちは世界にあふれる物事を独自の視点でとらえ、作品によって可視化し、私たち(鑑賞者)にたくさんの気づきを与えてくれます。本展では、アーティストたちの視点とアプローチの手法を紹介し、みなさんに、私たちと同じ世界を生きるアーティスト像へアプローチしていただきます。
     
    〇 「世界」に存在する物事の中から、それぞれのアーティストたちが制作の動機・題材としたものをキーワードとして、作品とともに紹介していきます。
    *キーワード:自然、重力・引力、植物、命、戦争、宗教、情報、災害、労働、素材、形体、造形…
     
    【展示作品】

     
    1.植松奎二《Triangle – Stone / Cloth》2021年 石、綿布 撮影者:髙嶋清俊 
    2.中川佳宣《果実あつめ》1990年 ミクストメディア
    3.ハナヤ勘兵衛《銀めし》1952年 ゼラチンシルバー・プリント
    4.松井正《オリャンタイ・タンボ》1985年 油彩、布
    5.元永定正《あかのうえ》〈ほへとシリーズ〉1986年 シルクスクリーン、紙
    6.渡辺信子《UNTITLED》1994年 布、板
    全て芦屋市立美術博物館蔵
     
     
    《関連イベント》
    1.まなびはく・講座「『具体』研究と1980年代」

    講 師 尾﨑信一郎(鳥取県立美術館 館長予定者)、平井章一(関西大学文学部 教授)
    内 容 「具体美術協会(具体)」がヨーロッパで再評価されはじめた1980年代、学生時代に「具体」の調査研究を始め、その成果をその後学芸員として展覧会で発表してきたお二人に、当時の「具体」をとりまく状況や、元メンバーとの交流など自身の経験をお話しいただきます。
    日 時 6月1日(土)14:00-16:00(予定)
    会 場 当館 講義室
    対 象 どなたでも
    定 員 80名(予定)*申込不要、直接会場へ
    参加費 無料(ただし要観覧券)

     
    2.びはくルーム・ワークショップ「植物を写す『蜜蝋ドローイング』」

    講 師 中川佳宣氏(美術家、大阪芸術大学美術学部 教授)
    内 容 植物をモチーフとした作品を手掛ける中川さんと一緒に、当館周辺の植物を観察し、蜜蝋による独特の風合いをもつドローイング作品を制作します。
    日 時 5月18日(土)13:00-16:00
    会 場 当館体験学習室 ほか
    対 象 小学3年生以上
    定 員 20名 *事前申込制
    参加費 200円(要観覧券)

     
    3.学芸員によるギャラリートーク

    日 時 4月20日(土)、5月11日(土)、12日(日)、6月9日(日)(予定)
    いずれも14:00~、1時間程度
    ガイド 本展担当学芸員(大槻晃実、川原百合恵)
    会 場 当館 展示室
    対 象 どなたでも *申込不要、直接会場へ
    参加費 無料(ただし4月20日(土)、6月9日(日)は要観覧券) 

     
    【申込について】
    ワークショップは事前申込が必要です。お電話(0797-38-5432)かメール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)にて、お名前(お子さまの場合は学年)、ご住所、ご連絡先をお伝えください。応募多数の場合は抽選。