展覧会チラシはこちら 富田砕花展―受け継がれる詞(うた)-
開催趣旨:富田砕花は、岩手県盛岡市生まれの詩人です。明治41(1908)年、18歳で与謝野鉄幹・晶子主催の新詩社に加わり、同郷の石川啄木とともに歌会に出席、その年『明星』にて筆名「砕花」で短歌を発表しています。その後は、民衆の生活や心を日常的な口語で表現する民衆詩派の詩人として著名になり、ウォルト・ホイットマンなどの詩の翻訳を通じて大正デモクラシー期の日本に欧米の民主主義の思想を紹介しました。大正2(1913)年に病気療養のため芦屋を訪れ、大正10(1921)年に定住した後は、亡くなるまで芦屋ですごしました。
芦屋をはじめ兵庫県の各地を訪れ、長編詩『兵庫讃歌』を発表したほか、芦屋市内の小学校など50以上の校歌や市町村歌、社歌を作詞したことから「兵庫県文化の父」と呼ばれています。
本年は、富田砕花が「砕花」の筆名で短歌を発表してから110年、芦屋を最初に訪れてから105年の記念の年にあたり、改めて芦屋を愛した富田砕花の文学人生をふり返ります。
本展では、多岐に渡る砕花の詩作活動の中から、特に校歌や市町村歌、社歌などに焦点を当て、数々の直筆資料を通して、今も受け継がれる砕花の詞(うた)の世界をご紹介します。
会期:2018年9月22日(土)~11月25日(日)
開館時間:午前10時-午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日[ただし、9/24、10/8は開館、9/25(火)、10/9(火)は休館]
観覧料:一般500円(400円)、大高生300円(240円)、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額
観覧無料の日:11月8日(木)・11月17日(土)・18日(日)
主催:芦屋市立美術博物館
後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人 兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、
NHK神戸放送局、ラジオ関西
■関連イベント
1/講演会「人を愛した砕花さん」
日時:9月22日(土) 11:00~12:30 (予定)
場所:講義室
講師:三上 良樹氏(元NHK記者)
小西 巧治氏(西宮芦屋研究所副所長・神戸国際大学非常勤講師)
演題:「人を愛した砕花さん」
定員:80名
聴講無料(ただし要展覧会チケット)、事前申込不要
2/富田砕花旧居見学会
日時:10月21日(日) 14:00~15:00 (予定)
場所:芦屋市立美術博物館 富田砕花旧居
定員:30名
参加無料(ただし要展覧会チケット)、参加希望の方はお電話で、
氏名/住所/年齢/電話番号を10月5日(金)17:00までに当館宛にご連絡ください。応募者多数の場合は抽選になります。
3/ホールコンサート「歌で綴る富田砕花の世界」
日時:10月28日(日) 14:00~15:30(予定)
場所:1階ホール
出演:新井 俊稀氏(バリトン)他
定員:80名
鑑賞無料(ただし要展覧会チケット)、事前申込不要
4/富田砕花賞授賞式
日時:11月8日(木)10:30~12:00(予定)
場所:講義室
主催:芦屋市教育委員会
5/ギャラリートーク
日時:9月30日(日)、10月14日(日)、11月11日(日) 14:00~15:00
会場:展示室
参加費:無料(ただし要展覧会チケット)
■作品
*総展示数100点
1、自筆色紙
「しんとろり こはくのいろの滴りの 澄めば澄むもの 音のかそけく」
2、富田砕花自著
3、ユーハイム社歌
原稿
昭和39(1964)年
4、山崎町町歌
昭和33(1958)年
5、全国中等野球大会行進曲
富田砕花自筆幅
昭和10(1935)年
6、自宅庭にて
昭和55(1980)年
※全て芦屋市立美術博物館蔵
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