会 期 | : | 2022年4月16日(土)-6月19日(日)、月曜日休館 |
開館時間 | : | 午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで) |
会 場 | : | 芦屋市立美術博物館 1階歴史資料展示室 |
観 覧 料 | : | 無料 ※同時開催「北原照久コレクション展―おもちゃ!広告!驚きと感動と心温まる物語―」の観覧料に含む |
主 催 | : | 芦屋市立美術博物館 |
《内容》
美術作品を見ているとき、視覚をこえた触覚的なものを感じたり、肌感覚が刺激されたりすることがあります。ざらざら、なめらかなどの素材ごとの質感や、技法ごとに異なる作品表面のニュアンスを読み取ったり、風景画に描かれた場所の光や温湿度の感じ、色彩による印象を感じ取ったりすることです。このような、作品から感受される感覚や印象といった作品の「手ざわり」は、私たちに作者の表現の意図や、制作の工程を伝えてくれます。
そして作品は、作者の手を離れてから、様々な人と場所を渡って、美術館にやってきます。今日、私たちの前にある作品たちの「手ざわり」は、制作の段階でそなえた「手ざわり」の上に、時間経過による風合いの変化を重ねたものです。この「手ざわり」には、作品が作者のもとを発ってかを重ねたものです。この「手ざわり」には、作品が作者のもとを発ってからの道のりにおいて、作品を中心につながりを持った人々の「記憶」も、蓄積されています。
本展では、作品たちの「手ざわり」から、それぞれの「記憶」にふれることを試みます。
あるコレクターが独自の信念や審美眼によって「もの」を集め楽しむように、美術館もある方針に基づいて作品を収集、保存し、調査・研究のうえ展示します。美術館もコレクターの一種とみることができます。
1991年の開館から30年余り。たくさんのご縁によって、当館には1,500点を超える作品が集まりました。本展を通して、作品たちの背後に流れる時間、芦屋という土地、そして作家たちの息づかいを、感じていただけましたら幸いです。 ※展示作品数 56点
《展示作品》
1 上山二郎《ラディッシュ(赤蕪)》1923年、油彩・布
2 伊藤継郎《鵜》1965年、油彩・布
3 福井市郎《深江の浜》1921年、ドライポイント・紙
4 松谷武判《Object- 7》1973年、フォトシルクスクリーン・紙
《関連イベント》
(1)ワークショップ「思い出の手ざわり―絵はがきを描こう」
思い出の品や大切にしているものをモチーフに、思い出や気持ちを相手に伝える絵はがきを作成します。描きたいものがあれば持ってきてくださいね!
〇日 時 5月21日(土)14時-16時
〇対 象 小学生以上、約20名 *要事前申込、5月11日(水)締切
〇参加費 無料
(2)ワークショップ「絵具の手ざわり―伊藤継郎の描きかたを体験しよう」
画家・伊藤継郎の著した技法書『油絵入門』を参考に、絵具に砂を混ぜる、引っかくなどの技法を体験し、伊藤の絵画の独特な絵肌の秘密に迫ります。
〇日 時 6月4日(土)13時30分-16時
〇対 象 高校生以上、約20名 *要事前申込、5月26日(木)締切
〇参加費 300円(材料費として)
(3)ポスター鑑賞会「デザインの手ざわり―ポスターの秘密に迫る」
北原コレクション展出品のポスター作品について、効果的な美しいポスターになるように制作者が工夫したポイントはどこかなど、考え対話しながら鑑賞します。
〇日 時 6月18日(土)14時-15時
〇対 象 中学生以上、約10名 *申込不要、直接会場へお越しください。
〇参加費 無料
(4)学芸員とギャラリートーク
学芸員とみなさんでお話をしながら鑑賞します。
〇日時と対象 *いずれも申込不要、当日会場へ
【どなたでも参加できます】
4月30日(土)、5月28日(土)、6月19日(日)いずれも14時~
【小中学生限定】5月5日(木)15時~
※高校生以上の方のご参加には、北原照久コレクション展の観覧券が必要です。
※(1)(2)の申込方法:芦屋市立美術博物館へお電話(0797-38-5432)かメール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)にて、お名前、お子さまの場合は学年、ご住所、ご連絡先をお伝えください。応募者多数の場合抽選となります。締切は(1)5月11日(水)、(2)5月26日(木)。
※新型コロナウイルス感染症の状況により、内容や定員を変更する場合があります。