展覧会これまで

  • アートピクニック-美術をたのしむ

    • 第1展示室/第2展示室
    • 開催日:2011(平成23)年8月6日 ~2011年10月2日

    休館日:会期中の月曜日(ただし9/19は開館、翌20は閉館)
    概要:この度、芦屋市立美術博物館では特別展「アートピクニック-美術をたのしむ」を開催します。
    身体的・知的・精神的に障がいがある作家が表現する作品を紹介する本展では、「色・かたち・線」をテーマに関西に在住する14作家約110点の作品を展示いたします。
    「色」で紹介する大槻修平の作品は、パターンとして切り取った色紙を貼りつけてからクレヨンで余白や色紙に色を重ねた後、ピンのようなもので色を微妙な力加減でそぎ落とします。そこには緊張感のある奥行きが生まれ、色のさざ波として見る者に心地よく寄り添ってきます。
    「かたち」で紹介する山村晃弘の作品は、カラフルな小さなモノたちが、ひとつぶずつつながっていき楽しい世界を作り出します。
    「線」で紹介する澤井玲衣子の作品は、リズミカルな線や色から様々なかたちを紡ぎだし、想像することの楽しさを教えてくれます。
    彼らの多様な表現は見る者の心の目をほぐし、のびやかに描かれた作品たちは豊かな物語を想像させてくれます。純粋に、描きたい・作りたいという感情から生まれる作品たちは、美術の広さや奥深さを教え、私たちがもつ「美術」のイメージを大胆に変えてくれるでしょう。
    美術を鑑賞し純粋に感じる貴重な体験は、日常にあふれている楽しいモノ・美しいモノを見つけるきっかけになると考えます。
    本展は、彼らの作品から「美術を楽しむヒント」をあらためて見つけようとするものです。 …もっと詳しく

  • 三田谷治療教育院のあゆみ

    • 歴史資料展示室
    • 開催日:2011(平成23)年8月6日 ~2011年10月2日

     医学博士の三田谷 啓(ひらく)(1881-1962)が開設した[三田谷治療教育院]は、近代の芦屋における初等教育機関を考える上ではずすことのできない施設です。
     明治14(1881)年、兵庫県有馬郡名塩(現:西宮市名塩)に農家の長男として生まれた三田谷 啓は、明治38年(1905)年、大阪府立高等医学校を卒業後、富士川游から治療教育学を、呉秀三からは精神病理学を学んだ後、ドイツで見識を深め治療教育の実践に一生を捧げることを決意した医学者です。
     三田谷は、全国に先駆けて設置された大阪市社会部児童課の課長を務め、児童相談所や産院、乳児院などを創設します。また、雑誌『母と子』『白ばら』『児童相談』を創刊し、母性の教育、精神薄弱児の保護・養育の必要性を広く訴えました。昭和2(1927)年に精道村打出(現:芦屋市楠町)に開設された[三田谷治療教育院]は、子どもを完全に預かることのできる学寮「コドモの学園」を敷設して、本格的に治療教育を行いました。
     ここでの活動の特徴は、知能の発達や性格に問題があるのは、何らかの身体的疾患によるものだという見地から医学に基づいた教育を実践したこと、子どもの健やかな成長のためには母親への教養が必要だという考えのもとにその啓蒙活動を重視した点です。三田谷は一つの視点だけではなく、総合的な教育が必要だと考え実践していきました。その思想はかわることなく引き継がれ、現在は園芸セラピーやアートセラピーなども組み入れた、類を見ない教育施設としてその歴史を刻んでいます。
     本展では、当時の写真や資料などから三田谷治療教育院の歴史を振り返ります。 …もっと詳しく

  • ジャケットデザイン 50-70’s ジャケットでめぐる昭和

    • 第1展示室
    • 開催日:2011年5月21日 ~2011年7月18日

    戦後、音楽を日常的に楽しむことを可能にしたレコード文化は急速な拡がりをみせ、人々の生活に音楽という潤いを与えました。
    音源となるレコード盤そのものはもちろんのこと、そのパッケージ、いわゆるレコードジャケットもまた、現在に至るまで多くの人々を魅了し続けています。ジャケットのデザインに強く惹かれてレコードを購入する「ジャケ買い」なる言葉がうまれたことからも、レコードジャケットが強く人々の心をとらえることが窺われます。
    本展では、民放初の視聴者による「電話リクエスト」(通称:電リク)を実施したことで知られるラジオ関西所有のレコードジャケットコレクションから約200点を展覧し、1950〜1970年代の文化を再考します。
    懐かしの1枚から、レアな1枚まで。ジャケット・アートの世界をご堪能ください。

  • コレクション展Ⅱ 1950~1970

    • 第2展示室
    • 開催日:2011年5月21日 ~2011年7月18日

    1950~70年代に制作された、当館所蔵の作品約20点を展覧します。本展は、音楽という側面から当時の文化を再考する企画展「ジャケットデザイン 50-70’s ジャケットでめぐる昭和」と同時開催とし、美術の面からも当時にスポットをあてようというものです。
    「コレクション展Ⅰ」(仲田好江 コレクション展)に続き、1954年に結成した具体美術協会の作家をはじめ、芦屋ゆかりの洋画家・彫刻家を中心に展覧する、本年度2回目の所蔵作品展示となります。

  • 仲田好江展 春の花の咲くころに

    • 第1展示室
    • 開催日:2011年4月2日 ~2011年5月8日

    身近な人形や植物等の静物を独自の表現で描いた仲田好江の世界をご堪能ください。
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  • 蒼山日菜 レース切り絵展  ラ・コンタンプラシオン~沈思黙考

    • 第2展示室
    • 開催日:2011年4月2日 ~2011年5月8日

    独自の世界観を非常に高度な切り絵技術で創出した、蒼山日菜の世界をお楽しみください。

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