「中世・近世の芦屋―伊勢物語への憧憬と絢爛な文化―」展
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)
概要:海と山にはさまれ、豊かな自然環境にあり、美しい景観を有する芦屋は古くから多くの人に愛され、和歌にもたびたび登場します。平安時代の歌物語である『伊勢物語』では、在原業平ゆかりの地として紹介されています。その後、中世の室町時代から近世の江戸時代にかけて、人々は雅な貴族の世界に対して憧れを抱いていました。在原業平と公光の物語である謡曲『雲林院』や、伊勢物語画帖などの豪華な調度品がそれを物語っています。
本展では伊勢物語を中心に、芦屋に伝わるむかしばなしなどの物語を今に伝える品々を一堂に公開します。これを機に、芦屋の人々が語り継いだ物語の持つ魅力に気付いて頂ければ幸いです。
「近代の芦屋―芦屋モダニズム文化―」展
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)
概要:阪神間モダニズム文化が栄えた明治末期から昭和初期にかけての芦屋では、鉄道が敷設され、大阪や神戸の都市部とは異なった郊外住宅地としてめざましい発展が遂げられました。西洋文化の浸透に伴い、新たなライフスタイルが築かれ、芦屋独自の文化が花開いたといえます。本展では、現在も風光明媚な別荘地としてのイメージをもつ芦屋のルーツを探るため、宅地に関する地図や都市郊外での生活の利点を解説する書をご紹介します。また、当時の人々の生活品にも注目することで、美しい街、芦屋での人々の暮らしがいかにきらびやかであったかを感じ取って頂きたいと思います。
アートピクニックvol.2 呼吸する美術 breathing art
1.若杦大介 ≪マネ・笛を吹く少年≫ 2004年以降
2.戸來貴規 ≪日記≫ 2002-2011年
3.山村幸則 ≪縁之盛宴≫、≪福≫ 2012年 提供:53美術館(広州/中国) ※参考図版
4.鶴川弘二 ≪無題≫ 2011年
5.吉川秀昭 ≪目・目・鼻・口≫ 2008年
6.堀尾貞治 ≪あたりまえのこと(かかわったぶん形に)≫ 2012年 提供:ギャラリーあしやシューレ ※参考図版
7.宮間英次郎 ≪横浜の金魚の帽子おじさん≫ 2012年
8.森本絵利 ≪甘皮の山≫ 2010年 提供:サイギャラリー 撮影:高嶋清俊 ※参考図版
この度、芦屋市立美術博物館では特別展「アートピクニックvol.2 呼吸する美術 breathing art」を開催します。
私たちは、日常の中で様々な事柄に出会い、時には楽しく時には後ろを振り返り心動かされながら日々歩んでいます。その中で私たちは「美術」に出会う時があります。それは美術館やギャラリーだけでなく、いつもの生活の中にも「美術」はたくさんあふれています。
日課のように紙や粘土に点を描き人を表現していく吉川秀明、日記に綴る文字で新たな造形を生み出す戸來貴規、人間の営みや土地の歴史をひも解きその時間背景をとりこみ制作する山村幸則、毎日の生活の中で生きることと同じように制作を続ける堀尾貞治。彼らの作品は、私たちが日々過ごしている時間の中から美術が生まれるという当たり前のことを改めて気付かせてくれます。私たちが出会った「美術」は、そのイメージが消えることなく成長し続け、そこで得た感情が私たちの心へと浸透し、その世界は広がっていくでしょう。
本展では、現代美術の作家、美術教育を受けていない、または障がいがあるとされる表現者など様々なフィールドで活躍する作家11名の作品を紹介します。日常の中から「美術」を探し生み出す作家たちと、日々の行動の中から「美術」が生まれていく作家たちの作品から、「美術」を感じるヒントを探していきたいと思います。
「没後40年 吉原治良」展
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)
開催概要:前衛絵画のパイオニア・吉原治良は、本年没後40年をむかえます。そして同時に、この芦屋の地において吉原がリーダーとなって牽引した前衛美術団体・具体美術協会も、本年で解散後40年をむかえます。様々な形態の美が生み出されている現代においてもその先鋭的な活動への関心は薄れることなく、人々の心をとらえて止みません。
本展は、吉原治良、具体美術協会、両者にとって節目となる本年に、当館の恵まれたコレクションを元に「具体」のリーダーとしてだけではない、吉原治良という画家に迫ろうというものです。
「具体」時代の作品をはじめ、「具体」結成以前の作品も一堂に介し、約50年におよぶ吉原治良の創作活動の精髄を展覧します。
「古代の芦屋―珠玉の出土品―」展
休館日:月曜日(祝日の場合翌日休)
展示替え期間[5月29日(火)-6月8日(金)、7月31日(火)-8月3日(金)]
概要:芦屋では近年の考古学による発掘調査から、貴重な出土品が数多く挙げられています。特に、平成9(1997)年度に行われた山手幹線街路の整備事業に伴う発掘調査の成果を本展でご紹介します。そのうち
第61回 芦屋市展
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休)
概要:市内外を問わず、一般の皆様から作品を公募し、選考の上展示します。
芦屋で培われてきた文化を振り返ります。
第29回 芦屋市造形教育展
芦屋市造形教育展ポスター(92KB)(←詳細はこちらをクリック)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休)
概要:市内の幼稚園、小学校と連携し、子どもたちによる夢のある作品をご紹介します。
…もっと詳しく
「津高和一~ねこがみた現代美術」展
休館日:月曜日(祝日の場合翌日休)
概要:抽象絵画のパイオニア・津高和一は、大阪に生を受け、西宮で育った阪神ゆかりの画家です。静謐な画面の中に静かに発露する津高の精神は、生誕から100年経た現代においても色褪せることなく、光彩を放っています。
絵筆を握るより先に詩作の世界に入った津高の画業は、力強い線的表現と色調を抑えた表現に代表されますが、叙情性に溢れ、観る者を静かに心象風景へと誘うようです。
こうした画風とともに津高は大の愛猫家としても知られ、10匹ほどのねこたちと暮らしながら制作に邁進しました。
本展では、写真家・吉野晴朗氏撮影による、津高に愛され、津高と共に生きたねこたちの写真を作品と同時に展覧し、津高芸術を培った背景に迫ります。
「昔の暮らし展-家族愛とは何か?-」
休館日:月曜日(祝日の場合翌日休)
展示替え期間[2月21日(火)~2月24日(金)、3月11日(日)~3月16日(金)]
概要:現代の急速な都市化の進展は、核家族化や少子化などを招き、家族構成に少なからず影響を与えています。祖母や祖父から昔の話を聞く機会が少なくなり、いまや昔の人の暮らしは現代社会から切り離されつつあります。
そこで、本展では昭和の時代における玩具や衣料、寝具などの生活に欠かせない品々をご紹介します。また、江戸時代以降、家族がそろってお宮参りに出かけ、住居に飾られた神棚に拝礼をするしきたりがありました。家内安全が祈られた信仰の歴史を伝える遺品もあわせて展示します。昔の家族のあり方を振り返り、家族愛とは何かいま一度考えて頂くことが本展のねらいです。
「阪神・淡路大震災回顧展」
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日休)
概要:阪神・淡路大震災直後の記録写真や、震災にまつわる貴重な資料から当時を振り返ります。芦屋市ボランティア委員会の呼びかけに応じた被災者やボランティアが撮影した数多くの写真資料は、すべて市民目線で切り取られた当時の記録です。
芦屋市民自らが蓄積した芦屋の記録を振り返ることで、芦屋市がどのように復興の道を歩んできたのか、この機会に再度確認していただければ幸いです。