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プレスリリース
会期:2021年3月13日(土) ― 5月9日(日)
開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場:芦屋市立美術博物館 第1、2展示室、エントランスホール
休館日:月曜日(ただし、5月3日は開館、5月6日は休館)
観覧料:一般700(560) 円、大高生500(400)円、中学生以下無料
※同時開催「芦屋の歴史と文化財」展の観覧料も含む
※( )内は20名以上の団体料金
※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額になります。
○観覧料無料の日:3月21日(日)
主催:芦屋市立美術博物館
後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、
Kiss FM KOBE
協力:Gallery Nomart, Yumiko Chiba Associates
《開催趣旨》
植松奎二(1947-)は、作品を発表しはじめた1969年より現在にいたるまで、彫刻、インスタレーション、写真、映像、パフォーマンスなど、多岐にわたる活動により、一貫して重力、引力といった見えない力の法則から世界の構造・存在・関係をよりあらわにしてきました。自身の身体を用いた空間の存在把握や、人と物体との関係性など、世界を知覚させる作品を数多く発表しています。
いつの時代も知覚を超えてある、みえないもの、隠れている事象へと思考を巡らすことは、自らの力によって道を切り開く方法を見つけることになると考えます。
本展では、植松の作品と直観で対話し思考を深め、この世界を新たに認識する方法を探っていきます。
以前から、人間と美術と科学との出会い、対話が気になっています。
僕は美術を通じて、世界を知り、世界を表現し、世界を創っています。
科学、数学に美学的考察のひとつのかたちをみれると思うのです。
そこには美術と同じように直観と想像力がある。
それらは「すべては仮説ではじまった」と思うのです。
植松奎二「見えない言葉に触れる」2020年5月18日
《みどころ》
▼本展では、エントランスホール、各展示室で新作・インスタレーション作品を展示
植松は1年をかけて当館の空間と構造を読み解き、ここでしか生み出せない作品を発表します。あわせて70年代の写真作品を展示し、植松が一貫して行ってきた重力、張力、引力といった見えない力の法則からあらわにしてきた世界の構造・存在・関係について、時空を超えた思考を巡らせる場をつくり出します。来訪者は唯一無二の鑑賞を体験し、新しい世界と出会うことになるでしょう。
*展示は4つのパートにわかれます。
「宇宙に触れる」「思考に触れる」「未知なるみえない重力の庭に触れる」「エネルギーに触れる」
インスタレーション、立体、平面、写真、ドローイング等、約70点
▼植松が興味をもつ事柄とはどんなものなのか。
過去に訪れたヨーロッパ各地の街角で植松が触発された写真や、日常的に書き留めてきたキーワードを展示し、植松の思考の世界に触れていただきます。
《関連イベント》
3月20日(土・祝) 14:00−16:00 (予定) |
(1) アーティストトーク「みえないものへ、触れる旅」 講師:植松奎二 会場:当館 展示室ほか 参加費:無料(ただし要観覧券) 定員:50名(予定) 申込不要 直接会場へお越しください |
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3月28日(日) 14:00−16:00 (予定) ※事前申込制 |
(2) おとなのためのワークショップ 「言葉とものと行為に触れる楽しいワークショップ」 講師:植松奎二 会場:当館 体験学習室ほか 参加費:無料(ただし要観覧券) 対 象:高校生以上のどなたでも 定員:20名 *3月14日(日)締切 *応募者多数の場合は抽選 |
4月11日(日) 14:00−16:00 (予定) |
(3) 対談「かつて現代美術があった−みえない言葉ともの」 講師:植松奎二 × 光田由里(美術評論家) 会場:当館 講義室 参加費:無料(ただし要観覧券) 定員:50名(予定) 申込不要 直接会場へお越しください |
4月25日(日) 13:00−17:00(予定) ※事前申込制 |
(4) ツアー 植松さんと一緒に 野外彫刻ピクニック +展覧会鑑賞 案 内:植松奎二 会場:神戸市中央区、西宮市の野外彫刻ほか、芦屋市立美術博物館 参加費:100円(保険代等) *観覧券ならびに移動に係る交通費は別途ご用意ください 対 象:どなたでも 定員:30名 *4月11日(日)締切 *応募者多数の場合は抽選 |
① 3月13日(土) ② 3月27日(土) ③ 4月10日(土) ④ 4月24日(土) ⑤ 5月8日(土) 10:00−17:00 *映像作品14点を ループ上映 |
(5) 上映会 会場:当館 講義室 参加費:無料(ただし要観覧券) 定員:50名(予定) 申込不要 直接会場へお越しください |
関連イベントの情報は2021年1月15日現在
【(2)(4)のお申し込み】
芦屋市立美術博物館へお電話(0797-38-5432)かEメール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)にて、イベント名、氏名、住所、連絡先をお伝えください。
《作品》
1|《オマージュ フーコーの振り子》 2019
*芦屋市立美術博物館での展示風景
2|《浮く石 – 地球の出》2019
Courtesy of Gallery Nomart
3|《摩擦のあいだ – 宇宙からの贈りもの》2021
4|《Triangle – Stone / Cloth》1979
Courtesy of Simon Lee Gallery & Yumiko Chiba Associates
参考作品
5|《見えない力 – 軸・経度・緯度》2021
6|《間 – 5つの石Ⅱ》1975
Courtesy of Gallery Nomart
7|《Measuring – Corner》1976
*映像作品
8|《Degree – Light Performance for Heidelberg》1981
*映像作品
《作家プロフィール》
植松奎二
1947年、神戸市生まれ。1969年神戸大学教育学部美術科卒業。同年、ギャラリー16(京都)で初個展。1974年神戸市文化奨励賞受賞。翌年、当時の西ドイツに渡る。1976年ストックホルム近代美術館(スウェーデン)にて海外で初めての個展が開催された。1988年第43回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本代表に選出。1990年第12回神戸須磨離宮公園現代彫刻展大賞受賞。2013年第38回中原悌二郎賞受賞。
石、木、布、鉄、ガラスなどを用いたインスタレーション作品のほか、彫刻、写真、映像、パフォーマンスなど、多岐にわたる活動により、一貫して重力、張力、引力といった見えない力の法則から、世界の構造・存在・関係をよりあらわにしてきました。それらは人間と地球と宇宙への素朴への関心から生じています。自身の身体を用いた空間の存在把握や、人と物体との関係性など、世界を知覚させる作品を数多く発表しています。現在、デュッセルドルフ(ドイツ)と大阪を拠点に、国内外の美術館やギャラリー、パブリック・スペースなどで発表、国際的に活躍を続けています。
主なパブリックコレクションに、神奈川県立近代美術館、国立国際美術館、兵庫県立美術館、西宮市大谷記念美術館、大阪中之島美術館、京都市美術館、ストックホルム近代美術館、ニューヨーク近代美術館、カルティエ現代美術館、ミュンヘン市立レンバッハ美術館、ピノ―コレクション、 ほか多数