休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)
開催趣旨:江戸時代美術の精華、浮世絵において、文政12(1829)年の葛飾北斎「冨嶽三十六景」を嚆矢として風景描写が隆盛し、従来の名所絵から一歩進んだ風景画というジャンルが確立されました。
それはベルリンブルーとよばれる青色絵具が取り入れられるようになったことと密接に関係しています。ベルリンブルーの青の色調は澄明で、淡い水色から濃紺色まで美麗に着彩され、空や海、川の描写に好適でした。さらに、ベルリンブルーによって容易に摺ることができる青色のぼかしは、空気遠近法による空の広がりや水の深さの表現に不可欠でした。
色鮮やかな空の青や、流れる川の水の青は今も人々を魅了して止みません。本展では片岡家が所蔵する当館寄託の浮世絵の名品のうちベルリンブルーが使用された時代、二代目歌川豊国(1777―1835)や三代目歌川豊国(初代歌川国貞)(1786―1865)、渓斉英泉(1790―1848)の作品を中心にご紹介し、浮世絵版画の風景にあらわされた青色のもつ魅力に迫ります。
開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料:一般800(640)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※ 高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額
※同時開催『世界を魅了した「青」―浮世絵名品展 春信・歌麿の“露草青”写楽の“藍”北斎・広重の“ベルリンブルー”』展の観覧料含む
主催:芦屋市立美術博物館
【関連イベント】
(1)学芸員によるギャラリートーク
日時:3月23日(土)、4月6日(土)、4月27日(土)午後2時より
会場:展示室
参加費:無料(要観覧券)
【同時開催】
世界を魅了した「青」―浮世絵名品展 春信・歌麿の“露草青”写楽の“藍”北斎・広重の“ベルリンブルー”展
(3月20日(水・祝)-5月6日(月・休))