展覧会これまで

  • コレクション展 「絵画はつづく、今日にむかって」

    • 開催日:2021年9月18日 ~2021年11月21日



     
    プレスリリース /出品リスト
     
     

    会期 2021年9月18日(土) ― 11月21日(日)
    開館時間 10:00-17:00(入館は16:30まで)
    会場 芦屋市立美術博物館 第1、2展示室、エントランスホール
    休館日 月曜日(ただし、9月20日は開館、翌9月21日は休館)
    観覧料 一般500(400) 円、大高生300(240)円、中学生以下無料
    ※同時開催「芦屋の歴史と文化財」展の観覧料も含む 
    ※10月17日(日)と11月3日(水・祝)は無料観覧日
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額になります。 
    主催 芦屋市立美術博物館
    後援 兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、NHK神戸放送局、Kiss FM KOBE

     
     
     

    「絵画はつづく、今日にむかって」
     
    絵画は今日まで続いてきました。
    何度もその終焉をささやかれても、
    美術の主要ジャンルであり続けています。
    それは、1人ひとりの画家がただ描いてきたことによって。
    ただ描いた、1枚1枚の絵によって、
    今日まで続いてきたのです。
     
    今日を生きる私たち。
    絵の前に立てば、作品と格闘する画家の当時の「今」と、
    鑑賞する私たちの「今」が、重なります。
    作品が伝える、画家たちの真摯な探求の姿は、
    今日を生きる1人ひとりの私たちを、力づけてくれます。

     
     
     
    《開催趣旨》
    美術作品には、作者の思考が刻み込まれています。絵画であれば画家1人ひとりが「何を」「どう」描くか、そして「何がよい絵なのか」という問いを持ち、これに対して出したひとつの答えが作品なのです。本展では、当館のコレクションの中から絵画作品に焦点をあて、「モチーフ」という視点からその実像に迫ります。
    「モチーフ」とは風景や人物のモデルなど、絵に描かれる「対象」を指しますが、そのほか制作の「動機」、作品の「主題」や「構成要素、構成単位」という意味ももちます。抽象的な絵にも、画家がその絵で目指したモチーフが必ずあります。モチーフに迫ることは、画家の設定した絵についての問いと答えに迫ることにつながります。絵画の問題に真摯に向き合う画家の姿は、先の見えない困難のなかにいる現代の私たちにも、前向きな気持ちを与えてくれるのではないでしょうか。
     


    1. 山田正亮《Work C-75》1960年 油彩、布

     
    《展覧会の特徴・見どころ》

    1. ひたすらに絵画だけに向き合う展覧会!当館のコレクション約1470点の中から選りすぐった絵画作品約80点を展示。
    2. 展覧会は4つの章で構成されています。
    プロローグ 絵画の成り立ち
    第1章 描きとめる ―眼の欲望と手の仕事
    第2章 絵をつくる ―モチーフの操作と構成
    第3章 描くことへ ―せめぎあうモチーフとイメージ
    3. 若き日の画家が観察眼と描写力を鍛えたデッサンスケッチ下絵なども展示。
    描くことを多角的にとらえます。
    4. 絵画を見るポイント、着眼点を紹介する、鑑賞の手引きを作成します。今回の展覧会以外にも応用できる絵画のみかたです。ほかにも以下のような情報を紹介します。
    ・絵画とは何か?その存在をめぐるキーワード
    絵画の営みをときに支え、ときに脅かしてきた、絵画にまつわる10個のキーワードによって、絵画の問題を概観します。
    ・画家たちの生きた言葉
    なぜそのモチーフを選んだのか、それによって何を実現したかったのか―。制作ノートエッセイなどさまざまな資料も参照しながら、自身の制作についての画家たちの言葉を紹介します。

     
    《会期中こんなことやります!》

    1. 様々なイベントを実施します!美術史の知識によらず造形的な観点から絵画を読みとく講演会や、様々なレベルでの「描くこと」を体感するワークショップ
    ギャラリートークでは学芸員と参加者のみなさんで対話しながら絵を見ていきます。大人の方からお子さんまで、お気軽にご参加ください。
    ※新型コロナウィルス感染症の状況により、イベント内容の変更または中止となる場合がございます。
    2. Twitterにて作品や展覧会について紹介していきます!企画者でありながら1人の熱心な絵画ファンである担当学芸員の、いち鑑賞者としての視点での投稿です。できるだけ毎日の投稿をめざして頑張ります。

     

    《出品作家》
    青山洋子/飯島一次/伊藤継郎/井上覺造/上前智祐/浮田要三/江見佳彦/大植基正/
    大橋エレナ/大橋了介/小野田實/片岡真太郎/金山明/川崎ヒロ子/菅野聖子/木梨アイネ/
    国枝金三/黒田重太郎/小磯良平/小出卓二/小出楢重/嶋本昭三/白髪一雄/白髪富士子/
    菅井汲/関根美夫/田井智/田中敦子/田中竜児/田村孝之介/津田青楓/津高和一/
    坪内晃幸/仲田好江/名坂有子/鍋井克之/長谷川三郎/藤井二郎/古家新/正延正俊/
    松井正/松谷武判/村井正誠/村上三郎/元永定正/山崎隆夫/山崎つる子/山田正亮/
    吉田喜蔵/ヨシダミノル/吉原治良

     
    《出品作品数》
    約80点
     

     
    2. 吉原治良《静物(仮題)》1926年頃 油彩、板
    3. 川崎ヒロ子《WORK ’93K Ⅰ》1993年 油彩、布 
    4. 伊藤継郎《闘牛》1970年頃 水彩、パステル、方解末、紙 
    5. 吉田喜蔵《芦屋の山より》1937年 パステル、紙 
    6. 長谷川三郎《赤の静物》1934年 油彩、布 
    7. 小出卓二《渡船場》1942年 油彩、布 
    8. 金山明《WORK》1954年 油彩、布 
    9. 吉原治良《作品》1960年 油彩、布 
    10. 山崎つる子《作品》1964年 ラッカー、布 
    11. 松谷武判《作品・62》1962年 樹脂系接着剤、合成樹脂系絵具、布 
     
     
    《関連イベント》
    ※新型コロナウイルス感染症の状況により、イベント内容の変更または中止となる場合がございます。詳細は当館ホームページにてご確認ください。
     
    (1)講演会「絵画のみかた ―フォーマリズム入門」
     

    講師   川田都樹子(美術批評家)
    日時   10月2日(土)13:00-15:00
    ※終了後、展示室にて講師立ち合いのもと自由鑑賞
    会場   当館 講義室
    参加費   無料(要観覧券)
    定員   60名(予定)申込不要 直接会場にお越しください
    内容   フォーマリズムとは、絵画を見る手法のひとつです。何が描かれているかではなく、画面上の色や形、絵の具の様子などの造形的な観点によって、絵画をみていきます。鑑賞者みずから積極的に作品の魅力に切りこんでいく、絵画のみかたをご紹介します。

     


    12. 元永定正 《うえのかたちはななつ》1988年 アクリル、布

     
     
    (2)ワークショップ「動きを描く ―ダンシング×クロッキー」
     

    講師   ナビゲーター/岸本恵美子(画家)
    ダンサー/伊藤愛
    音楽/稲田誠(コントラバス奏者)
    日時   10月9日(土)16:30-19:00
    会場   当館 エントランスホール
    参加費   無料(要観覧券)
    対象   高校生以上
    定員   20名 *要事前申込 9月25日(土)締切
    内容   クロッキーとは短い時間ですばやく対象を描いていくこと。今回はダンサーさんが躍る様子をクロッキーします。無心で手を動かす楽しさや、自分の意図をこえて画面に現れる線の面白さを味わいます。

    過去の実施風景、2018年
    (岸本恵美子個展、ギャラリー風)

     
    (3)学芸員によるワークショップ
     

      ① 「絵の具とあそぶ―抽象画に挑戦」
      ② 「美術館の絵画教室―りんごがひとつ」

     

    日時   ①10月23日(土)②11月7日(日)
    いずれも13:00-15:00
    会場   当館 体験学習室
    参加費   無料(要観覧券)
    対象   小学生以上
    定員   20名 *要事前申込 ①10月9日(土)、②10月24日(日) 締切
    内容   ①様々な画材と技法を使いた抽象的な絵作りを体験します。
    ②りんごというひとつのモチーフを、様々な画材と技法で描写することを体験します。

     
    (4) 学芸員とギャラリートーク
     

    日時   9月26日(日)、10月17日(日)、10月30日(土)、11月3日(水・祝)
    いずれも14:00-15:00
    会場   当館 展示室
    参加費   無料(要観覧券)
    対象   どなたでも 申込不要、直接会場にお越しください

     
    ◎申込方法
    芦屋市立美術博物館へお電話(0797-38-5432)かメール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)にて、イベント名、お名前、人数、ご住所、ご連絡先をお伝えください。応募者多数の場合は抽選となります。

  • スポーツ展 ~芦屋・阪神間のスポーツの歴史と未来~

    • 芦屋市立美術博物館 エントランスホール、第1展示室、第2展示室
    • 開催日:2021年5月29日 ~2021年8月29日


     
     
    《展示概要》
    戦後まもない1948年、猿丸吉左衛門(吉雄)が、芦屋市長に就任。学生横綱、投擲選手であったことから「スポーツマン市長」として知られ、現在における芦屋市の基礎を築いた実績もさることながら「みんなの健康づくり」に注力し、現代の「生涯スポーツ」の先駆者として、老若男女スポーツに親しめる環境づくりを目指しました。 芦屋は、数多くのスポーツ競技において優秀な功績を収めた人物を輩出しています。2020年は、オリンピックをはじめとした数々のスポーツイベントが中止・延期・開催規模の縮小など、苦難の時となりました。その後、緊急事態宣言を経て、スポーツが再開された時、人々の希望として力になったことは記憶に新しいところです。いま一度、人々に希望を与える力を持つスポーツの歴史や魅力を振り返る展示を行います。
     
     
    《展示構成》展示リストはこちら
    ① 芦屋のスポーツの歴史
    学生時代は相撲では学生横綱に輝き、陸上の投擲種目(ハンマー投げ・砲丸投げ)では、日本記録を樹立するなど「スポーツ万能」の名を欲しいままにし、後に芦屋市長として、スポーツの振興に尽力する猿丸吉左衛門(吉雄)をはじめ、数多くのスポーツ競技に貢献した人物を輩出した芦屋。その人物の功績や、クラブチーム、学校などの功績を貴重な資料とともに紹介します。
     
    ●主な展示品

    猿丸吉左衛門(吉雄) 1926年全国学生相撲大会優勝時の賞状(学生横綱)
    川廷榮一(テニス) ウインブルドン名誉会員記念トロフィー(アジア人唯一) 
    賀川浩(サッカー) FIFA会長賞トロフィー
    高石勝男(水泳) 1928年アムステルダム五輪銅メダル
    芦屋高校(野球) 1952年選手権大会優勝旗レプリカ
    遠藤(丸山)小百合(カヌー) 実使用カヌー    他

     

     
    1|川廷榮一 ウインブルドン名誉会員記念トロフィー
    2|賀川浩 FIFA会長賞トロフィー
    3|猿丸吉左衛門(吉雄)
    4|高石勝男(早稲田大学提供)
     
    ②関西のスポーツチーム・アスリート展示
    阪神間や関西では、早くからスポーツが盛んでした。阪神間や関西を拠点とするプロチームや実業団、ゆかりの選手の展示を行います。
     
    ●展示協力
    西宮ストークス、甲子園歴史館(阪神タイガース)、日本サッカーミュージアム(サッカー日本代表選手)、ミキハウス
     
     
    ③ 芦屋の新しいスポーツ
    芦屋では、様々なスポーツの振興を現在も盛んに行っています。この展示では、芦屋が日本における導入の先駆けとなったダブルダッチ、競技なわとび(短縄)、南フランスで人気のスポーツで、芦屋で盛んなペタンクなど展示を行います。 
     
     
    《イベント情報》
    ※新型コロナウィルス感染拡大状況により、イベント内容の変更または中止となる場合がございます。
     
     
    (1) 講演会 「芦屋・関西の野球文化」
    ・日時 7月18日(日) 14時~15時
    ・定員 50名 (予定) 
    ・講師 内田 雅也氏(スポーツ・ニッポン新聞社 編集委員)
    ・実費徴収 無料(要観覧券)
    ・場所 講義室
    ・内容 芦屋・阪神間や関西圏の野球文化についてスポーツニッポン新聞社編集委員の内田雅也氏にお話いただきます。日刊紙スポーツニッポンで「追球」や「猛虎の地」などのコラムを通じ、関西圏における野球の歴史文化を紹介されています。長年の取材における、「関西の野球」について幅広くお話いただきます。
     
    (2) 講演会 「誰もが活躍できるスポーツのあり方 –サッカークラブGMが語る」
    ・日時 7月24日(土) 14時~15時30分 
    ・定員 50名 (予定) 
    ・講師 祖母井 秀隆氏 
    (日独フットボール・アカデミーGM、淑徳大学サッカー部監督)
    ・実費徴収 無料(要観覧券)
    ・場所 講義室
    ・後援 芦屋市サッカー協会
    ・内容 芦屋市出身のサッカー選手、サッカークラブ経営者の祖母井秀隆氏の講演会。Jリーグのジェフ千葉や京都サンガでGMとしてチーム強化に従事。ドイツ時代の人脈を活かして後のジェフ千葉・日本代表監督のイビチャ・オシム氏を招聘し、日本人初の欧州クラブ(グルノーブル・フット38(フランス))GMを務める。これまでの経験を通じて、誰もが活躍できるスポーツのあり方をお話いただきます。
     
     
    (3) トークライブ 「グランドスラムプレーヤーが語る テニスを通して学んだこと」
    ・日時 8月22日(日) 14時~15時30分
    ・定員 50名 (予定) 
    ・講師 森上 亜希子氏(元プロテニスプレーヤー)、中村 藍子氏(元プロテニスプレーヤー)
    ・実費徴収 無料(要観覧券)
    ・場所 講義室
    ・内容 元プロテニスプレーヤーの森上亜希子氏と中村藍子氏によるトークライブ。自身のプロ時代の経験や、これからのテニスの未来のこと、こども向けにテニスのレクチャーなどを行う予定です。
     
    森上亜希子氏≫18歳でプロ転向後、4大大会全てに出場した経験を持つほか、シングルス、ダブルスでツアー1勝ずつ記録。引退後は、テニス解説者をつとめる。
    中村藍子氏 ≫4大大会全てに出場した経験のほか、2007年フェド杯(国別対抗戦)で日本の10年ぶりの最上位クラス復帰に貢献。2012年に引退。
     
     
    (4) ダブルダッチ、競技なわとび実演会・体験会
    ・日時 6月13日(日)
    ①なわとび    13時~13時40分
    ②ダブルダッチ  15時~15時40分  
    ※小雨決行、荒天時は6月20日(日)に延期(予定)
    ・講師・実演
    ≪競技なわとび(短縄)≫
    木内友也氏(JNF日本なわとび競技連盟 元世界チャンピオン)
    ≪ダブルダッチ≫
    神戸大学ダブルダッチサークル Dutch DAYS、ダブルダッチサークル FRONTIN、
    兵庫なわとびクラブ   
    ・実費徴収 無料
    ・場所 美術博物館 前庭
    ・内容 2本の縄を使用したなわとび「ダブルダッチ」となわとびの飛び方などで競う競技なわとびの実演及び体験会を行います。なわとび元世界チャンピオンの木内友也氏のパフォーマンスの他、神戸大学のダブルダッチサークルなどのパフォーマンスを行います。
    ※なわとびの体験に参加の方は、なわとび(短縄)を持参ください。
     
     
    (5) 体験イベント「ペタンク」「アーチェリー」
    ・日時 6月19日(土) 13時30分~16時頃
    ・実費徴収 無料
    ・場所 美術博物館 前庭  (小雨決行、荒天時中止)
    ・協力 デカトロン西宮店
    ・内容 フランスの国民的スポーツ「ペタンク」の体験会と、アーチェリーの体験会。お子様を中心に、誰もが気軽にスポーツを楽しめるイベントです。
     
     
    (6)フォーミュラカー乗車会
    ・日時 7月11日(日) 13時~15時
    ・実費徴収 無料
    ・場所 美術博物館 前庭 (小雨決行、荒天時中止)
    ・協力 ミキハウス、NODAレーシングアカデミー
    ・内容 ミキハウス、NODAレーシングアカデミー協力のもと、レーシングドライバー・野田juju選手が乗車したスーパーFJのマシンのコックピットに体験乗車できます。※マシンの運転等はできません。また、乗車体験時は、スタッフの指示に従ってください。
     
     
    (7) 当館学芸員によるギャラリートーク
    ・日時 6月6日(日)、7月17日(土)、8月7日(土)、8月13日(金)~15日(日)
    各日 14時~14時45分
    ・講師 当館学芸員
    ・実費徴収 無料(要観覧券)
    ・場所 ホール、第1展示室、第2展示室
    ・内容 本展のみどころを当館学芸員が解説します。
     
     
    《開催情報》
    会期:2021年5月29日(土)~2021年8月29日(日)
    開館時間:午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
    会場:芦屋市立美術博物館 エントランスホール、第1展示室、第2展示室
    休館日:月曜日(※ただし、8月9日(月・祝)は開館、8月10日(火)は休館)
    観覧料:一般700円(560円)、大高生500円(400円)、中学生以下無料
    ※同時開催「芦屋の歴史と文化財」展の観覧料も含む
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額
    主催:芦屋市立美術博物館
    後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、NHK神戸放送局、サンテレビジョン、
    公益財団法人 兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、ラジオ関西

  • 芦屋の歴史と文化財展

    • 芦屋市立美術博物館 1階歴史資料展示室
    • 開催日:2021年3月13日 ~2021年11月21日

    【開催概要】2012年に芦屋市指定文化財に指定された「芦屋川の文化的景観」が育んできた芦屋の歴史を古代、中世・近代の各時代にわけ、それぞれの時代の主要な歴史資料をご紹介します。今回は、今年2月で国史跡指定10周年を迎えた「会下山遺跡」の特集展示や、日本遺産~「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷~展示を行います。
    【会期】
    2021年3月13日(土)-2021年11月21日(日)
    午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
    【休館日】
    月曜日(ただし、祝日の場合は開館、翌日休館)
    展覧会展示入れ替え期間
    Ⅰ、2021年5月10日(月)-5月28日(金)
    Ⅱ、2020年8月30日(月)-9月17日(金)
    【会場】芦屋市立美術博物館 1階歴史資料展示室
    【観覧料】同時開催の展覧会に準ずる
    【主催】芦屋市立美術博物館
     
     
    【主な展示品】 計70点
    ① 国史跡指定10周年 会下山遺跡 特集展示
    市内西部にある弥生時代の高地性集落遺跡である会下山遺跡の特集展示を行います。
    発掘調査により遺跡内から様々な資料が出土しており、その出土品を通して、会下山遺跡を知る事ができる展示を行います。


     
     
    〇日本遺産展示~「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷~
    2020年度の日本遺産に登録された上記の特別展示です。阪神間で育まれた酒造文化の展示を行います。

     
     
    〇芦屋の近代展示

     
    展示リストはこちら

  • 植松奎二 みえないものへ、触れる方法 - 直観  Ways of Touching the Invisible – Intuition

    • 芦屋市立美術博物館 第1、2展示室、エントランスホール
    • 開催日:2021年3月13日 ~2021年5月9日


     
    チラシ / 出品リスト / 会場マップ
    プレスリリース
     
     
    会期:2021年3月13日(土) ― 5月9日(日)
    開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
    会場:芦屋市立美術博物館 第1、2展示室、エントランスホール
    休館日:月曜日(ただし、5月3日は開館、5月6日は休館)
    観覧料:一般700(560) 円、大高生500(400)円、中学生以下無料
    ※同時開催「芦屋の歴史と文化財」展の観覧料も含む 
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額になります。
    ○観覧料無料の日:3月21日(日)
    主催:芦屋市立美術博物館
    後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、
    Kiss FM KOBE
    協力:Gallery Nomart, Yumiko Chiba Associates
     
     
    《開催趣旨》
    植松奎二(1947-)は、作品を発表しはじめた1969年より現在にいたるまで、彫刻、インスタレーション、写真、映像、パフォーマンスなど、多岐にわたる活動により、一貫して重力、引力といった見えない力の法則から世界の構造・存在・関係をよりあらわにしてきました。自身の身体を用いた空間の存在把握や、人と物体との関係性など、世界を知覚させる作品を数多く発表しています。
    いつの時代も知覚を超えてある、みえないもの、隠れている事象へと思考を巡らすことは、自らの力によって道を切り開く方法を見つけることになると考えます。
    本展では、植松の作品と直観で対話し思考を深め、この世界を新たに認識する方法を探っていきます。
     
     
     
    以前から、人間と美術と科学との出会い、対話が気になっています。
    僕は美術を通じて、世界を知り、世界を表現し、世界を創っています。
    科学、数学に美学的考察のひとつのかたちをみれると思うのです。
    そこには美術と同じように直観と想像力がある。
    それらは「すべては仮説ではじまった」と思うのです。
     
    植松奎二「見えない言葉に触れる」2020年5月18日

     
     
    《みどころ》
    ▼本展では、エントランスホール、各展示室で新作・インスタレーション作品を展示
    植松は1年をかけて当館の空間と構造を読み解き、ここでしか生み出せない作品を発表します。あわせて70年代の写真作品を展示し、植松が一貫して行ってきた重力、張力、引力といった見えない力の法則からあらわにしてきた世界の構造・存在・関係について、時空を超えた思考を巡らせる場をつくり出します。来訪者は唯一無二の鑑賞を体験し、新しい世界と出会うことになるでしょう。
    *展示は4つのパートにわかれます。
    「宇宙に触れる」「思考に触れる」「未知なるみえない重力の庭に触れる」「エネルギーに触れる」 
    インスタレーション、立体、平面、写真、ドローイング等、約70点
     
     
    ▼植松が興味をもつ事柄とはどんなものなのか。
    過去に訪れたヨーロッパ各地の街角で植松が触発された写真や、日常的に書き留めてきたキーワードを展示し、植松の思考の世界に触れていただきます。
     
     
    《関連イベント》

    3月20日(土・祝)
    14:00−16:00 (予定)
    (1) アーティストトーク「みえないものへ、触れる旅」
    講師:植松奎二
    会場:当館 展示室ほか
    参加費:無料(ただし要観覧券)
    定員:50名(予定) 申込不要 直接会場へお越しください
    3月28日(日)
    14:00−16:00 (予定)
    ※事前申込制
    (2) おとなのためのワークショップ
    「言葉とものと行為に触れる楽しいワークショップ」

    講師:植松奎二
    会場:当館 体験学習室ほか
    参加費:無料(ただし要観覧券)
    対  象:高校生以上のどなたでも
    定員:20名 *3月14日(日)締切 *応募者多数の場合は抽選
    4月11日(日)
    14:00−16:00 (予定)
    (3) 対談「かつて現代美術があった−みえない言葉ともの」
    講師:植松奎二 × 光田由里(美術評論家)
    会場:当館 講義室
    参加費:無料(ただし要観覧券)
    定員:50名(予定) 申込不要 直接会場へお越しください
    4月25日(日)
    13:00−17:00(予定)
    ※事前申込制
    (4) ツアー 植松さんと一緒に 野外彫刻ピクニック +展覧会鑑賞
    案  内:植松奎二
    会場:神戸市中央区、西宮市の野外彫刻ほか、芦屋市立美術博物館
    参加費:100円(保険代等) *観覧券ならびに移動に係る交通費は別途ご用意ください
    対  象:どなたでも
    定員:30名 *4月11日(日)締切 *応募者多数の場合は抽選
    ① 3月13日(土)
    ② 3月27日(土)
    ③ 4月10日(土)
    ④ 4月24日(土)
    ⑤ 5月8日(土)

    10:00−17:00
    *映像作品14点を
    ループ上映
    (5) 上映会
    会場:当館 講義室
    参加費:無料(ただし要観覧券) 
    定員:50名(予定) 申込不要 直接会場へお越しください

    関連イベントの情報は2021年1月15日現在
     
    【(2)(4)のお申し込み】
    芦屋市立美術博物館へお電話(0797-38-5432)かEメール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)にて、イベント名、氏名、住所、連絡先をお伝えください。
     
     
    《作品》

     
    1|《オマージュ フーコーの振り子》 2019
    *芦屋市立美術博物館での展示風景
     
    2|《浮く石 – 地球の出》2019
    Courtesy of Gallery Nomart
     
    3|《摩擦のあいだ – 宇宙からの贈りもの》2021
     
    4|《Triangle – Stone / Cloth》1979
    Courtesy of Simon Lee Gallery & Yumiko Chiba Associates
    参考作品
     
    5|《見えない力 – 軸・経度・緯度》2021
     
    6|《間 – 5つの石Ⅱ》1975
    Courtesy of Gallery Nomart
     
    7|《Measuring – Corner》1976
    *映像作品
     
    8|《Degree – Light Performance for Heidelberg》1981
    *映像作品
     
     
    《作家プロフィール》

     
    植松奎二
     
    1947年、神戸市生まれ。1969年神戸大学教育学部美術科卒業。同年、ギャラリー16(京都)で初個展。1974年神戸市文化奨励賞受賞。翌年、当時の西ドイツに渡る。1976年ストックホルム近代美術館(スウェーデン)にて海外で初めての個展が開催された。1988年第43回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表に選出。1990年第12回神戸須磨離宮公園現代彫刻展大賞受賞。2013年第38回中原悌二郎賞受賞。
    石、木、布、鉄、ガラスなどを用いたインスタレーション作品のほか、彫刻、写真、映像、パフォーマンスなど、多岐にわたる活動により、一貫して重力、張力、引力といった見えない力の法則から、世界の構造・存在・関係をよりあらわにしてきました。それらは人間と地球と宇宙への素朴への関心から生じています。自身の身体を用いた空間の存在把握や、人と物体との関係性など、世界を知覚させる作品を数多く発表しています。現在、デュッセルドルフ(ドイツ)と大阪を拠点に、国内外の美術館やギャラリー、パブリック・スペースなどで発表、国際的に活躍を続けています。
    主なパブリックコレクションに、神奈川県立近代美術館、国立国際美術館、兵庫県立美術館、西宮市大谷記念美術館、大阪中之島美術館、京都市美術館、ストックホルム近代美術館、ニューヨーク近代美術館、カルティエ現代美術館、ミュンヘン市立レンバッハ美術館、ピノ―コレクション、 ほか多数

  • 昔のくらし展

    • 開催日:2020年12月5日 ~2021年2月21日


     
     
    開催概要:
    昔の人が大事に使っていた資料を通して、道具やくらしが変わってきたことや、人々のどんな知恵や願いが込められていたのかを紹介し、芦屋をはじめとした、郷土の生活の歴史に関する展示をします。
    今年度は、「昔の生活」のほか、芦屋でかつて生産されていた焼物「打出焼」の特別展示や、2020年6月に「日本遺産」に認定された「「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷」の関連展示を行います。

     
    会期:
    2020年12月5日(土)-2021年2月21日(日)
    午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
      
    休館日:
    月曜日(ただし、祝日の場合は開館、翌日休館)
    年末年始(2020年12月28日(月)-2021年1月4日(月)
    2021年2月8日(月)-2月12日(金)
     
    会場:芦屋市立美術博物館 1階歴史資料展示室
     
    観覧料:同時開催の展覧会に準ずる
    ①2020年12月5日(土)-2021年2月7日(日)
    ※「迷路絵本 香川元太郎の世界展」開催中
    一般1,000(800)円、大高生700(560)円、中学生以下無料
    ②2021年2月13日(土)-2月21日(日)
    無料
     
    主催:芦屋市立美術博物館
     
    展示点数:計60点
     
    関連イベント:
    2021年2月13日(土)、2月14日(日) 両日とも14時~14時30分
    打出焼ギャラリートーク 藤川祐作氏(地域史研究家)

    (中止となりました)
     
     
    主な展示品:

     
     
    1. ラジオ(大正~昭和頃)
    2. シンガーミシン(大正時代頃)
    3. 蓄音機(大正~昭和頃)
    4. 打出焼 (黒釉菊文仙人像付盃)
     
     
    展示リストはこちら
    日本遺産展示についてはこちら

  • 迷路絵本 香川元太郎の世界展

    • エントランスホール、第1展示室、第2展示室
    • 開催日:2020年12月5日 ~2021年2月7日


     
    作品リストはこちら
     
    《展示概要》
    「迷路絵本シリーズ」で、精巧なイラストや、かくし絵を描く香川元太郎の原画を展示します。テーマの内容を一つ一つ考証して描く香川元太郎の作品からは、迷路や、かくし絵に挑戦するうちに、歴史や自然について学ぶこともできます。作品展示のほか、立体迷路の体験コーナーも設け、大人も子どもも一緒に遊んで学ぶことができます。また、香川元太郎のもう一つの代表作である歴史考証に基づいた「城」など、歴史の舞台に登場した場面、場所のイラスト・鳥瞰図も紹介します。
     

     
    1.グランドキャニオン 2006年 『自然遺産の迷路』より
    2.姫路城天守断面 1995年
     
     
    《見どころ》
    ①迷路絵本 全11シリーズの原画を展示!
    2005年に発表された『時の迷路』(PHP研究所/2005年)以来、シリーズ累計270万部を発行した「迷路」シリーズは、一枚一枚丁寧にそのテーマの考証を行いながら描き下ろしています。迷路やその中にちりばめられているかくし絵に挑戦するうちに、歴史や自然など、それぞれのテーマについて、遊びながら学ぶことができます。今回の展覧会では第1作の『時の迷路』をはじめ『宇宙の迷路』『おもちゃの迷路』など11タイトルの迷路原画を展示します。
     

     
    (左上)③バベルの塔 2008年 『伝説の迷路』より
    (右上)④土星のリング 2011年 『宇宙の迷路』より
    (左下)⑤グレートバリアリーフ 2006年 『自然遺産の迷路』より
     
     
    ②香川元太郎もう一つの代表作「歴史考証イラスト」50点を展示
    お城をはじめとした「歴史考証イラスト」原画を50点展示します。日本の城や歴史の舞台となった場面の鳥瞰図や断面図を歴史学の専門家とともに考証して描き上げた作品です。近年に発表された作品も多数展示します。大胆かつ精緻に描写された歴史の舞台を是非ご覧ください。
     

     
    (上)⑥坂本城(滋賀)監修 中井均 2002年 『歴史群像シリーズ』より
    (中央)⑦鳥取城攻囲戦 監修 細田隆博 2020年 『歴史群像』より
    (下)⑧江戸城天守 1994年
     
     
    ③当館1階ホールに「立体迷路」が出現します
    展示期間中、迷路シリーズのイラストが描かれた立体迷路が当館1階に登場します。
    迷路絵本の世界の中に飛び込んでみてください。
     
     
    ④作者本人がイベントに登場します
    期間中、作者の香川元太郎が登場するイベントを行います。詳細は下記をご覧ください。
    ※感染状況等により内容の変更等が行われる場合があります。最新情報は当館HPで随時公開いたします。(下記は10月13日(火)時点での情報です。)
     
     
    イベント①
    香川元太郎先生・志織先生による「迷路絵本」講演会&ギャラリートーク

    日時 2020年12月5日(土) 14:00~15:30 講演会&ギャラリートーク
    2020年12月6日(日) 11:00~11:45 ギャラリートーク
    講師 香川元太郎氏、香川志織氏
    会場 講義室、展示室
    費用 無料(要観覧券) 事前申し込み不要 直接会場へ
    定員 12/5(土)講演会(定員50名(予定))&ギャラリートーク
    12/6(日)ギャラリートーク
    内容 作者・香川元太郎と迷路絵本の共同制作者として活動する香川志織の2人で、迷路絵本の面白さや楽しみ方をお伝えします。小さなお子様から大人の方まで、迷路絵本をより楽しめるようになるイベントです。

     
    イベント②
    香川元太郎先生による「歴史考証イラスト」の講演会&ギャラリートーク

    日時 2021年1月23日(土) 14:00~15:30 講演会&ギャラリートーク
    2021年1月24日(日) 11:00~11:45 ギャラリートーク
    講師 香川元太郎氏
    会場 講義室、展示室
    費用 無料(要観覧券) 事前申し込み不要 直接会場へ
    定員 1/23(土)講演会(定員50名(予定))&ギャラリートーク
    1/24(日)ギャラリートーク
    内容 香川元太郎が約30年描き続け、イラストレーターとしての原点といえる「歴史考証イラスト」の制作秘話などを展示原画とともに紹介します。

     
    イベント③
    当館学芸員による「歴史考証イラスト」ギャラリートーク

    日時 2020年12月20日(日)、2021年1月16日(土)、1月30日(土)各日14:00~14:45
    会場 展示室
    費用 無料(要観覧券) 事前申し込み不要 直接会場へ
    内容 当館の学芸員が本展覧会の展示の見どころを解説します。

     
     
    《香川元太郎プロフィール》

    1959年、愛媛県生まれ。かくし絵・迷路イラストを多数制作するほか、歴史考証イラストレーターとして歴史の教科書や資料集、『歴史群像』(ワン・パブリッシング)などの歴史雑誌に作品を描く。主な著作に「迷路」シリーズ(PHP研究所)、「かずの冒険」シリーズ(小学館)、『日本の城-透視&断面イラスト』(世界文化社)、『城(歴史図解マスター)』(学研パブリッシング)など。2020年7月に「迷路」シリーズの最新作『恐竜の迷路』(PHP研究所)を発表。
    香川元太郎先生の活動は下記HPからもご覧になれます。
    https://kagawa5.jp/

     

    会期 2020年12月5日(土)~2021年2月7日(日)
    開館時間 午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
    会場 芦屋市立美術博物館 エントランスホール、第1展示室、第2展示室
    休館日 月曜日 ※但し1月11日は開館し翌12日(火)休館
    年末年始(12月28日(月)~1月4日(月))
    観覧料 一般1,000円(800円)、大高生700円(560円)、中学生以下無料
    ※同時開催「昔のくらし」展の観覧料も含む
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額
    ≪特別割引について≫ ※他の割引と併用不可
    親子でご来館 中学生以下の方と一緒に観覧される方は、一般・大高生の団体料金でご案内します
  • 美術と音楽の9日間 「rooms」 9 days of Art and Music.

    • 開催日:2020年11月14日 ~2020年11月23日


     
     

     
     
    会期:2020年11月14日(土)-11月23日(月・祝) 休館日:11月16日(月)
    開館時間:

    *展示10:00-17:00(入館は16:30まで)
    *ライブ18:30-19:30(入場は18:00‐)

    会場:芦屋市立美術博物館
    観覧料:一般600円(480)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
    ※( )内は 20 名以上の団体料金
    ※高齢者(65 歳以上)および身体障がい者手帳・ 精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳 をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額になります。
    企画協力:島田達也(night cruising)、林 勇気
    出品者・出演者:藤本由紀夫、原 摩利彦、ASUNA、林 勇気、米子匡司、平井真美子、宮内優里、太田美帆
     
    2016年3月に開催した『美術と音楽の一日「rooms」』から4年。時間とともに変化し動き続ける作品を鑑賞する場「rooms」を再び現出させ、アーティスト、音楽家、作曲家、映像作家ら11名が、9日間にかけて様々な空間で展示・演奏を行います。
    音を奏でる作品、音楽作品、映像作品といったタイムラインに沿って表出していく作品は、鑑賞という行為に潜在する時間という要素、伴い変化していく環境について意識を強く向かせ、能動的に体験することの意義を考えさせます。
    時間の経過を強く感じる縦の時間軸と、様々な事柄が繋がり続ける横の時間軸が交差する時、どのような世界が立ち現れるでしょうか。美術や音楽との出会い方を振り返りながら、美術館での新しい過ごし方を見つけてください。
    美術と音楽の一日「rooms」の最終章となります。
    2020年3月に止まった時間が動き出します。
     
    ■関連イベント
    (1)子ども合唱ワークショップ
    音楽家太田美帆と作詞家/コピーライターの大塚ミクが子どもの為に作った曲「このほしのたからもの」を練習、成果発表を行なう。リハーサル、本番、裏で支えるスタッフの存在など、音楽が様々な過程を経て作られていることを体験するワークショップ。
    日 時:11月14日(土) 13:00–15:30 *要事前申込
    講 師:太田美帆(歌)
    会 場:当館 エントランスホールほか
    対 象:3歳~中学生 定員:15名 参加費無料 *保護者は要観覧料
    お知らせ/お願い:当日、ワークショップの様子の撮影(写真・動画)を行います。後日、当館及び講師による広報活動の一環としてHP、SNS等で公開させていただく可能性がございます。ご了承の上、ご参加下さい。

    (2)ライブ
    音楽家 宮内優里によるギターや電子音などの多重録音演奏によるソロでのライブパフォーマンス。
    日 時:11月14日(土)18:30–19:30 
    出 演:宮内優里(電子音楽)
    会 場:当館 エントランスホール
    定 員:100名 
    料 金:1,500円 中学生以下無料

    (3)BGM演奏
    宮内優里が展覧会に寄り添う「BGM」を生演奏。演奏場所は当日に決定。
    日 時:11月15日(日)13:00–17:00
    出 演:宮内優里(電子音楽)
    会 場:当館 随所
    申込不要、聴講無料(ただし要観覧料) 

    (4)ライブ
    音楽家 太田美帆による「声を重ねる」ソロでのライブパフォーマンス。照明による空間演出も予定。
    日 時:11月15日(日)18:30–19:30
    出 演:太田美帆(歌)
    会 場:当館 エントランスホール
    定 員:100名 
    料 金:1,500円 中学生以下無料
      灯 : 篠原智之 衣装 : har

    (5)それでも残ったもの/音を海にたどる
    日 時:11月21日(土) ①11:00–13:30  ②16:00-18:30 *どちらも要事前申込
    出 演:米子匡司(音楽家)
    ①それでも残ったもの
    阪急芦屋川駅から高座の滝までの山側を辿り、そこで鳴る/鳴っていた音を聴くツアー。
    対象:小学生以上(小学生は要保護者) 定員:20名 参加費無料 *昼食は事前にお済ませください。
    ②音を海にたどる
    アーティストたちとともに芦屋市立美術博物館から海側を巡り、街中でおこるツアーライブイベント。
    対象:どなたでも 定員:20名 料金:1,500円 中学生以下無料
    ゲスト:中田 粥(バグシンセ)、淸造理英子(トロンボーン)、林 勇気(案内人)

    (6)ピアノでの対話「とあるひ」
    作曲家、ピアニストの平井真美子が”とあるひ”その時の館内の景色、観客の中で、即興でピアノを演奏しながら過ごします。
    ピアノを介してさまざな対話を試みます。
    日 時:11月22日(日)14:00–15:30
    出 演:平井真美子(ピアノ) 
    会 場:当館 エントランスホールほか
    申込不要、聴講無料(ただし要観覧料)

    (7)ライブ
    作曲家、ピアニストの平井真美子がオリジナル曲をピアノ演奏。ゲストとしてシンガーの坂本美雨を迎えます。
    日 時:11月23日(月・祝)18:30–19:30
    出 演:平井真美子(ピアノ) ゲスト:坂本美雨(歌)
    会 場:当館 エントランスホール
    定 員:100名 
    料 金:1,500円 中学生以下無料
     
     
    (2)(4)(7)ライブチケット購入方法
    オンラインチケット「LivePocket」にてチケット販売(10/1-スタート)
    https://t.livepocket.jp/t/rooms2020
    *チケットは先着販売。定員となり次第締切(その場合、当日券販売の予定はございません)。
    ★ライブ配信(有料)を行う予定もしております。予めご了承ください。
     
    (1)(5)申込方法
    芦屋市立美術博物館へお電話(0797-38-5432)かEメール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)にて、イベント名、氏名、住所、年齢(お子さまのみ)、連絡先をお伝えください。
    応募者多数の場合は抽選 締切10月31日(土) 17:00
    *詳しくは当館HPをご覧ください。
     
    ※林勇気作品に関して 本事業は「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市文化芸術活動緊急奨励金」の採択事業です。
     
     
    ■参加アーティスト

    • 藤本 由紀夫 Yukio Fujimoto
      アーティスト。大阪芸術大学音楽学科卒。主な個展に1997年から2006年まで10年間毎年1日のみ開催された展覧会「美術館の遠足」(西宮市大谷記念美術館/兵庫)、2001「四次元の読書」(CCGA現代グラフィックアートセンター/福島)、2006年「ここ、そして、そこ」(名古屋市美術館/名古屋)、2007年「ECHO – 潜在的音響」(広島市現代美術館)、「哲学的玩具」(西宮市大谷記念美術館/兵庫)、「+/-」(国立国際美術館/大阪)、「関係」(和歌山県立近代美術館/和歌山)など。主なグループ展に2001年「第49回ヴェニス・ビエンナーレ」、2007年「第52回ヴェニス・ビエンナーレ」(ヴェニス/イタリア)など。80年代半ばより日常のなかの「音」に着目した装置、サウンド・オブジェを制作。インスタレーションやパフォーマンス、ワークショップを通じて、空間における「音」の体験から新たな認識へと開かれていくような活動を展開している。
    • 原 摩利彦 Marihiko Hara
      音楽家・作曲家。京都大学教育学部卒業。同大学大学院教育学研究科修士課程中退。
      音風景から立ち上がる質感/静謐を軸に、ポスト・クラシカルから音響的なサウンド・スケープまで、舞台・ファインアート・映画など、さまざまな媒体形式で制作活動を行なっている。ソロ・アーティストとしてアルバム「Landscape in Portrait」、「PASSION」をリリース。亡き祖母の旅行写真とサウンドスケープの展覧会「Wind Eye 1968」を発表。坂本龍一とのセッションやダミアン・ジャレ+名和晃平「VESSEL」、野田秀樹の舞台作品や「ジュンヤワタナベ コム・デ・ギャルソン」パリコレクションの音楽などを手がける。アーティスト・コレクティブ「ダムタイプ」に参加。
      http://www.marihikohara.com
    • ASUNA
      音楽家。語源から省みる事物の概念とその再考察を主題として作品を制作。同時に音の物理現象に関する美術作品の制作/パフォーマンスも行う。代表作に「organ」の語源からその原義である「機関・器官」としてオルガンを省みた「Each Organ」(2002)、本の語源としてのブナの木を元に情報の記録・運搬について扱った作品「Epidermis of Beech」(2012)などがある。近年は、干渉音の複雑な分布とモアレ共鳴に着目した作品「100 Keyboards」(2013)で、「メルボルン国際芸術祭」(2018)、「シンガポール国際芸術祭」(2019)、「ベルファスト国際芸術祭」(2019) など、海外のアート・フェスティバルから多数の招待を受け展示/パフォーマンスを行う。並行した音楽制作では、10代の頃から東京の実験音楽/即興/音響シーンに関わり、様々なアコースティック楽器やコンピュータによる作曲作品から即興演奏を行いつつ、無数のオモチャ楽器と電子音楽によるパフォーマンス「100 Toys」(2007) を中心に、多岐に渡りつつも一貫した作品制作を行う。これまで海外20カ国以上で演奏/展示、CDやレコードなどをリリース。
      https://sites.google.com/site/aaaaasunaaaaa/
    • 林 勇気 Yuki Hayashi
      映像作家。1997年より映像作品の制作を始める。国内外の美術展や映画祭に出品。自身で撮影した膨大な量の写真をコンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせることでアニメーションを作る。その制 作のプロセスと映像イメージは、デジタルメディアやインターネットを介しておこなわれる現代的なコミュニケーションや記 憶のあり方を想起させる。主な展覧会に、主な展覧会に、2011年 個展「あること being/something」(兵庫県立美術館)、「HUMAN FRAMES」(KIT – Kunst im Tunnel/ドイツ)、2013年「あなたがほしい i want you」(WELTKUNSTZIMMER /ドイツ)、2014年「窓の外、恋の旅-風景と表現」(芦屋市立美術博物館/兵庫)、2015年 「アンカラ国際映画祭」(トルコ)、2016年 個展「電源を切ると何も見えなくなる事」(京都芸術センター)、2017年 「彼方へ」(静岡市美術館)、「未来への狼火」(太田市美術館・図書館/群馬) など。
      http://kanyukuyuki.tumblr.com
    • 米子 匡司 Tadashi Yonago
      音楽家、トロンボーン・ピアノ奏者、プログラマ。自作楽器やほかの道具を使い、音にまつわる試みを行う。近年の活動としては、楽器や自作楽器を使ったライブや、屋外でのライブイベント「PARADE」(中田粥と共同企画)を不定期開催するほか、町の地図を元にフィールドレコーディングと演奏を組み合わせた《地図》シリーズを各地で制作する。直接音を扱うこと以外には、自分や友人の作った物品を街中で販売するための、自動販売機の制作と設置も行う。1999年にSjQ(SamuraiJazz)を結成し、2019年までメンバーとして活動。同グループに神田竜(Kezzardrix)を加えたSjQ++にて、2013年アルスエレクトロニカ・デジタルミュージック部門準グランプリを受賞。これまでほかに、越後屋、otosoraのメンバーとしても活動している。2011年、大阪・梅香堂での個展《街の道具・その他のこと》以降、展覧会形式でも自動販売機や音に関する制作物を発表している。2008年より2015年までFLOAT(大阪市西区安治川)を運営。2013年よりPORT(大阪市此花区四貫島)を運営。
      https://twitter.com/yonagotadashi
    • 平井 真美子 Mamiko Hirai
      作曲家、ピアニスト。誰の心にも去来する想いを綴るような、親しみやすく美しく前向きなメロディーを紡ぐ。映像音楽を中心に活動し、TV番組では、「にっぽん縦断こころ旅」「過保護のカホコ」「ハケン占い師アタル」「同期のサクラ」「35歳の少女」、映画では、「白夜行」「恋妻家宮本」「そらのレストラン」「弥生、三月 -君を愛した 30 年-」などがある。また、日々の想いをメロディーにトランスレートして書き綴る “Piano Diary” をライフワークとし、13年4月3作目のオリジナル・ピアノソロアルバム「夢の途中」を発表。近年、アーティストへの楽曲提供も行うほか、作品を譜面に映すことで視点を変えて音の景色を楽しめるピアノソロ楽譜集「平井真美子 劇伴ピアノ作品集1」、ピアノピース仕様の楽譜シリーズ「Music Score for Piano Mamiko Hirai」をリリース。12年、新進気鋭のアーティストに贈られるアメリカのS&R Washington Award受賞。17年 、ワシントンD.C.にて1935年より続くNational Cherry Blossom Festivalのオープニングアクトの作曲・出演を務めた。
      http://www.hirai-mamiko.com
    • 宮内 優里 Yuri Miyauchi
      作曲家・音楽家。千葉県八街市在住。これまでに6枚のアルバムをRallye Labelよりリリース。生楽器の演奏とプログラミングを織り交ぜた、有機的な電子音楽の制作を得意とする。アルバムではこれまでに、高橋幸宏、原田知世、小山田圭吾、星野源、It’s a Musical、GUTHERなど、国内外問わず様々なアーティストとのコラボレーション作品を収録。ライブでは様々な楽器の音をたった一人でその場で多重録音していく”音の実験室”ともいうべき空間を表現する。FUJI ROCK FESTIVAL、WORLD HAPPINESSなど、各種フェスにも出演。自身の活動以外では、映画「リトル・フォレスト」(監督:森淳一/主演:橋本愛)や 「グッド・ストライプス」(監督:岨手由貴子/主演:菊池亜希子、中島歩)などの映画音楽をはじめ、NHK・Eテレなどのテレビ番組、舞台・ドラマ・CMでの音楽制作・楽曲提供や、国内外のアーティストのプロデュース、リミックスなど、活動の幅を広げている。レーベルメイトでもあるKenji Kiharaと背景のための音楽研究室「BGM LAB.」としても活動中。
      http://www.miyauchiyuri.com/
      http://www.bgmlab.com/
    • 太田 美帆 Miho Ota
      音楽家。小学2年生で東京少年少女合唱隊へ入隊。グレゴリオ聖歌を始めとするカトリック教会音楽に出逢う。当時共に在籍していた仲間達と「聖歌隊CANTUS」を結成。坂本美雨とアルバムを共同制作する等「コーラス」を通じて多岐に渡るコラボーレーションを重ねる。近年はソロ活動も始動。全国各地にて声のWSを開催、2019年には子供達と共に合唱曲を制作し発表した。(spiral主催) 同年ラグビーワールドカップオープニング曲も歌唱。埼玉県芸術文化振興財団主催、高齢者約400人を対象にした群集劇「 ゴールド・アーツ・クラブ」では合唱指導を担当した。北欧少数民族サーミ人に伝わる伝達歌唱「ヨイク」を現代に継承する音楽家フローデ・フェルハイム氏と共に全国ツアーも敢行。幼少期体得した「聖歌」というフィールドに加え、奄美のウタシャから学んだ大地をうねる地上の歌声、天と地を歌い届ける音楽家。
      http://otamiho.com

     
     
    ■guest

    • 坂本 美雨 Miu Sakamoto 
      ミュージシャン。5月1日生まれ。東京とNYで育つ。1997年、Ryuichi Sakamoto featuring Sister M名義でデビュー。以降、本名で活動を開始。幅広いジャンルの音楽家との共演、シンガーソングライターのおおはた雄一とのユニット「おお雨」としての活動を通して声の表現の幅を広げ、またラジオ、ナレーション、執筆、女優業など活動は多岐にわたる。東京FM他JFN全国ネットの番組「ディアフレンズ」のパーソナリティを2011年より担当。村上春樹さんの番組「村上RADIO」でも共にパーソナリティを務める。動物愛護活動に長年携わり、著書「ネコの吸い方」や愛猫サバ美が話題となるなど、”ネコの人”としても知られる。2015年に母となり、SNSや新聞での連載に娘と猫との暮らしも綴っている。
    • 中田粥 Kayu Nakata
      1980年生まれ。東京都出身。2006年、洗足学園音楽大学作曲科卒業。シンセサイザーなどの電子楽器の中身である回路基板を取り出し、剥き出しのまま短絡させ数台積み上げるなどの手法で演奏や展示を行う。2016年、拠点を東京、横浜から大阪に移す。主な出演に2017年京都メトロ「Asian Meeting Festival 2017」(京都) 神戸開港150年記念「港都KOBE芸術祭」(兵庫) 養老公園「養老アートピクニック」(岐阜)、2018年KOCHI ART PROJECTS 2018「アートツーリズム〜ゲージュツ遍路in大月町」(高知)、2019年大阪音楽大学「庄内つくるオンガク祭」(大阪) fRUITY SPACE、細管56、他(北京、中国) 「WSK FESTIVAL 2019」(マニラ、フィリピン)、2020年細管56(北京、中国) 聴説
      http://www.kayunakada.com/
    • 淸造 理英子 Rieko Seizo
      音楽家。金沢生まれ。三田村管打団?(トロンボーン)、sumahama?(歌と鍵盤とパーカッション)、ペ・ド・グ(トランペット)、音遊びの会など、様々なかたちで色々な楽器を演奏する。主に参加しているもののほか、ゲストやサポートメンバーとして参加してきたバンドも多く、幅広く活動している。

     
     
    お問い合わせ先
    芦屋市立美術博物館  
    〒659-0052 兵庫県芦屋市伊勢町12-25
    tel : 38-5432(代表)  fax : 0797-38-5434
     
     

  • 芦屋の時間 大コレクション展

    • 開催日:2020年9月19日 ~2020年11月8日


     
    Movies
    チラシ / 出品リスト
    プレスリリース
     
    会期:2020年9月19日(土)-11月8日(日)
    休館日:月曜日(ただし9/21は開館、9/23は休館)
    開館時間:10:00-17:00(入館は16:30まで)
    会場:芦屋市立美術博物館
    観覧料:一般500(400)円、大高生300(240)円、中学生以下無料
    □ 同時開催「芦屋の歴史と文化財」
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※ 高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・育手帳をお持ちの方ならびにその介護者の方は各当日料金の半額になります。
    ※リピート割引:本展チケットの半券をご提示いただいた方は、団体割引料金でご覧いただけます。
    (1枚につきお一人様1回限り、他の割引券との併用不可)
    主催:芦屋市立美術博物館

    後援: 兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、
    NHK神戸放送局、Kiss FM KOBE

     
     
    芦屋市立美術博物館、どこにあるか、ご存知ですか?
    ここです。
     

     
    駅からわりと遠い、そんな印象をもたれるかもしれません。
    でも、芦屋川に沿って進む美術博物館への道のりは、とても気持ちがいいんです。
    ひとりで気楽に時間を過ごす、お散歩のような楽しさがあります。
     
    今から100年ちょっと昔には 、このへんのどこかを、小出楢重も歩いていたでしょう。
    今から70年くらい前に結成されたアーティスト集団「具体美術協会」(具体) 、その中心メンバー吉原治良の家も、この近くにありました。
    芦屋公園では、「具体」 の野外展覧会も開かれていました。
    小出楢重、吉原治良以外にも、多くのアーティスト達がこの地に暮らし、語り、作品をつくっていました。
    時間が少し違うだけ、ほとんど同じ地域で、自由で斬新な表現を、アーティスト達は、追求していたんです。
     
    今からちょうど30年前、芦屋市立美術博物館ができました。
    30年という時間をかけて、地域も超えて、たくさんの作品が集まってくれました。
    そして、今、唯一無二のユニークなコレクションを形づくっています。
    当館のコレクションを支える作家は、126名にも及びます。
     
    「芦屋の時間 大コレクション展」では、開館からの歴史で初めて、すべての作家が登場します。
    できるだけたくさん、作品を並べます。
    「お、こんな作品があったのか」というような、初めての出会いもあるでしょう。
    また、「いつも見てる」とか「もう見飽きた」と思った作品が、あらふしぎ、いつもと違ったように見えてくるかもしれません。
    多くの作品と出会うことで、いつもと違う、作品の表情が見つかると思います。
     
    これが限界、もうムリ、というくらい、たくさん展示しますが、そんなことをするのは、初めてのことです。
    なんでそんなこと、したいんでしょう。
    「作品なんて、いつでも見られるじゃないか」という考えに抗いたいからです。
    確かに、すべてこの館に収蔵されているんですから、収蔵庫から出してくれば見られます。
    また、今後も、同じ作品を見る機会はあると思います。
    いつでも見られる、という言い方は、ある意味で、その通りなんでしょう。
     
    でも、「いつでも見られる」にしても、「もう二度とない」だろうこのような展覧会に並ぶと、それは「今しか見られない」表情を持つんじゃないでしょうか。
    孤高の、とっつきにくいと思ってた作品が、このにぎやかな展覧会の中で見ると、案外、優しい、親しげな側面があることに気づくというようなことが、あるんじゃないでしょうか。
     
    あるいは、たくさんの作品の中で、ふと、「何度も見てきたけど、お前さん、意外と小さいんだな」と、そんなふうに、作品に語りかけるような、親しげな気持ちに自分自身がなるんじゃないでしょうか。
    収蔵作品は、新作だった時代の、イケイケだったその時の文脈から断ち切れて、収蔵庫の中で、大事な部分だけを残し、むしろ作品として研ぎ澄まされて、今、生きている私たちに見られるのを待っています。
    新作だった時には見つからなかった「新しさ」を見つけてくれるのを、作品たちは、今か今かと、待っています。
     
    だから、これまで何度も来たよ、という常連さんも、初めて行くねというかたも、大歓迎の展覧会なんです。
    時間をかけて見てもいいし、全体を、ざっと眺めるだけでも、面白いかもしれません。
     
    いずれにせよ、にぎやかで、楽しい展覧会です。
    散歩にもぴったりな季節、ぜひ遊びにいらしてくださいね(ひとりで見に来ても、さみしい気持ちになりません)。
     
     
    ■作家 126名
    青山洋子/東 貞美/蟻田 哲/粟津 潔/飯島一次/飯塚二郎/伊藤継郎/井上覺造/今井俊満/今井祝雄/植木 茂/上前智祐/上羅芝山/浮田要三/瑛九/江見佳彦/大植基正/大西博文/大橋エレナ/大橋洋子/大橋了介/荻須高徳/小野田 實/片岡真太郎/金山 明/上山二郎/鴨居 玲/川崎ヒロ子/菅野聖子/聴濤襄治/喜谷繁暉/木梨アイネ/木下あづさ/木村 敏/清水九兵衛/国枝金三/黒田重太郎/小磯良平/小出卓二/小出楢重/小出泰弘/高麗清治/小杉武久/近藤南海子/坂本昌也/嶋本昭三/白髪一雄/白髪富士子/菅井 汲/杉浦康平/鷲見康夫/関根美夫/田井 智/高岡徳太郎/高﨑元尚/田中敦子/田中さつき/田中哲子/田中竜児/田村孝之介/津田青楓/津高和一/坪内晃幸/戸谷成雄/中川佳宣/仲田好江/中村錦平/中村徳次郎/名坂千吉郎/名坂有子/鍋井克之/長谷川三郎/ハナヤ勘兵衛/原田五郎/福井市郎/藤井二郎/藤田嗣治/舟越保武/古家 新/紅谷吉之助/堀内正和/堀尾昭子/堀尾貞治/前川 強/正延正俊/増田正和/松井 正/松田 豐/松谷武判/松葉清吾/松原重三/三島喜美代/向井修二/村井正誠/村上公也/村上三郎/元永定正/柳原義達/山川健一郎/山口牧生/山崎隆夫/山崎つる子/山崎福之助/山下哲郎/山田皓斎/山田正亮/山根 耕/山内国夫/山本直治/遊上陽子/吉田一夫/吉田喜蔵/吉田稔郎/ヨシダミノル/吉原治良/吉原英雄/吉原通雄/淀井敏夫/渡辺信子/土佐派/作者不詳/狩野探雪/Bourdelle, Emile-Antoine / Joumard, Veronique / Nash, David / Oscar Pereira da Silva
     
     
    ■展示数 約180点(予定)
     
     

     
    【図版】
    (1)吉原治良 《白地に黒い円》 1967年 油彩、布
    (2)名坂千吉郎 《SERVOLINE3》 1967年 プラスティック塗料、鉄板、木
    (3)元永定正 《作品》 1962年 油彩、水性樹脂塗料、綿布、板
    (4)田中敦子 《作品》 1954年頃 インク、芯地、接着剤
    © Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association
    (5)聴濤襄治 《マックスウェルのこま》 1970年頃/1990年 ステンレス
    (6)ハナヤ勘兵衛 《嬢ちゃんの御帰り》 1936年 ゼラチンシルバー・プリント
    (7)福井市郎 《猫をだく自画像》 制作年不詳 アクアチント、紙
    (8)長谷川三郎 《芦屋浜風景》 1923年 油彩、布
    (9)小出楢重 《ソファーの裸女》 1930年 油彩、ガラス
    (10)植木 茂 《トルソ》 1980年頃 木
    全て芦屋市立美術博物館蔵
     
     
    ■会期中こんなことやります!
    ●その1
    毎日2回、展示作品の解説をツイートします。作品の画像や映像をまじえながら、臨場感あふれるツイートを目指します。
    *少人数での作業になりますので、遅れることがあるかもしれませんが、できるだけがんばります。
     
    ●その2
    各作家のキャプション解説の「掲示替え」を行います。
    *作品の展示替えではありません。同じ作家、作品の、違った見方、感じ方の一助になればうれしいです。
    前期:9月19日(土)から10月11日(日)
    後期:10月13日(火)から11月8日(日)
     
    企画協力:福永信(小説家)
    企画:大槻晃実(芦屋市立美術博物館学芸員)、尹 志慧(芦屋市立美術博物館学芸員)
    デザイン:鈴木大義
    撮影:守屋友樹(写真家)

  • スポーツものがたり -芦屋とスポーツ-

    • 開催日:2020年6月27日 ~2020年9月6日

    新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う
    スポーツものがたりー芦屋とスポーツー 中止のお知らせ

    2020年6月27日 ~9月6日 に開催を予定しておりました
    「スポーツものがたりー芦屋とスポーツー」
    新型コロナウイルスの感染拡大の影響により上記期間での【開催を中止】します。
    展覧会の開催を楽しみにしてくださいました多くの皆様には大変申し訳ございませんが、
    何卒ご理解いただきますようお願いいたします。

  • 芦屋の歴史と文化財

    • 開催日:2020年4月7日 ~2020年11月23日


     
     
    開催概要:
    2012年に芦屋市指定文化財に指定された「芦屋川の文化的景観」が育んできた芦屋の歴史を古代、中世・近代の各時代にわけ、それぞれの時代の主要な歴史資料をご紹介します。また、2020年6月に「日本遺産」に認定された「「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷」の関連展示も行います。
     
    会期:
    2020年6月2日(火)-2020年11月23日(月・振休)
    午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで) 
    休館日:
    月曜日(ただし、祝日の場合は開館、翌日休館)
    展覧会展示入れ替え期間
    Ⅰ、2020年6月8日(月)-6月26日(金)
    Ⅱ、2020年9月7日(月)-9月18日(金)
    会場:芦屋市立美術博物館 1階歴史資料展示室
    観覧料:同時開催の展覧会に準ずる
    主催:芦屋市立美術博物館
     
    主な展示品:計70点
     

     
     
    1. ナウマン象の歯の化石  芦有ドライブウェイ 芦屋ゲート付近出土 約3~10万年前
    2. 会下山遺跡(国指定史跡)からの出土品 弥生時代
    3. 『摂津名所図会』 寛政8‐10(1796-98)年
    4. イラストレイテッド・ロンドン・ニュース  明治
    5. 阪急電車 沿線案内 (大正~昭和初期頃)
     
     
    2020年度日本遺産登録
    ~「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷~ 特別展示

     
    2020年度の日本遺産に登録された上記内容の特別展示を行っております。
    是非ご覧ください。
    詳しくはこちら
     
     
    9/19(土)~11/23(月・祝)の展示リストは「こちら