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「The Collection 芦屋の画塾 芦屋のアトリエ」展
  • 第2展示室
  • 開催日:2013年1月5日 ~2013年2月17日

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日休館)

開催趣旨:この度、芦屋市立美術博物館では「Thecollection芦屋の画塾芦屋のアトリエ」を開催します。
芦屋は、鉄道の開通とともに明治時代末頃から住宅地として発展しました。大正時代初めには阪神間を代表する健康地として知られるようになり、別荘や住居が建てられるようになりました。大正以降、芦屋の地にたくさんの画家たちが居を構えるようになり、そこにアトリエや研究所を開設し、自らの感性や技術を成熟・発展させていくとともに後進の指導にあたりました。
小出楢重は、大正15(1926)年に大阪から芦屋へ移住、翌年建築家笹川愼一が設計したアトリエを新築します。松井正や山崎隆夫、仲田好江といった画家たちが集まったほか、昭和3(1928)年頃からしばらくの間、絵の「稽古」が行われていました。吉原治良は大正14(1925)年頃に大阪から芦屋へ転居、昭和14(1939)年に自宅の敷地内にアトリエを新築しました。そこには井上覺造や山本敬輔ら九室会のメンバーたちが集まりました。昭和23(1948)年頃から若い美術家たちが集まるようになり昭和29(1954)年に「具体美術協会」が結成されます。ハナヤ勘兵衛は、昭和4(1929)年に写真材料店を芦屋に開店、昭和7(1932)年に新築した山小屋風の店舗は芦屋カメラクラブや学生写真連盟などの会合や懇談会、講習会の場として使われました。その他、中山岩太が芦屋で開いた写真スタジオでは芦屋カメラクラブの撮影会が行われたほか、伊藤継郎がアトリエで研究会やデッサン会、子ども画塾を開いています。また、赤松麟作、櫻井忠剛らによる「阪神婦人洋画研究所」、吉田喜蔵の「アシヤ洋画研究所」、藤井二郎、山本敬輔の「芦屋美術文化研究所」など、芦屋では多くの画家たちが研究所を開設しました。
本展では、当館の所蔵作品や資料から、芦屋で開設された画塾やアトリエでの活動を辿り、当時の彼らの交流をみながら美術の動向を探ります。

開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)

観覧料:一般300(240)円、大高生200(160)円、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は当日料金の半額になります。

主催:芦屋市立美術博物館

【主な展示作品】
・小出楢重 ≪横たわる裸女A≫ 1928(昭和3)年油彩・布
・山崎隆夫 ≪人形≫ 1929(昭和4)年頃油彩・布
・吉原治良 ≪白と黒の円≫ 1968(昭和43)年アクリル・布
・上山二郎 ≪籠の果物≫ 1922(大正11)年油彩・布
・ハナヤ勘兵衛 ≪シルクハット≫ 1937(昭和12)年ゼラチンシルバー・プリント
・松原重三 ≪無題≫ 制作年不詳ゼラチンシルバー・プリント
・伊藤継郎 ≪ピエロ≫ 1932(昭和7)年頃油彩・布
・小磯良平 ≪二人≫ 1955(昭和30)年リトグラフ・紙
                                        など約45点

【関連イベント】
(1)美博アトリエ・ワークショップ「あじのひらき」
日時:1月19日(土)13:30-15:30
講師:倉科勇三(園田学園女子大学短期大学部幼児教育学科准教授)
会場:体験学習室
対象:高校生以上20名
参加費:無料(要観覧券) ※要事前申込
要事前申込:電話にてお申し込みください(TEL:0797-38-5432)。
申込締切日1月14日(月・祝) ※定員に達し次第締切。
 
(2)講演会「芦屋のモダニズム」
日時:1月26日(土)14:00-15:30
講師:山野英嗣(京都国立近代美術館学芸課長)
会場:講義室(定員60名)
参加費:無料(要観覧券)
 
(3)学芸員によるギャラリートーク
日時:2月9日(土)14:00-
会場:第2展示室
参加費:無料(要観覧券)

【同時開催】
「The Collection 具体躍進」展(1月5日(土)-2月17日(日))
「昔の暮らし飲む・食べる―昔の人の食文化―」展(1月5日(土)-3月3日(日))