展覧会これまで

  • 昔のくらし

    • 1階 歴史資料展示室
    • 開催日:2018年12月8日 ~2019年2月24日

    開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
    休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)、年末年始(12月28日(金)- 1月4日(金))、2月12日(火)-2月15日(金)
    観 覧 料:
    ①平成30年12月8日(土)-平成31年2月11日(月・祝)
    一般500円(400円)、大高生300円(240円)、中学生以下無料
    ②平成31年2月16日(土)-2月24日(日)
    無料
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※ 高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額
    ※ 観覧無料の日(平成30年12月24日、平成31年1月14日)
    主催:芦屋市立美術博物館
    同時開催:
    ザ・コレクション 星のような ―のこすこと/のこされるもの
    (会期:平成30年12月8日(土)-平成31年2月11日(月・祝)
    第36回芦屋市造形教育展
    (会期:平成31年2月16日(土)-2月24日(日)
    展示概要:本展では、昔のくらしを「衣」、「食」、「住」の3つに分けて、昔のくらしに役立っていた様々な資料を紹介します。
    「衣」では、装飾性の高い婚礼衣装や、乳児用の頭巾、家庭での裁縫に欠かせなかったアイロンや足踏みミシンなどを展示します。
    「食」では、電気やガスがまだ普及していなかった時代に使われた炊飯のための釜、氷を入れて冷やす木製の冷蔵庫などを、現代のものと比較しながらご覧いただきます。
    「住」は、住まいの中で使われた道具として、ラジオや暖房器具であるこたつ、湯たんぽなどを展示します。また、衣・食・住のそれぞれに、芦屋で実際に使われ、大切に残されてきた身近な資料も展示します。
    現在では、電気やガスの力によって、大変便利なくらしを送ることができますが、昭和のはじめころには、電気やガスを使わず、人の力や機械の力でくらしていました。
    昔の人が大事に使っていた資料を通して、道具やくらしが変わってきたのは、人々のどんな知恵や願いが込められていたのかを考えます。今のくらしができるようになった道具の進化や、人々の工夫に注目してください。
     
    ≪主な展示品≫
     ・頭巾
     ・鉄製アイロン
     ・七輪 
     ・湯たんぽ
     ・膳
     ・豆いり器
     ・蓄音機
     ・精道村消防組
     ・打掛
     ・留袖
     ・足踏ミシン
     ・氷冷蔵庫
     ・精道村消防組装束
     ・ひなかざり
     ・打出焼鉢

     
    1|おひつ
    2|打掛(昭和)
     
    など総展示数約80点 ※全て当館蔵
    以上

  • The Collection 星のような - のこすこと/のこされるもの

    • 開催日:2018年12月8日 ~2019年2月11日

    展覧会チラシはこちら The Collection 星のような - のこすこと/のこされるもの

    開催趣旨:
    当館では、美術作品とともにスケッチ帳や日記帳、手書きの原稿や写真資料など、作家の関係資料も収蔵・保管しています。中には、谷崎潤一郎が小説『蓼喰う虫』の挿絵を依頼した小出楢重宛ての書簡や、滞欧時に楢重が家族や親しい人へ宛てた手紙のほか、藤田嗣治や荻須高徳らが書き綴った大橋了介への葉書、大橋と写る佐伯祐三や山口長男らの写真、伊藤継郎が所属していた二科会や新美術家協会、新制作派協会などでの宴席や料理好きだった伊藤が小磯良平や竹中郁を招いた食事会での記念写真など、私的な部分に触れる資料も多く存在します。自画像のような凛とした佇まいではなく、家族として、また志をともにする仲間としてくつろぐ作家のもう一つの顔を見ることができるこれらの資料は、作家の家族や親せき、親しい人たちが、思い出とともに大切に保管していたものでした。その思いとともに残された資料が、視点を変えることでその時代の美術の歴史を紐解く重要な発見となります。あたかも、夜空に輝く星がつながり星座となるように、残された資料がその作家の形を浮かび上がらせてくれるのです。
    この度、小出楢重や大橋了介、伊藤継郎のほか、芦屋カメラクラブや具体美術協会の関係資料などを所蔵作品とともに紹介し、作家像やグループ像に迫ります。

     

    会期:2018年12月8日(土)- 2019年2月11日(月・祝)
    開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
    休館日:月曜日
    〔ただし、12/24,1/14,2/11は開館、12/25,1/15は休館)、年末年始(12/28-1/4)]
    観覧料:一般500円(400円)、大高生300円(240円)、中学生以下無料
    括弧内は20名以上の団体料金。高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方、ならびにその介護の方は各当日料金の半額。
    観覧無料の日:12月24日(月・祝)、2019年1月14日(月・祝)
    ◇会期中の毎週水曜日はトークフリーデー(会話を楽しむ美術の時間)
    主催:芦屋市立美術博物館
    後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、
    NHK神戸放送局、Kiss FM KOBE

     

    ■関連イベント

    1/トーク「家族から見た作家像」(仮称)
    トーク「家族から見た作家像」(仮称)
    日時:2019年1月20日(日) 14:00-16:00 (予定)
    会場:当館講義室
    語り手:桑田敬司(写真店「ハナヤ勘兵衛」4代目、ハナヤ勘兵衛曾孫)、
    吉村有子(アーティスト・伊藤継郎孫)
    聞き手:河﨑晃一(甲南女子大学教授)
    会場:講義室
    定員:60名
    *聴講無料(ただし要観覧券)  *申込不要、直接会場へお越しください。

     

    2/ワークショップ「オリジナルの額に絵を飾ろう」
    日時:12月16日(日) 13:30-16:30
    会場:体験学習室
    対象:小学生以上のどなたでも
    定員:30名
    材料費:300円(高校生以上は要観覧券)
    申込方法:電話(0797-38-5432)にて、氏名、住所、年齢(子どものみ)、電話番号をお伝えください。
    締切/12月7日(金)17:00まで   *応募者多数の場合は抽選。

     

    3/ボランティアによる美術館ツアー
    会期中の水曜の14:00-(約45分)
    *聴講無料(ただし要観覧券)

     

    4/学芸員によるギャラリートーク
    日時:12月15日(土)、2019年1月26日(土) 、2月9日(土) 両日とも14:00-(約1時間)
    *聴講無料(ただし要観覧券)

     

    ■会期中のその他関連イベント

    〇アートスタディプログラム まなびはく 「松谷武判の仕事」
    日時:12月22日(土) 14:00-16:30 定員80名 *申込不要、直接会場へお越しください。
    講師:松谷武判(美術家)

     

    〇ミュージアムエデュケーション研究会2018 みんなの学美場「あいするデザイン」
    日時:2019年1月19日(土) 13:30-16:00 定員15名 *要事前申込(締切1月5日(土))
    講師:角谷慶(グラフィックデザイナー)

     

    ■作品
    *資料・作品等  約200点

     

    1|小出楢重 《自画像》 1920年 油彩、板
    2|吉原治良 《作品》 1956年 油彩、布
    3|ハナヤ勘兵衛 《船C》 1930年 ゼラチンシルバー・プリント
    4|伊藤継郎 《鵜》 1965年 油彩、布
    5|大橋了介 《街角の風景》 1929-33年 油彩、布
    ※1~5、芦屋市立美術博物館蔵

    ※プレスリリースはこちら

  • 平成30年度「芦屋の歴史と文化財」展

    • 1階 歴史資料展示室
    • 開催日:2018年7月1日 ~2018年11月25日

    開催趣旨:
     この度、芦屋市立美術博物館では「芦屋の歴史と文化財」展を開催いたします。
    芦屋の地に人が生活し始めるのは、約2万年前の後期旧石器時代と考えられていますが、それから長い年月、この地に生きる人々は自然に恵まれた豊かな環境の中で生活を続け、歴史を刻み、数多くの文化財を生み出してきました。本展では、芦屋の歴史を古代、中世・近世、近代にわけ、それぞれの時代の主要な歴史資料をご紹介いたします。
     古代の芦屋では、市内に存在する多くの遺跡を紹介し、出土品をご覧いただくことで、芦屋が交通の要衝、文化の拠点であったことを再発見していただきたいと考えます。
     近代の芦屋は、交通機関の整備によって郊外居住というライフスタイルを確立していきます。土地利用は農地から宅地へ急速に変化し、全国に知られる高級住宅地となりました。
    時代の移り変わりとともに芦屋が発展を遂げてきた歴史を、資料とともに実感していただければ幸いです。

    会期:前期:平成30(2018)年7月1日(日)-9月9日(日)
        後期:平成30(2018)年9月22日(土)-11月25日(日)
    開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
    会場:芦屋市立美術博物館 1階 歴史資料展示室
    休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)
    観覧料:同時開催の展覧会の観覧料に含めます。
    一般500円(400円)、大高生300円(240円)※予定、中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※ 高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育
     手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額
    ※無料観覧の日 11月17日(土)、11月18日(日)、関西文化の日
    主催:芦屋市立美術博物館

     
    ■同時開催
    9月22日(土)-11月25日(日)
    富田砕花展―受け継がれる詞(うた)―
     
    ■関連事業
    ワークショップ、ギャラリートークを実施予定
    ※後日、ホームページでご案内します。

     
    ■主な展示品
    総展示数約70点 ※全て当館蔵
     

     
    1.ナウマンゾウの歯の化石(約10~3万年前)
    2.鶏形埴輪(金津山古墳出土 5世紀後半)
    3.播磨名所巡覧図会(享和3(1803)年)
    4.水車小屋絵図(安政4(1857)年)
    5.芦屋仏教会館設計図面(昭和2(1927)年頃)
     
    など総展示数約70点 ※全て当館蔵

  • 富田砕花展 ー受け継がれる詞ー

    • 第1展示室、第2展示室、ホール
    • 開催日:2018年9月22日 ~2018年11月25日

    展覧会チラシはこちら 富田砕花展―受け継がれる詞(うた)-

    開催趣旨:富田砕花は、岩手県盛岡市生まれの詩人です。明治41(1908)年、18歳で与謝野鉄幹・晶子主催の新詩社に加わり、同郷の石川啄木とともに歌会に出席、その年『明星』にて筆名「砕花」で短歌を発表しています。その後は、民衆の生活や心を日常的な口語で表現する民衆詩派の詩人として著名になり、ウォルト・ホイットマンなどの詩の翻訳を通じて大正デモクラシー期の日本に欧米の民主主義の思想を紹介しました。大正2(1913)年に病気療養のため芦屋を訪れ、大正10(1921)年に定住した後は、亡くなるまで芦屋ですごしました。
    芦屋をはじめ兵庫県の各地を訪れ、長編詩『兵庫讃歌』を発表したほか、芦屋市内の小学校など50以上の校歌や市町村歌、社歌を作詞したことから「兵庫県文化の父」と呼ばれています。
    本年は、富田砕花が「砕花」の筆名で短歌を発表してから110年、芦屋を最初に訪れてから105年の記念の年にあたり、改めて芦屋を愛した富田砕花の文学人生をふり返ります。
    本展では、多岐に渡る砕花の詩作活動の中から、特に校歌や市町村歌、社歌などに焦点を当て、数々の直筆資料を通して、今も受け継がれる砕花の詞(うた)の世界をご紹介します。

    会期:2018年9月22日(土)~11月25日(日)
    開館時間:午前10時-午後5時(入館は閉館の30分前まで)
    休館日:月曜日[ただし、9/24、10/8は開館、9/25(火)、10/9(火)は休館]
    観覧料:一般500円(400円)、大高生300円(240円)、中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額
    観覧無料の日:11月8日(木)・11月17日(土)・18日(日)
    主催:芦屋市立美術博物館
    後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人 兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、
    NHK神戸放送局、ラジオ関西

    ■関連イベント

    1/講演会「人を愛した砕花さん」
    日時:9月22日(土) 11:00~12:30 (予定)
    場所:講義室
    講師:三上 良樹氏(元NHK記者)
    小西 巧治氏(西宮芦屋研究所副所長・神戸国際大学非常勤講師)
    演題:「人を愛した砕花さん」
    定員:80名
    聴講無料(ただし要展覧会チケット)、事前申込不要

    2/富田砕花旧居見学会
    日時:10月21日(日) 14:00~15:00 (予定)
    場所:芦屋市立美術博物館 富田砕花旧居
    定員:30名
    参加無料(ただし要展覧会チケット)、参加希望の方はお電話で、
    氏名/住所/年齢/電話番号を10月5日(金)17:00までに当館宛にご連絡ください。応募者多数の場合は抽選になります。

    3/ホールコンサート「歌で綴る富田砕花の世界」
    日時:10月28日(日) 14:00~15:30(予定)
    場所:1階ホール
    出演:新井 俊稀氏(バリトン)他
    定員:80名
    鑑賞無料(ただし要展覧会チケット)、事前申込不要

    4/富田砕花賞授賞式
    日時:11月8日(木)10:30~12:00(予定)
    場所:講義室
    主催:芦屋市教育委員会

    5/ギャラリートーク
    日時:9月30日(日)、10月14日(日)、11月11日(日) 14:00~15:00
    会場:展示室
    参加費:無料(ただし要展覧会チケット)
    ■作品
    *総展示数100点

    1、自筆色紙
    「しんとろり こはくのいろの滴りの 澄めば澄むもの 音のかそけく」

    2、富田砕花自著

    3、ユーハイム社歌
    原稿
    昭和39(1964)年

    4、山崎町町歌
    昭和33(1958)年

    5、全国中等野球大会行進曲
    富田砕花自筆幅
    昭和10(1935)年

    6、自宅庭にて
    昭和55(1980)年

    ※全て芦屋市立美術博物館蔵

    ※プレスリリースはこちら

  • 芦屋の歴史と文化財

    • 1階 歴史資料展示室
    • 開催日:2018年7月1日 ~2018年11月25日

    開催趣旨:この度、芦屋市立美術博物館では「芦屋の歴史と文化財」展を開催いたします。
    芦屋の地に人が生活し始めるのは、約2万年前の後期旧石器時代と考えられていますが、それから長い年月、この地に生きる人々は自然に恵まれた豊かな環境の中で生活を続け、歴史を刻み、数多くの文化財を生み出してきました。本展では、芦屋の歴史を古代、中世・近世、近代にわけ、それぞれの時代の主要な歴史資料をご紹介いたします。
    古代の芦屋では、市内に存在する多くの遺跡を紹介し、出土品をご覧いただくことで、芦屋が交通の要衝、文化の拠点であったことを再発見していただきたいと考えます。
    近代の芦屋は、交通機関の整備によって郊外居住というライフスタイルを確立していきます。土地利用は農地から宅地へ急速に変化し、全国に知られる高級住宅地となりました。
    時代の移り変わりとともに芦屋が発展を遂げてきた歴史を、資料とともに実感していただければ幸いです。

    会期:前期 7月1日(日)-9月9日(日)
    後期 9月22日(土)-11月25日(日)
    (9月10日(月)-9月21日(金)は展示替えのため休館)
    開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
    会場:芦屋市立美術博物館 1階 歴史資料展示室
    休館日:月曜日
    観覧料:同時開催の展覧会に準じます。
    ※無料観覧の日 11月8日(木)富田砕花賞授賞式、11月17日(土)、11月18日(日)関西文化の日
    主催:芦屋市立美術博物館
    ■関連事業
    ギャラリートークを実施予定
    ※後日、ホームページでご案内します。
    ■主な展示品
    総展示数約70点 ※全て当館蔵

    1.ナウマンゾウの歯の化石(約10~3万年前)
    2.鶏形埴輪(金津山古墳出土 5世紀後半)
    3.播磨名所巡覧図会(享和3(1803)年)
    4.芦屋川水車絵図(安政4(1857)年)

    ■同時開催
    9月22日(土)-11月25日(日)
    富田砕花展―受け継がれる詞(うた)―

  • 【PRESS】
    チャペック兄弟と子どもの世界展

    【プレスリリース/PRESS RELEASE】チャペック兄弟と子どもの世界展


    【展覧会】

    特別展「チャペック兄弟と子どもの世界」

     

    【会期】

    2018年7月1日(日)-2018年9月9日(日)

     

    プレスリリースはこちらからご覧いただけます⇒最新プレスリリース(1.05MB)

     

    展覧会チラシはこちらからご覧いただけます⇒チラシ(2.66MB)

  • チャペック兄弟と子どもの世界

    • 開催日:2018年7月1日 ~2018年9月9日

    展覧会チラシはこちら チャペック兄弟と子どもの世界(PDFサイズ1,165KB)


    開催趣旨:「ロボット」という言葉の生みの親として知られるチェコの作家カレル・チャペック(1890-1938)。最先端の技術革新によって変化していく世界を見据え、時に鋭く、時にコミカルな切り口で魅力的な著作を生み出し、造形作家として活躍する兄のヨゼフ・チャペック(1887-1945)とともに、多彩な才能を発揮しました。カレル・チャペックは文筆家としての創作と同時に写真も手がけ、自らのテキストに愛犬の写真を添えた『ダーシェンカ』などを発表しています。また、兄のヨゼフは日本でもロングセラーとなった『長い長いお医者さんの話』や、『こいぬとこねこはゆかいな仲間』などにより多くのファンを惹きつけています。
    本展は、チェコの世界文化遺産都市クトナー・ホラーに新設された現代美術館で開催された「子どもたちを描いたチャペック兄弟の創作」展を基に、ご遺族やチェコ国立文学館、チャペック記念館などの協力によって開催されるものです。日本でもファンの多いヨゼフの絵本原画に加え、これまで日本でほとんど紹介される機会のなかったヨゼフの油彩やパステル画、ドローイング、カレルによる『ダーシェンカ』の写真やデッサンなど、初公開を含む幅広い作品により、チャペック兄弟が子どもたちに注いだ温かい視点で生み出した、チェコの優れた子どものための芸術をご紹介いたします。

    開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
    会場:芦屋市立美術博物館 第1展示室、第2展示室
    休館日:月曜日(ただし、7/16は開館、7/17は休館)
    観覧料:一般800(640)円、大高生600(480)円、中学生以下無料
    ※同時開催「芦屋の歴史と文化財」展の観覧料も含む。( )内は20名以上の団体料金。高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額になります。
    ※観覧無料の日:7月22日(日)、8月15日(水)  
    主催:芦屋市立美術博物館
    後援:チェコ共和国大使館、スロヴァキア共和国大使館、一般社団法人 日本国際児童図書評議会(JBBY)、兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人 兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、NHK神戸放送局、FM802
    協力:チェコ国立文学館、スロヴァキア国立美術館、プラハ10区、カレル・チャペック記念館、GASK、チェコセンター東京
    企画協力:株式会社イデッフ

     
    ■展示構成
    第1章 子どものモチーフ/Children’s Motifs
    子どもというテーマはヨゼフ・チャペックの初期の作品からみられるもので、その後も20世紀初頭のヨーロッパ芸術のいくつもの流れを融合し、ヨゼフ独自の表現に至りました。
    ヨゼフは子どもの絵に触発されたものの、そのまま模倣したのではなく、子どもたちから表現の自由を学んだのでした。そして、子どもたちの遊びを生活の営みの理想として、また芸術表現のモデルとしてとらえていたのです。子どもの姿は30年代末期の反戦風刺の中にも、さらにナチスにより収監されたザクセンハウゼン強制収容所で遺した絵の中にも描かれ続けました。

    第2章 おとぎ話/Fairy tales
    チャペック兄弟は、良質な児童文学を作り出すことを目指し、1918年、カレルは様々な世代の作家や芸術家の作品を集めた三巻本『おとぎ話のかご』を編纂しました。第一巻には、カレルの「王女さまと小ネコの話」、ヨゼフの「私の太ったひいおじいさんとどろぼう」が収録されています。これが、後の『長い長いお医者さんの話』のきっかけとなり、1931年のクリスマスに向けて刊行され、現在では世界児童文学の古典作品として知られています。ヨゼフはこの童話を書き直し、舞台用の脚本にしました。そして、ヤロスラフ・クジチカ(1882~1969)の音楽によって子ども向けミュージカルとなり、1932年にプラハ国民劇場で上演されました。ヨゼフは自らその舞台美術も手がけています。

    第3章 いぬとねこ/All About Doggie & Pussycat
    ヨゼフとカレルは、新聞『リドヴェー・ノヴィヌィ』の日曜版で、児童向けの付録「子どものコーナー」を担当していました。この文章をもとにして生まれたのが、ヨゼフの『こいぬとこねこは愉快な仲間』とカレルの『ダーシェンカ、または子犬の生活』です。これらは世界中の言語に翻訳され、日本でも複数の版が出版されています。また、兄弟の没後には映像化されていて、子ども向けの人気テレビ番組「ヴェチェルニーチェク」でも放送されました。どちらのお話しも、それぞれの家庭で関心と愛情を注がれたペットがテーマになっています。
    カレル自身が挿絵と写真を手がけた『ダーシェンカ』は、児童文学において写真絵本を作った先駆けとなりました。

    第4章 さまざまな仕事/Commissioned Works
    二つの世界大戦間の、児童文学の芸術的レベルを向上させようという流れのなかで、ヨゼフも他の画家と同様、質の高い子ども向けの挿絵を描くことに努めました。ヨゼフ自身は、児童文学の分野を専門にしたわけではなく、挿絵を手がけた本も、自著をのぞくと6冊だけだったにもかかわらず、1930年代末には、児童文学のイラストレーターとして評価されていました。ヨゼフはハイ・アート(高尚な芸術)とロウ・アート(大衆的な芸術)を区別することなく、子ども向けの作品に対しても、同様に取り組んでいたのです。
    子どものテーマは、舞台美術、テキスタイル、ポスターデザイン、切手など、様々な創作活動の中で展開させています。1936年には、青少年の社会福祉に関する慈善切手のコンテストのために、子どもを描いた3種の切手をデザインしました(切手は未発行)。

    第5章 子どもの視点/Seeing Things Like a Child
    ヨゼフ・チャペックは、1923年に娘のアレンカが生まれると、素直で自由な子どもの視点を、親として体感することになります。そして、娘が5歳になった1928年頃、ヨゼフが40代になった頃から、彼の創作活動の中での「子どもの時代」がはじまります。遊ぶ子どもを飽くことなく何枚も描いただけでなく、子どもの表現を通して自らの作品を深化させました。それまでは、子どもの造形表現がより深く理解できるようになったのです。
    《子どものモチーフ》というパステルの連作は、1935年に初披露され、翌年にはヴェネツィア・ビエンナーレで、チェコスロヴァキアの現代芸術を代表する作品として展示されました。

     
    ■作品

     
    1. ヨゼフ・チャペック 《花を持つ少女》 1934年 油彩、カンヴァス 個人蔵、プラハ
    2. ヨゼフ・チャペック 《リンゴが入った籠を持つ少年》 1930年 鉛筆、紙 個人蔵、プラハ
    3. ヨゼフ・チャペック 《ボールで遊ぶ二人の少年》 1928年 油彩、カンヴァス 個人蔵、プラハ
    4. ヨゼフ・チャペック 《ちちんぷいぷい》 1932年 インク、紙 個人蔵、プラハ
    5. ヨゼフ・チャペック 《こいぬとこねこは愉快な仲間》 1929年 インク、水彩、クレヨン、紙 スロヴァキア国立美術館
    6. ヨゼフ・チャペック 《ミンダと散歩するカレル・チャペック》 1926-1930年 鉛筆、インク、紙 プラハ10区
    7. ヨゼフ・チャペック 《楽しい川辺》 1933年 インク、クレヨン、紙 個人蔵、プラハ
    8. ヨゼフ・チャペック 《夏の少年たち(ぼくらの車)》 1931年 インク、紙 個人蔵、プラハ
    9. ヨゼフ・チャペック 《水浴び》 1928-1935年 パステル、紙 個人蔵、プラハ
    10. ヨゼフ・チャペック 《子どもの頭部》 1930年 パステル、紙 個人蔵、プラハ

     
    ■関連イベント
    (1)講演会 「チャペック兄弟の魅力 ― その芸術の多様性と豊かさ」
    日時:8月4日(土) 14:00-15:30
    講師:石川達夫氏(専修大学教授、神戸大学名誉教授)
    定員:80名
    参加費:無料(ただし要観覧券)
    会場:当館講義室

    (2)ワークショップ 「版画で描こう絵本の世界」
    日時:7月28日(土) 13:30-15:30
    対象:小学生以上(定員30名)*事前申込制
    材料費:300円(高校生以上は要観覧券)
    会場:当館体験学習室
    申込方法:電話(0797-38-5432)にてお申込みください。7月15日締切。
    氏名・住所・年齢(子どものみ)・電話番号をお伝えください。*応募者多数の場合は抽選。

    (3)上映会 「20世紀前半のチェコのアニメーション」
    『二人の少年と一匹の犬が走り回っているのを見てごらん!』(監督:カレル・ドダルほか 1925
    年7分)ほか *DVDでの上映です。
    内 容:
    ・『二人の少年と一匹の犬が走り回るのを見てごらん!』(原題:Vizte vse, co tropi dnes dva kluci a jeden pes 1925年 7分)
    ・『フィリックス・ザ・キャット;海の上の水兵さん』(原題:Plavcíkem na slane vode 1929年 9分)
    ・『子どもたち(靴メーカー・バチャの広告)』 (原題:Nase deti 1935年 6分)
    ・『ユビキタス君の冒険』 (原題: Vsudybylovo dobrodruzstvi 1936年 8分)
    ・『ルチェルナ宮の秘密』(原題:Tajemstvi lucerny 1936年 2分)
    ・『失敗作のニワトリ』(原題:Špatně namalovaná slepice 1963年 14分)
    日時:7月29日(日)、8月19日(日) 両日とも14:00- 
    定員:80名
    参加費:無料(ただし要観覧券)
    会場:当館講義室

    (4)ミュージアム de おはなしの会
    日時:7月22日(日)、8月5日(日) 両日とも11:00-11:30
    対象:3歳以上(定員50名)
    参加費:無料(ただし要観覧券)
    会場:当館講義室
    *協力:芦屋市立図書館、ボランティアグループ・ムギの会

    (5)ギャラリートーク
    日時:7月21日(土)、8月11日(土) 両日とも14:00- 約1時間(予定) 
    参加費:無料(ただし要観覧券)
    申込不要。直接展示室へお越しください。
     

    ■会期中の毎週水曜日は「トークフリーデー」(会話を楽しむ美術の時間)
    ご家族やお友だちと自由におしゃべりを楽しみながらご鑑賞いただける日を設けました。お気に入りの作品を見つけて会話を楽しんでいただこうという取り組みです。小さなお子さまとご一緒の方もリラックスして、ぜひご来館ください。

    ■ミュージアムショップ
    本展の会期中には、チャペック兄弟作の絵本をはじめ、本展オリジナルグッズや絵はがき、各種ステーショナリーなどのチェコ雑貨も販売いたします。

    ■近隣美術館コラボ企画「子どもも楽しめる3つの美術館をまわろう!」
    阪神間で開催されている3つの展覧会で観覧料の相互割引をいたします。
    下記の展覧会の半券をチケット販売窓口でご呈示いただくと他の2つの展覧会を団体料金でご覧いただけます。
    詳細は、「子どもも楽しめる3つの美術館をまわろう!」をご覧ください。
     
    芦屋市立美術博物館
    「チャペック兄弟と子どもの世界」展
    7月1日(日)〜9月9日(日)
     
    伊丹市立美術館
    「みんなのレオ・レオーニ展」
    8月11日(土・祝)〜9月24日(月・振休)
    http://artmuseum-itami.jp
     
    西宮市大谷記念美術館
    「2018イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」
    8月11日(土・祝)〜9月24日(月・振休)
    http://otanimuseum.jp
     
    ■近隣美術館コラボ企画「バスに乗って展覧会を見に行こう!」
    「2018 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」と「チャペック兄弟と子どもの世界」展の会期中に、西宮市大谷記念美術館と芦屋市立美術博物館をつなぐマイクロバスを運行します。
    8月14日(火)、21日(火)、28日(火)に実施いたします。
    *お一人様100円で乗車していただけます
    *詳細は美術博物館ニュースの「バスに乗って展覧会を見に行こう!」をご覧ください。
     
    ※プレスリリースはこちら⇒ 【最新】プレスリリース

  • 万葉のセゾン(saison) ―奈良県立万葉文化館 季節のコレクション―

    • 開催日:2018年4月14日 ~2018年6月17日



    開催趣旨:奈良県立万葉文化館は、万葉のふるさと・奈良にふさわしい『万葉集』を中心とした、古代文化の総合文化拠点です。平成13(2001)年、奈良県明日香村飛鳥の地に開館し、奈良県中南和地域の観光拠点の中心としても多くの方々に親しまれています。
    奈良県立万葉文化館には、現代の日本画家によって『万葉集』に詠まれた和歌をモチーフに制作された「万葉日本画」がコレクションされています。平山郁夫、片岡球子、絹谷幸二など、戦後を代表する画家が『万葉集』を解釈し、イメージを膨らませて描いた作品には、『万葉集』の中に息づく自然へのまなざしと現代の画家の感性が交差しています。
    日本では、古来より四季の移り変わりが人々の注目を集めていました。最古の歌集である『万葉集』でも、季節ごとに歌を分類した巻八、巻十の存在が示すように、四季は重要な役割を果しています。
    本展覧会では、「万葉日本画」コレクションのなかから、春夏秋冬それぞれの季節(セゾン)をテーマに描かれた作品をセレクトし、「万葉のセゾン」と題して折々の色が作り出す四季をご覧いただきます。本展覧会を通して、古代から続く日本の四季の美しさをお楽しみいただければ幸いです。

    開館時間:午前10時-午後5時(入館は閉館の30分前まで)
    会場:芦屋市立美術博物館 第1、2展示室、ホール、歴史資料展示室
    休館日:月曜日〔ただし、4/30(月・祝)は開館、5/1(火)は休館]
    観覧料:一般1,000(800)円、大高生700(560)円、中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額
    ※観覧無料の日:5/19(土)、20(日)
    主催:芦屋市立美術博物館
    後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人 兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、NHK神戸放送局、ラジオ関西
    協力:奈良県立万葉文化館
     
    ■関連イベント
     
    *いずれも参加無料(ただし要展覧会チケット)、事前申込み不要。
     
    1/講演会「古代の芦屋と万葉集」
    講師:吉原 啓氏(奈良県立万葉文化館研究員)
    日時:4月14日(土)11:00-12:00
    定員:80名
    会場:芦屋市立美術博物館 講義室

    2/講演会「万葉日本画を楽しく見るために」
    講師:上野 誠氏(奈良大学教授)
    日時:6月10日(日)14:00-15:00
    定員:80名
    会場:芦屋市立美術博物館 講義室

    3/ホールコンサート「耳に届ける万葉の四季」
    出演:前田伊都子氏、MODERN CLASSIC ENSEMBLE
    日時:5月6日(日)14:00-15:30
    定員:80名
    会場:芦屋市立美術博物館 1階ホール

    4/ギャラリートーク
    本展担当学芸員による展示解説会。
    日時:4月29日(日)、5月13日(日)、6月3日(日)14:00-15:00
    会場:芦屋市立美術博物館 展示室内

     
    ■作品
    *総展示数54点

     
    1、那波多目功一
    《訪春》
    平成9(1997)年
     
    2、畠中光享
    《春柳葛城山》
    平成8(1996)年
     
    3、上村松篁
    《春愁》
    平成10(1998)年
     
    4、平山郁夫
    《額田王》
      平成9(1997)年
     
    5、上村淳之
     《佐保の詩》
      平成10(1998)年
     
    6、片岡球子
    《富士》
    平成10(1998)年
     
    7、髙山辰雄
    《弭の音》
    平成9(1997)年
     
    8、絹谷幸二
    《大和国原》
    平成9(1997)年
     
    ※すべて奈良県立万葉文化館蔵

  • 第35回 芦屋市造形教育展

    • 開催日:2018年2月17日 ~2018年2月25日

    開催趣旨:芦屋市内の幼稚園、小学校、中学校の子どもたちの作品を全館にわたり展示します。

    開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
          

    休館日:2月19日(月)

    観覧料:無料

    主催:芦屋市教育委員会、芦屋市造形教育研究会

    問い合わせ:芦屋市教育委員会学校教育課(TEL:38-2087/平日執務時間内)

    ※歴史資料展示室では「昔のくらし―昭和のころの衣・食・住」展を同時開催

  • 小杉武久 音楽のピクニック

    • 第1展示室、第2展示室、ホール
    • 開催日:2017年12月9日 ~2018年2月12日



    開催趣旨:小杉武久(1938〜)は作曲家/演奏家として、約60年にわたる活動を行ってきました。しかし、その活動は当初よりヨーロッパの伝統音楽の継承ではなく、つねに既成の「音楽」という概念を拡張しようとするものでした。小杉は大学在学中の1960年に、演奏家たちの自主性に基づいた即興演奏をする「グループ・音楽」を学友たちと結成します。60年代には反芸術集団「ネオ・ダダ」や「ハイレッド・センター」のメンバーなどと協同する一方、ニューヨークを拠点とした芸術家集団「フルクサス」とも関わりつつ、「音」を超えた音楽のありかたを追求していきました。1969年には現代音楽、ロックなどのジャンルを超えた「タージ・マハル旅行団」を7人で結成し、海岸、コンサート・ホール、ロック・フェスティバルなどのさまざまな場所で演奏を行い、国際的な活動も展開することとなりました。さらに1977年からは、ジョン・ケージが音楽監督を務めたニューヨークの「マース・カニングハム舞踊団」の専属音楽家として、さらに、個人としても世界各地で活躍しています。

    70年代末からの小杉は、音を基点としたオブジェやインスタレーション作品なども制作し、美術館やギャラリーを舞台に精力的な発表を続けてきました。当館でも1996年に小杉の個展を開催し、広範囲に及ぶ彼の活動の一端をご紹介しています。しかし、これまでジャンルを越境しながらグローバルに活動する小杉の全貌に迫ることは困難でした。本展では50年代から現在までの300点を超える貴重なアーカイブ資料(記録写真/チラシ/ポスター/プログラムなど)の展示と、これまでに発表されてきたオーディオ・ビジュアル作品の大規模な展示によって、小杉の活動を俯瞰的に捉えることを目指しています。それは決して難解なものではなく、世界的に高い評価を受けてきた小杉の音楽による「ピクニック」とでも形容すべき、きわめて軽やかな「音」による芸術であるといえるでしょう。

    開館時間:午前10時-午後5時(入館は閉館の30分前まで)
    会場:芦屋市立美術博物館 第1、2展示室、エントランスホール
    休館日:月曜日(ただし1/8・2/12は開館、1/9は休館)、年末年始(12/28-1/4)
    観覧料:一般800(640)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
         ○フリーパス:一般:1,200円/大高生:800円
    *ご本人様に限り、会期中何度でも展覧会をご覧いただけるお得なパスポートです。
    ()内は20名以上の団体料金
    高齢者(65歳以上)及び身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳所有の方
    ならびにその介護の方は各当日料金の半額
    ※同時開催「昔のくらし」展の観覧料も含む
    ※観覧無料の日:2017年12月24日(日)、2018年1月8日(月・祝)
    主催:芦屋市立美術博物館
    後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、FM802
    協力:株式会社ゴードー
    企画協力:岡本隆子(HEAR sound art library)、川崎弘二、藤本由紀夫

     
    ■関連イベント
    1.トークショー
    高橋悠治(作曲家・ピアニスト) 聞き手:川崎弘二(電子音楽研究)
    日時=2017年12月23日(土・祝) 14:00~ *約1時間を予定
    会場=講義室 
    定員=80名 
    参加費=無料(ただし要観覧券)
    *要事前申込(締切12月7日(木))

    2.対談
    小杉武久(音楽家)×藤本由紀夫(アーティスト)
    日時=2018年1月13日(土) 14:00~ *約1時間を予定
    会場=講義室 
    定員=80名 
    参加費=無料(ただし要観覧券)
    *要事前申込(締切12月25日(月))

    3.上映会
    日時=2018年1月27日(土) プログラム1「小杉武久 演奏記録」
    1月28日(日) プログラム2「現代美術とのかかわり」
    2月10日(土) プログラム3「PR映画・記録映画・科学映画」
    2月11日(日) プログラム4「マース・カニングハム舞踊団」
    いずれも13:30より(開場13:00~)
    会場=講義室 
    定員=80名 
    参加費=無料(ただし要観覧券)
    *申込み不要、直接会場へお越しください。
    *上映予定作品はこちら⇒【最新】上映会

    4.ギャラリー・トーク
    日時=2017年12月16日(土)、2018年2月3日(土) いずれも14:00~ *約1時間を予定
    会場=展示室 
    参加費=無料(ただし要観覧券)
    *申込み不要、直接会場へお越しください。

    <1.2.の申込方法>
    往復はがきに参加希望者全員の氏名(2名までお申込可)、代表者の住所・電話番号と希望のイベント名を明記のうえ、芦屋市立美術博物館までお送りください。
    【申し込み注意事項】
    ※お申込みは1つのイベントにつき1通、申込多数の場合は抽選。
    ※申込締切日の2~3日後に結果や参加方法をお知らせいたします。お知らせが届かない場合は、お手数ですがご連絡ください。

     
    ■資料、作品

     
    1 |グループ・音楽 「即興音楽と音響オブジェのコンサート」 チラシ (1961年)
     
    2 |マース・カニングハム舞踊団 神戸公演 リハーサル風景 (1964年)
     
    3 |《マノ・ダルマ,エレクトロニック(キャッチ・ウェーブ)》 ドローイング (1967年)
     
    4 |《キャッチ・ウェーブ ’68》 舞台風景 (1968年)
     
    5 |タージ・マハル旅行団 ピット・イン,ニュー・ジャズ・ホール (1970年) 山崎博 撮影
     
    6 |タージ・マハル旅行団 (1971年) 
     
    7 |タージ・マハル旅行団 「Free Rock in Ueno」 (1970年) 武重隆夫 撮影
     
    8 |デイヴィッド・テュードア《レインフォレストⅣ》 演奏風景 (2003年)
     
    9 |横浜トリエンナーレ 演奏風景 (2008年)
     
    10|《マノ・ダルマ,エレクトロニック》 (1967/2015年)
     
    11|《ライト・ミュージックⅡ》 (2015年)

     
    ■作家略歴
    小杉武久

    1938年東京生まれ。東京芸術大学音楽学部楽理科卒。
    1960年「グループ・音楽」という日本で最初の集団即興演奏のためのグループを共同結成。60年代初めには、イヴェント作品が「フルクサス」によって欧米に紹介され、彼らによって演奏される。1965-67年ニューヨークに滞在し、ミクスト・メディアによる作品の制作と共に、ナムジュン・パイクらフルクサスのメンバーと演奏を行う。また、1965年/66年/67年の「ニューヨーク・アヴァンギャルド・フェスティヴァル」に参加。1969年よりミクスト・メディアによる集団即興演奏を行う「タージ・マハル旅行団」のメンバーとして活動。1971年には、ストックホルムの現代美術館で開催された「ユートピア&ヴィジョンズ 1871-1981」展に参加し、会期中複数回の演奏を行う。その後、1971年から72年にかけて、ヨーロッパ各地でコンサートを開催すると共に、ヨーロッパから中近東を経て、インドのタージ・マハルへ至る「トラベリング・イヴェント」を遂行した。
    この間、1970年に大阪で開催された「日本万国博覧会」の委嘱により、「お祭り広場」のための音楽3作品を作曲した。
    1977年、「マース・カニングハム舞踊団」に専属作曲家/演奏家として参加、ジョン・ケージ、デイヴィッド・テュードアらと活動を共にし、1995年から2011年12月のニューヨークでの最終コンサートまでの間、同舞踊団の音楽監督を務めた。
    個人としても、様々なフェスティヴァルでの演奏やコンサートを開催すると共に、サウンド・インスタレーション作品を世界各地のギャラリーや美術館で発表している。
    近年では、2015年に個展(アイコン・ギャラリー、イギリス、バーミンガム)、同年、2日間の自作コンサート(ホイットニー美術館、ニューヨーク)、2016年には「あいちトリエンナーレ 2016」(名古屋)の国際展とパフォーミング・アーツの両部門に参加した。

    彼は1966年と1977年に「ロックフェラー三世基金」、1981年「DAAD」(ベルリン)、1994年にはファウンデーション・フォー・コンテンポラリー・アーツから「ジョン・ケージ・アワード・フォー・ミュージック」を受賞している。

    ※プレスリリースはこちら⇒<【最新】プレスリリース