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「薄い世界について」
マルセル・デュシャンの造語である「アンフラマンス」、そして稲垣足穂が「薄板界」と名付けた「薄い世界」。彼等によると私たちの住む日常の世界には無数の「薄い世界」が存在しているらしい。彼等が思い浮かべた薄い世界は21世紀になり、リアリティを増してきている。この「薄い世界」について考えてみる。
ーそうです。この街は地球上の至る所にあります。ただ目下のところたいへん薄いだけです。だんだん濃くなってきましょう。
稲垣足穂「薄い街」
■日 時:2018年8月18日(土) 14:00-15:30
■会 場:講義室
■定 員:80名
聴講無料/申込不要、直接会場へお越しください。
【講師紹介】
藤本由紀夫(ふじもとゆきお)
1950年名古屋生まれ。大阪芸術大学音楽学科卒。主な個展に1997年から2006年まで10年間毎年1日のみ開催された展覧会「美術館の遠足」西宮市大谷記念美術館(兵庫)、2001「四次元の読書」CCGA現代グラフィックアートセンター(福島)、2006年「ここ、そして、そこ」名古屋市美術館(名古屋)、2007年「ECHO – 潜在的音響」 広島市現代美術館(広島)、「哲学的玩具」西宮市大谷記念美術館(兵庫)、「+/-」 国立国際美術館(大阪)、「関係」 和歌山県立近代美術館(和歌山)など。主なグループ展に2001年「第49回ヴェニス・ビエンナーレ」、2007年「第52回ヴェニス・ビエンナーレ」(ヴェニス)など。80年代半ばより日常のなかの「音」に着目した装置、サウンド・オブジェを制作。インスタレーションやパフォーマンス、ワークショップを通じて、空間における「音」の体験から新たな認識へと開かれていくような活動を展開している。