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コレクション版画展「菅井汲/松谷武判-print works」
  • 第1展示室、第2展示室、ホール
  • 開催日:2013年5月18日 ~2013年6月30日

休館日:月曜日

開催趣旨:菅井汲(1919-1996)は14歳の時に芦屋に転居、大阪美術学校で学んだ後、現在の阪急電鉄株式会社の事業部宣伝課に入社し商業デザインを担当しました。1951年の第4回芦屋市展で芦屋市教育委員会賞を受賞、翌年フランスへと渡り53年には画廊で個展を開催するチャンスに恵まれ高く評価されていきました。55年から版画作品を発表、没するまでの約40年間にわたり油彩作品と並行しながら菅井独自の版画芸術を確立しました。初期は同時期の油彩画と同様に日本の土俗的なイメージを、素朴さをもって抒情的・官能的に表現し、次第にダイナミックな直線とカーブとを明快な色で表現する幾何学的形態へと変化させていき、フォルムと色彩の単純化と規則性を用いた作品を展開しました。
松谷武判(1937-)は1960年より具体美術協会展や芦屋市展等で活躍する中、フランス政府給費留学生として66年に渡仏、現在もパリを拠点にヨーロッパや日本において活発に発表を続けています。パリでは67年にS.W.ヘイターの版画工房アトリエ17に入門、69年から約1年間助手を務めた後、翌年に版画工房を作りました。初期はビニル系接着剤のボンドを用いた作品に通ずる形状をエッチングで展開した後、69年から70年代前半には明快な直線と曲線の色彩鮮やかな版画を制作、73年以降はボンドの作品の写真を素材にしたフォトセリグラフも制作しており、様々な技法を用いた作品を数多く発表しています。
本展では、当館コレクション作品からフランスの地で誕生し展開していった彼らの版画作品の魅力に迫ります。

開館時間:午前10時-午後5時(入館は午後4時30分まで)

観覧料:一般300(240)円、大高生200(160)円、中学生以下無料
□ 同時開催「芦屋の歴史と文化財展」の観覧料も含む
※( )内は20名以上の団体割引料金
※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額になります。

主催:芦屋市立美術博物館

後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、学校法人 甲南学園

協力:NPOアトリエ凹凸、915版画工房

【関連イベント】
(1)松谷武判performance「流動-Ashiya」
日時:5月26日(日)14:00~
会場:エントランスホール
鑑賞無料(要観覧券)
 
(2)対談「版画の魅力-松谷武判」
日時:6月8日(土) 14:00~15:30
講師:松谷武判(美術家・本展出品作家)
    神野立生(版画家・NPOアトリエ凹凸代表)
    篠崎俊泰(版画刷師・915版画工房主宰)
会場:講義室
聴講無料(要観覧券)
定員:60名
※イベント当日の午前11時より整理券を配布予定。
 
(3)対談「版画の魅力-菅井汲」
日時:6月15日(土)14:00~15:30
講師:あまのしげ(美術家)
    松谷武判(美術家・本展出品作家)、
    河﨑晃一(甲南女子大学特任教授)
会場:講義室
聴講無料(要観覧券)
定員:60名
※イベント当日の午前11時より整理券を配布予定。
 
(4)こどもとおとなの美博ギャラリーツアー「菅井さんと松谷さん」
日時:6月16日(日)14:00~15:00
案内:松谷武判(美術家・本展出品作家)、大槻晃実(担当学芸員)
会場:展示室
対象:小学1年生以上
定員:15名
参加費:無料(高校生以上は要観覧券)
要事前申込:電話にてお申し込みください(TEL:0797-38-5432)。
締切日6月9日(日)※応募者多数の場合は定員に達し次第締切。