展覧会これまで

  • 世界を魅了した「青」―浮世絵名品展 春信・歌麿の“露草青”写楽の“藍” 北斎・広重の“ベルリンブルー”展

    • 第1展示室、第2展示室、ホール
    • 開催日:2013年3月20日 ~2013年5月6日

    休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)

    開催趣旨:江戸時代の日本美術を代表する浮世絵は国内外を問わず、今も多くの人々を魅了してやみません。とりわけ、自らを「画狂人」と称した葛飾北斎の名作、富嶽三十六景「凱風快晴」や「神奈川沖浪裏」は芸術性の高さが評価されています。中でもその色鮮やかな青の彩色は鑑賞者に強い印象を与えます。
    墨摺版画として発祥した浮世絵版画は、はじめ紅絵と称されるように赤系統の着彩が主で、青色はほとんど使用されませんでした。本格的な多色摺版画の錦絵を始めた鈴木春信(1725‐70)によって浮世絵に青色の彩色がなされるようになりました。春信は露草青とよばれる爽やかな青色の彩色を人々の衣装や、河川の描写に使用しました。しかし、植物系の色絵具である露草青は保存に難点があり、光に弱く退色しやすいため、現在の春信の作品に見ることはできません。
    その後、役者絵で有名な東洲斎写楽(1763~1820)の活躍期、寛政6(1794)年頃から、藍という鮮明な淡青色が使用されるようになりました。この藍は退色せず、現在も多くの浮世絵の名品でみることができます。ただし藍は大量生産が困難であり、水に溶けないことから、版画の制作上、ぼかしなどを表現することが困難でした。
    そこで、新たに登場するのがベルリンブルーという青色絵具です。1704年(日本では宝永元年)、ベルリンで発見された万年筆の青インクに類似した化合物で、水によく溶け、光や酸化にも耐えうる優れた性質の絵具です。その色調は澄明で、淡い水色から深い濃紺色まで美麗に着彩でき、空や海、川などの青色の描画に適しています。まさに、葛飾北斎(1760~1849)の「凱風快晴」や「神奈川沖浪裏」は、このベルリンブルーを使用した先駆的な傑作です。
    露草青から藍、そしてベルリンブルーへと使用される青色絵具の変遷は、浮世絵師にとって芸術性を極める努力の結晶といえます。これまでベルリンブルーが使用される画期については、北斎の作品から紹介される機会がありましたが、本展では特に鈴木春信、喜多川歌麿(1753‐1806)、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重(1797‐1858)などの名品から、青色絵具の変遷を一貫してご紹介し、浮世絵のもつ魅力に迫ります。

    開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)

    観覧料:一般800(640)円[前売600円]、大高生500(400)円[前売350円]、中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体割引料金
    ※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額になります。

    主催:芦屋市立美術博物館、礫川浮世絵美術館

    後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、
    芦屋ユネスコ協会、神戸新聞社、NHK神戸放送局、
    関西テレビ放送、株式会社ラジオ関西

    企画協力:アートシステム

    監修:松井英男氏(礫川浮世絵美術館館長)

    【主な展示品】
    ・鈴木春信 「座敷八景 時計の晩鐘」明和3(1766)年
    ・喜多川歌麿 「当時三美人」寛政5(1793)年
    ・東洲斎写楽 「二世坂東三津五郎の石井源蔵」 寛政6(1794)年
    ・葛飾北斎 「富嶽三十六景 凱風快晴」 文政12(1829)年
    ・葛飾北斎 「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」 文政12(1829)年
    ・歌川広重 「東海道五十三次之内 蒲原 夜之雪」 天保5(1834)年頃
    ・歌川広重 「東海道五十三次之内 庄野 白雨」 天保6(1835)年頃
    ・歌川国芳 「東都名所 大森」 天保2(1831)年
     
    など総展示数約120点 
    一部展示替

    【関連事業】
    (1)オープニング記念展示解説会
    日時:3月20日(水・振替休日)10:30~
    講師:松井英男氏(礫川浮世絵美術館館長)
    会場:ホール及び展示室
    参加費:無料(要観覧券)
     
    (2)講座 「青の文化史―日本美術にみられる古代の青から浮世絵の青まで」
    日時:4月20日(土)14:00~
    講師:当館学芸員
    会場:講義室
    参加費:無料(要観覧券)
    ※申込不要
     
    (3)ワークショップ
    「多種多彩な「青」で描く-喪失と再生の色ブルーに癒されませんか?」
    日時:3月31日(日)13:00~
    講師:井上よう子氏(画家・大手前大学、成安造形大学非常勤講師)
    会場:体験学習室
    参加費:無料
    定員:30名
    内容:ポストカードに、ブルーの陰影で静物を描き、あるいは抽象的に色の配置やにじみ、ぼかしを表現します。
    ※要事前申込
    申込方法:美術博物館へお電話ください。 TEL:0797-38-5432
    申込締切日:3月15日(金) ※定員に達し次第締切。
     
    (4)学芸員によるギャラリートーク
    日時:3月23日(土)、4月6日(土)、4月27日(土) 14:00~
    会場:展示室
    参加費:無料(要観覧券)

    【同時開催】
    「片岡家所蔵浮世絵―珠玉のコレクション 風景のなかの『青』」展

  • 第30回芦屋市造形教育展

    • 開催日:2013年2月23日 ~2013年3月3日

    芦屋市造形教育展ポスター(164KB)(←詳細はこちらをクリック)

    休館日:2月25日(月)

    概要:幼稚園・小学校・中学校の作品約1000点を展示いたします。

    開館時間:午前10時―午後5時(入館は4時30分まで)

    観覧料:無料

    主催:芦屋市教育委員会/芦屋市造形教育研究会

    問い合わせ:芦屋市教育委員会学校教育課 Tel 0797-38-2087 (月~金のみ)

     
    ※歴史資料展示室では「昔の暮らし 飲む・食べる―昔の人の食文化―」展を同時開催

  • 「The Collection 具体躍進」展

    • 第1展示室、ホール
    • 開催日:2013年1月5日 ~2013年2月17日

    休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)

    開催趣旨:1954年に芦屋で誕生した具体美術協会。「具体」の名で、解散後40年以上を経た現在でも国内外から高い注目を集めています。
    具体を語る際、必ずと言ってよい程引用される言葉があります。それは、「人の真似をするな」「誰もやっていないことをやれ」というものです。シンプルでありながらも厳格なこの言葉は、自身も前衛作家として活躍した具体のリーダー、吉原治良によるものです。18年間にわたって活動した具体では常にこの精神が根幹に据えられ、新しく、独創性あふれる造形表現が探求されました。
    1957年のフランス人美術評論家、ミシェル・タピエの来日を契機として、その活動の場は海外へと拡がりをみせます。こうした環境の変化、新メンバーの加入などを経験し、新たな局面をむかえた具体。昨年度の具体誕生展に引き続く本展では、世界へと羽ばたきはじめた具体中期の活動をご紹介いたします。

    開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)

    観覧料:一般300(240)円、大高生200(160)円、中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体割引料金
    ※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は当日料金の半額になります。

    主催:芦屋市立美術博物館

    【関連イベント】
    (1)ギャラリー・トーク
    日時:1月12日(土)14:00~
    講師:当館学芸員
    会場:第1展示室
    参加費:無料(要観覧券)
     
    (2)講演会「つみとられた果実-その真相に迫る」
    日時:1月13日(日)14:00~
    講師:山本淳夫(横尾忠則現代美術館学芸課長)
    会場:講義室
    参加費:無料(要観覧券)

    【同時開催】
    「The Collection 芦屋の画塾芦屋のアトリエ」展(1月5日(土)-2月17日(日))
    「昔の暮らし飲む・食べる―昔の人の食文化―」展(1月5日(土)-3月3日(日))

  • 「The Collection 芦屋の画塾 芦屋のアトリエ」展

    • 第2展示室
    • 開催日:2013年1月5日 ~2013年2月17日

    休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)

    開催趣旨:この度、芦屋市立美術博物館では「Thecollection芦屋の画塾芦屋のアトリエ」を開催します。
    芦屋は、鉄道の開通とともに明治時代末頃から住宅地として発展しました。大正時代初めには阪神間を代表する健康地として知られるようになり、別荘や住居が建てられるようになりました。大正以降、芦屋の地にたくさんの画家たちが居を構えるようになり、そこにアトリエや研究所を開設し、自らの感性や技術を成熟・発展させていくとともに後進の指導にあたりました。
    小出楢重は、大正15(1926)年に大阪から芦屋へ移住、翌年建築家笹川愼一が設計したアトリエを新築します。松井正や山崎隆夫、仲田好江といった画家たちが集まったほか、昭和3(1928)年頃からしばらくの間、絵の「稽古」が行われていました。吉原治良は大正14(1925)年頃に大阪から芦屋へ転居、昭和14(1939)年に自宅の敷地内にアトリエを新築しました。そこには井上覺造や山本敬輔ら九室会のメンバーたちが集まりました。昭和23(1948)年頃から若い美術家たちが集まるようになり昭和29(1954)年に「具体美術協会」が結成されます。ハナヤ勘兵衛は、昭和4(1929)年に写真材料店を芦屋に開店、昭和7(1932)年に新築した山小屋風の店舗は芦屋カメラクラブや学生写真連盟などの会合や懇談会、講習会の場として使われました。その他、中山岩太が芦屋で開いた写真スタジオでは芦屋カメラクラブの撮影会が行われたほか、伊藤継郎がアトリエで研究会やデッサン会、子ども画塾を開いています。また、赤松麟作、櫻井忠剛らによる「阪神婦人洋画研究所」、吉田喜蔵の「アシヤ洋画研究所」、藤井二郎、山本敬輔の「芦屋美術文化研究所」など、芦屋では多くの画家たちが研究所を開設しました。
    本展では、当館の所蔵作品や資料から、芦屋で開設された画塾やアトリエでの活動を辿り、当時の彼らの交流をみながら美術の動向を探ります。

    開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)

    観覧料:一般300(240)円、大高生200(160)円、中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体割引料金
    ※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は当日料金の半額になります。

    主催:芦屋市立美術博物館

    【主な展示作品】
    ・小出楢重 ≪横たわる裸女A≫ 1928(昭和3)年油彩・布
    ・山崎隆夫 ≪人形≫ 1929(昭和4)年頃油彩・布
    ・吉原治良 ≪白と黒の円≫ 1968(昭和43)年アクリル・布
    ・上山二郎 ≪籠の果物≫ 1922(大正11)年油彩・布
    ・ハナヤ勘兵衛 ≪シルクハット≫ 1937(昭和12)年ゼラチンシルバー・プリント
    ・松原重三 ≪無題≫ 制作年不詳ゼラチンシルバー・プリント
    ・伊藤継郎 ≪ピエロ≫ 1932(昭和7)年頃油彩・布
    ・小磯良平 ≪二人≫ 1955(昭和30)年リトグラフ・紙
                                            など約45点

    【関連イベント】
    (1)美博アトリエ・ワークショップ「あじのひらき」
    日時:1月19日(土)13:30-15:30
    講師:倉科勇三(園田学園女子大学短期大学部幼児教育学科准教授)
    会場:体験学習室
    対象:高校生以上20名
    参加費:無料(要観覧券) ※要事前申込
    要事前申込:電話にてお申し込みください(TEL:0797-38-5432)。
    申込締切日1月14日(月・祝) ※定員に達し次第締切。
     
    (2)講演会「芦屋のモダニズム」
    日時:1月26日(土)14:00-15:30
    講師:山野英嗣(京都国立近代美術館学芸課長)
    会場:講義室(定員60名)
    参加費:無料(要観覧券)
     
    (3)学芸員によるギャラリートーク
    日時:2月9日(土)14:00-
    会場:第2展示室
    参加費:無料(要観覧券)

    【同時開催】
    「The Collection 具体躍進」展(1月5日(土)-2月17日(日))
    「昔の暮らし飲む・食べる―昔の人の食文化―」展(1月5日(土)-3月3日(日))

  • 「昔の暮らし 飲む・食べる―昔の人の食文化―」展

    • 歴史資料展示室
    • 開催日:2013年1月5日 ~2013年3月3日

    休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)
    2月18日(月)から22日(金)は展示替えにつき休館。

    開催趣旨:人々が生活をする上で昔から変わらず行われていること、それは食事です。芦屋では国の史跡にされている会下山遺跡の出土品から、弥生時代に米作りが行われていたことがわかります。他にも食物を盛っていた器や、漁具など興味深い品々が発見されています。古代の人々の食生活に欠かせなかった道具が、今のものとどのように異なるかをご覧いただきます。
    さらに、古代だけでなく、江戸時代や明治、大正、昭和という一昔前の時代の人々の食生活に欠かせない様々な食器などから、家族がちゃぶ台を囲み、一家団らんの時間を過ごしていた風景を懐かしんでいただきます。あわせて、今より道具が発達していなかった江戸時代の農耕具などにみられる人々の工夫にもご注目ください。

    開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)

    観覧料:一般300(240)円、大高生200(160)円、中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体割引料金
    ※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は当日料金の半額になります。

    主催:芦屋市立美術博物館

    【主な展示作品】
    ・高坏 八十塚古墳出土 古墳時代
    ・枡 大正
    ・小皿 昭和
    ・蛸壷 冠遺跡出土 平安時代
    ・土器(破片) 会下山遺跡出土 弥生時代
    ・漁具 会下山遺跡出土 弥生時代
    ・唐箕 江戸時代
    ・一斗枡 江戸時代
    ・桶 江戸時代
                        など総展示数約100点 ※全て当館蔵

    【関連イベント】
    (1)古文書講座「文書の形式とかな文字入門編part.1」
    日時:1月20日(日)14:00-(1時間半程度)
    会場:講義室
    参加費:無料(要観覧券)
    講師:当館学芸員
    ※要事前申込
    ■申込方法
    美術博物館へお電話ください。TEL:0797-38-5432
    申込締切日:1月16日(水) ※応募者多数の場合、定員に達し次第、締切。
    定員:20名
     
    (2)古文書講座「かな文字入門編part.2」
    日時:2月10日(日)14:00-(1時間半程度)
    会場:講義室
    参加費:無料(要観覧券)
    講師:当館学芸員
    ※要事前申込
    ■申込方法
    美術博物館へお電話ください。TEL:0797-38-5432
    申込締切日:2月6日(水) ※応募者多数の場合、定員に達し次第、締切。
    定員:20名
     
    (3)見学会「芦屋神社と豆まき大会」
    日時:2月3日(日)15:00-(2時間程度)
    会場:芦屋神社
    参加費:無料
    ※要事前申込
    ■申込方法
    往復はがきにご希望のイベント、住所、氏名、年齢、連絡先をご記入の上、芦屋市立美術博物館(〒659-0052 芦屋市伊勢町12-25)までお送りください。なお応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
    申込締切日:1月20日(日)
    定員:30名
     
    (4)学芸員によるギャラリートーク
    日時:2月16日(土)、2月23日(土)14:00-(1時間程度)
    会場:歴史資料展示室
    参加費:無料(要観覧券)

    【同時開催】
    「The Collection 具体躍進」展(1月5日(土)-2月17日(日))
    「The Collection 芦屋の画塾芦屋のアトリエ」展(1月5日(土)-2月17日(日))
    「第30回芦屋市造形教育展」(2月23日(土)-3月3日(日))

  • 「芦屋巡礼の路―信仰のかたち―」展

    • 第1展示室、第2展示室、歴史資料展示室、ホール
    • 開催日:2012年11月3日 ~2012年12月16日

    休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)

    開催趣旨:私たちが何気なくお祭りに出かけ、初詣やお寺にお参りをするように、神様や仏様に対する信仰のかたちは様々にあります。芦屋ではどのような信仰のかたちが存在するのか、それを本展でご紹介します。
    奈良時代の菟原郡(現在の芦屋)に寺院が存在したことは、近年の考古学の発掘成果によって明らかにされています。現在、芦屋廃寺と呼ばれているその寺院跡からは多くの瓦や土器が出土しており、寺院として正確に機能していたことが知られています。
    とくに、奈良で東大寺が造営されていた八世紀の中ごろに行われた大法要、万燈会と同じものが芦屋で行われていたことを示す土師器は、古代の芦屋の歴史を知る上で非常に重要な位置にあります。
    この芦屋廃寺を中心に、芦屋に存在する寺院や神社についてご紹介し、現在まで続く地蔵盆や祭りなど、芦屋の人々の宗教に対する信仰の歴史に触れていただければ幸いです。

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  • 芦屋写真展

    • 第1展示室、第2展示室、エントランスホール
    • 開催日:2012年10月6日 ~2012年10月21日

    休館日:月曜日(ただし10月8日は開館、翌9日は閉館)

    開催趣旨:昭和の始め、芦屋ではニューヨークとパリで9年間にわたり写真家として活躍し帰国した中山岩太や、上海帰りのハナヤ勘兵衛等により「芦屋カメラクラブ」が創設されました。「總ての作家に 敬意を拂ふ 然し我々は 新しき美の創作 新しき美の發見 を目的とす」と宣言し、新たな写真表現を追求していったこの動きは、新興写真運動が興る一端となりました。これを背景に芦屋の地では写真を愛する人々が集い、写真家人口が増え続けています。
    この度、「芦屋写真展」と題して、芦屋市内のカメラクラブを中心に発足された芦屋写真協会に所属する会員とともに、関西学院大学、甲南女子大学、甲南大学、神戸大学の写真部や宝塚大学造形芸術学部の学生の作品、約300点を一堂に展示します。本展が新たな作品発表の場となり、芸術写真の技術向上や交流の場として更なる絆の広がりになるようにと願っております。
    同時開催として、当館所蔵作品の中から「芦屋カメラクラブ」のメンバーであった、ハナヤ勘兵衛、紅谷吉之助、高麗清治、松原重三の作品をご紹介します。

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  • 「中世・近世の芦屋―伊勢物語への憧憬と絢爛な文化―」展

    • 第1展示室
    • 開催日:2012年8月4日 ~2012年9月23日

    休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)

    概要:海と山にはさまれ、豊かな自然環境にあり、美しい景観を有する芦屋は古くから多くの人に愛され、和歌にもたびたび登場します。平安時代の歌物語である『伊勢物語』では、在原業平ゆかりの地として紹介されています。その後、中世の室町時代から近世の江戸時代にかけて、人々は雅な貴族の世界に対して憧れを抱いていました。在原業平と公光の物語である謡曲『雲林院』や、伊勢物語画帖などの豪華な調度品がそれを物語っています。
    本展では伊勢物語を中心に、芦屋に伝わるむかしばなしなどの物語を今に伝える品々を一堂に公開します。これを機に、芦屋の人々が語り継いだ物語の持つ魅力に気付いて頂ければ幸いです。

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  • 「近代の芦屋―芦屋モダニズム文化―」展

    • 第2展示室
    • 開催日:2012年8月4日 ~2012年9月23日

    休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)

    概要:阪神間モダニズム文化が栄えた明治末期から昭和初期にかけての芦屋では、鉄道が敷設され、大阪や神戸の都市部とは異なった郊外住宅地としてめざましい発展が遂げられました。西洋文化の浸透に伴い、新たなライフスタイルが築かれ、芦屋独自の文化が花開いたといえます。本展では、現在も風光明媚な別荘地としてのイメージをもつ芦屋のルーツを探るため、宅地に関する地図や都市郊外での生活の利点を解説する書をご紹介します。また、当時の人々の生活品にも注目することで、美しい街、芦屋での人々の暮らしがいかにきらびやかであったかを感じ取って頂きたいと思います。

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  • アートピクニックvol.2 呼吸する美術 breathing art

    • 第1展示室、第2展示室、エントランスホール
    • 開催日:2012年6月9日 ~2012年7月29日

    1.若杦大介 ≪マネ・笛を吹く少年≫ 2004年以降
    2.戸來貴規 ≪日記≫ 2002-2011年
    3.山村幸則 ≪縁之盛宴≫、≪福≫ 2012年 提供:53美術館(広州/中国) ※参考図版
    4.鶴川弘二 ≪無題≫ 2011年
    5.吉川秀昭 ≪目・目・鼻・口≫ 2008年
    6.堀尾貞治 ≪あたりまえのこと(かかわったぶん形に)≫ 2012年 提供:ギャラリーあしやシューレ ※参考図版
    7.宮間英次郎 ≪横浜の金魚の帽子おじさん≫ 2012年
    8.森本絵利 ≪甘皮の山≫ 2010年 提供:サイギャラリー 撮影:高嶋清俊 ※参考図版

    この度、芦屋市立美術博物館では特別展「アートピクニックvol.2 呼吸する美術 breathing art」を開催します。
    私たちは、日常の中で様々な事柄に出会い、時には楽しく時には後ろを振り返り心動かされながら日々歩んでいます。その中で私たちは「美術」に出会う時があります。それは美術館やギャラリーだけでなく、いつもの生活の中にも「美術」はたくさんあふれています。
    日課のように紙や粘土に点を描き人を表現していく吉川秀明、日記に綴る文字で新たな造形を生み出す戸來貴規、人間の営みや土地の歴史をひも解きその時間背景をとりこみ制作する山村幸則、毎日の生活の中で生きることと同じように制作を続ける堀尾貞治。彼らの作品は、私たちが日々過ごしている時間の中から美術が生まれるという当たり前のことを改めて気付かせてくれます。私たちが出会った「美術」は、そのイメージが消えることなく成長し続け、そこで得た感情が私たちの心へと浸透し、その世界は広がっていくでしょう。
    本展では、現代美術の作家、美術教育を受けていない、または障がいがあるとされる表現者など様々なフィールドで活躍する作家11名の作品を紹介します。日常の中から「美術」を探し生み出す作家たちと、日々の行動の中から「美術」が生まれていく作家たちの作品から、「美術」を感じるヒントを探していきたいと思います。

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