展覧会チラシはこちらart trip vol.03 in number, new world / 四海の数(PDFサイズ5,985KB)
開催趣旨:かつて、多くの哲学者は「数とは何か」と議論を交わしました。時間や距離、人口、気温、貨幣、年齢、身長、体重、心拍数など、世界を構成する事象は数字で表されており、私たちは数に囲まれて生きています。
具体美術協会で活動後、70年代より写真や映像といったメディアを素材として「時間」について思考させる作品も生み出している今井祝雄、空間の特性を読み、音や光、影といった非物質的な現象を用いたインスタレーション作品を展開する久門剛史、映像の特性にもとづき空間演出とパフォーマーとの共同作業により制作を行なう津田道子、その土地の史実や文化の在りようを集め、自身の手により思索した造形物を通して、目に見えないつながりを解きほぐし顕在化する中村裕太。
豊かに生きるために確かめながら暮らす日々の中、数は物事を考える上で中心的な役割をはたしています。しかし、相互認識のために共通言語として使用される数字は、価値基準が一致しなければ言語として成立しづらい繊細な性質も持っています。一方、数字に主導権を握られ、したたかな性格を持つものとして接する機会も少なくありません。常に寄り添う数字とどのように生きていくのか。
本展では、今井祝雄、久門剛史、津田道子、中村裕太の作品とともに芦屋市立美術博物館の所蔵作品を通して、「数」について意識を深めていきます。
会期:2019年12月7日(土)-2020年2月9日(日)
開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場:芦屋市立美術博物館、エントランスホール、第一展示室、第二展示室
休館日:月曜日(但し、1/13は開館、1/14は休館)、年末年始(12/28-1/4)
観覧料:一般700(560)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
※同時開催「昔のくらし」展の観覧料も含む。
※( )内は20名以上の団体料金
※ 高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額になります。
※観覧無料の日:12月25日(水)、2020年1月13日(月・祝)(予定)
主催:芦屋市立美術博物館
後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、NHK神戸放送局、kiss FM
協力/ARTCOURT Gallery、OTA FINE ARTS、TARO NASU、Yumiko Chiba Associates
■関連イベント
(1)オープニングイベント アーティストによるギャラリートーク
日時:12月7日(土) 15:00-17:00
講師:今井祝雄、久門剛史、津田道子、中村裕太(本展出品作家)
会場:展示室
参加費:無料(ただし要観覧券)
(2)トークⅠ
日時:12月14日(土) 14:00-15:30
講師:久門剛史(美術家)、林寿美(インディペンデントキュレーター)
会場:講義室
定員:80名
参加費:無料(ただし要観覧券)
(3)トークⅡ 「接触のエロティシズム」
日時:12月21日(土) 14:00-16:00
講師:今井祝雄(美術家)、浅沼敬子(北海道大学大学院准教授・芸術学)
会場:講義室
定員:80名
参加費:無料(ただし要観覧券)
(4)トークⅢ
日時:2020年1月13日(月・祝) 14:00-16:00
出演:津田道子(美術家)
会場:講義室
定員:80名
参加費:無料
(5)ツアートーク「長谷川三郎の軌跡を追って」
日時:2020年1月25日(土) 13:00-16:00
講師:中村裕太(美術家)、服部正(甲南大学教授)
会場:芦屋市立美術博物館、甲南学園長谷川三郎記念ギャラリー
定員:20名*要事前申込※1月10日(金)締切。*応募者多数の場合は抽選
申込方法:氏名・住所・電話番号を電話(0797-38-5432)かEメール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)にてお伝えください。
参加費:無料(ただし要観覧券)*要交通費
(6)担当学芸員によるギャラリー・トーク
両日とも14:00- 1時間程度
日時:1月12日(日)、2月2日(日)
参加費:無料(ただし要観覧券)
※(5)以外は申込不要。直接会場へお越しください。
■出品作家
■出品作品
1|今井祝雄
《F氏との1時間》 1979年
ゼラチンシルバー・プリント
©Norio Imai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
2|今井祝雄
《10 時 5 分》 1972 年
ブラウン管にスクリーンプリント
Photo: Nobutada Omote
Courtesy of ARTCOURT Gallery
3|久門剛史
《crossfades》(部分) 2013 年 ―
紙、アルミニウム、ルーペ、真鍮、ムーブメント、他
Photo: Artist *参考画像
4|久門剛史
《Pause》 2016 年
サウンド、スポットライト、電球、木材、アクリル、鏡、アルミ、ジョーゼット、ムーブメント、他
Photo: Tetsuo Ito *参考画像
5|6|津田道子
《あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。》 2016 年
Photo: Tadasu Yamamoto
7|中村裕太
《日本陶片地図|埼玉県川越市久下戸》 2016 年
Photo: Nobutada Omote *参考画像
8|中村裕太
《 日本ラインの石 》 2018 年
Photo: Nobutada Omote *参考画像
*これからの展覧会
「第37回 芦屋市造形教育展」 2020年2月15日(土)- 2月24日(月・祝)
美術と音楽の8日間「rooms」 2020年3月14日(土)- 3月22日(日)