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美術と音楽の9日間 「rooms」 9 days of Art and Music.
  • 開催日:2020年11月14日 ~2020年11月23日


 
 

 
 
会期:2020年11月14日(土)-11月23日(月・祝) 休館日:11月16日(月)
開館時間:

*展示10:00-17:00(入館は16:30まで)
*ライブ18:30-19:30(入場は18:00‐)

会場:芦屋市立美術博物館
観覧料:一般600円(480)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
※( )内は 20 名以上の団体料金
※高齢者(65 歳以上)および身体障がい者手帳・ 精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳 をお持ちの方ならびにその介護の方は各当日料金の半額になります。
企画協力:島田達也(night cruising)、林 勇気
出品者・出演者:藤本由紀夫、原 摩利彦、ASUNA、林 勇気、米子匡司、平井真美子、宮内優里、太田美帆
 
2016年3月に開催した『美術と音楽の一日「rooms」』から4年。時間とともに変化し動き続ける作品を鑑賞する場「rooms」を再び現出させ、アーティスト、音楽家、作曲家、映像作家ら11名が、9日間にかけて様々な空間で展示・演奏を行います。
音を奏でる作品、音楽作品、映像作品といったタイムラインに沿って表出していく作品は、鑑賞という行為に潜在する時間という要素、伴い変化していく環境について意識を強く向かせ、能動的に体験することの意義を考えさせます。
時間の経過を強く感じる縦の時間軸と、様々な事柄が繋がり続ける横の時間軸が交差する時、どのような世界が立ち現れるでしょうか。美術や音楽との出会い方を振り返りながら、美術館での新しい過ごし方を見つけてください。
美術と音楽の一日「rooms」の最終章となります。
2020年3月に止まった時間が動き出します。
 
■関連イベント
(1)子ども合唱ワークショップ
音楽家太田美帆と作詞家/コピーライターの大塚ミクが子どもの為に作った曲「このほしのたからもの」を練習、成果発表を行なう。リハーサル、本番、裏で支えるスタッフの存在など、音楽が様々な過程を経て作られていることを体験するワークショップ。
日 時:11月14日(土) 13:00–15:30 *要事前申込
講 師:太田美帆(歌)
会 場:当館 エントランスホールほか
対 象:3歳~中学生 定員:15名 参加費無料 *保護者は要観覧料
お知らせ/お願い:当日、ワークショップの様子の撮影(写真・動画)を行います。後日、当館及び講師による広報活動の一環としてHP、SNS等で公開させていただく可能性がございます。ご了承の上、ご参加下さい。

(2)ライブ
音楽家 宮内優里によるギターや電子音などの多重録音演奏によるソロでのライブパフォーマンス。
日 時:11月14日(土)18:30–19:30 
出 演:宮内優里(電子音楽)
会 場:当館 エントランスホール
定 員:100名 
料 金:1,500円 中学生以下無料

(3)BGM演奏
宮内優里が展覧会に寄り添う「BGM」を生演奏。演奏場所は当日に決定。
日 時:11月15日(日)13:00–17:00
出 演:宮内優里(電子音楽)
会 場:当館 随所
申込不要、聴講無料(ただし要観覧料) 

(4)ライブ
音楽家 太田美帆による「声を重ねる」ソロでのライブパフォーマンス。照明による空間演出も予定。
日 時:11月15日(日)18:30–19:30
出 演:太田美帆(歌)
会 場:当館 エントランスホール
定 員:100名 
料 金:1,500円 中学生以下無料
  灯 : 篠原智之 衣装 : har

(5)それでも残ったもの/音を海にたどる
日 時:11月21日(土) ①11:00–13:30  ②16:00-18:30 *どちらも要事前申込
出 演:米子匡司(音楽家)
①それでも残ったもの
阪急芦屋川駅から高座の滝までの山側を辿り、そこで鳴る/鳴っていた音を聴くツアー。
対象:小学生以上(小学生は要保護者) 定員:20名 参加費無料 *昼食は事前にお済ませください。
②音を海にたどる
アーティストたちとともに芦屋市立美術博物館から海側を巡り、街中でおこるツアーライブイベント。
対象:どなたでも 定員:20名 料金:1,500円 中学生以下無料
ゲスト:中田 粥(バグシンセ)、淸造理英子(トロンボーン)、林 勇気(案内人)

(6)ピアノでの対話「とあるひ」
作曲家、ピアニストの平井真美子が”とあるひ”その時の館内の景色、観客の中で、即興でピアノを演奏しながら過ごします。
ピアノを介してさまざな対話を試みます。
日 時:11月22日(日)14:00–15:30
出 演:平井真美子(ピアノ) 
会 場:当館 エントランスホールほか
申込不要、聴講無料(ただし要観覧料)

(7)ライブ
作曲家、ピアニストの平井真美子がオリジナル曲をピアノ演奏。ゲストとしてシンガーの坂本美雨を迎えます。
日 時:11月23日(月・祝)18:30–19:30
出 演:平井真美子(ピアノ) ゲスト:坂本美雨(歌)
会 場:当館 エントランスホール
定 員:100名 
料 金:1,500円 中学生以下無料
 
 
(2)(4)(7)ライブチケット購入方法
オンラインチケット「LivePocket」にてチケット販売(10/1-スタート)
https://t.livepocket.jp/t/rooms2020
*チケットは先着販売。定員となり次第締切(その場合、当日券販売の予定はございません)。
★ライブ配信(有料)を行う予定もしております。予めご了承ください。
 
(1)(5)申込方法
芦屋市立美術博物館へお電話(0797-38-5432)かEメール(ashiya-bihaku@shopro.co.jp)にて、イベント名、氏名、住所、年齢(お子さまのみ)、連絡先をお伝えください。
応募者多数の場合は抽選 締切10月31日(土) 17:00
*詳しくは当館HPをご覧ください。
 
※林勇気作品に関して 本事業は「新型コロナウイルス感染症の影響に伴う京都市文化芸術活動緊急奨励金」の採択事業です。
 
 
■参加アーティスト

  • 藤本 由紀夫 Yukio Fujimoto
    アーティスト。大阪芸術大学音楽学科卒。主な個展に1997年から2006年まで10年間毎年1日のみ開催された展覧会「美術館の遠足」(西宮市大谷記念美術館/兵庫)、2001「四次元の読書」(CCGA現代グラフィックアートセンター/福島)、2006年「ここ、そして、そこ」(名古屋市美術館/名古屋)、2007年「ECHO – 潜在的音響」(広島市現代美術館)、「哲学的玩具」(西宮市大谷記念美術館/兵庫)、「+/-」(国立国際美術館/大阪)、「関係」(和歌山県立近代美術館/和歌山)など。主なグループ展に2001年「第49回ヴェニス・ビエンナーレ」、2007年「第52回ヴェニス・ビエンナーレ」(ヴェニス/イタリア)など。80年代半ばより日常のなかの「音」に着目した装置、サウンド・オブジェを制作。インスタレーションやパフォーマンス、ワークショップを通じて、空間における「音」の体験から新たな認識へと開かれていくような活動を展開している。
  • 原 摩利彦 Marihiko Hara
    音楽家・作曲家。京都大学教育学部卒業。同大学大学院教育学研究科修士課程中退。
    音風景から立ち上がる質感/静謐を軸に、ポスト・クラシカルから音響的なサウンド・スケープまで、舞台・ファインアート・映画など、さまざまな媒体形式で制作活動を行なっている。ソロ・アーティストとしてアルバム「Landscape in Portrait」、「PASSION」をリリース。亡き祖母の旅行写真とサウンドスケープの展覧会「Wind Eye 1968」を発表。坂本龍一とのセッションやダミアン・ジャレ+名和晃平「VESSEL」、野田秀樹の舞台作品や「ジュンヤワタナベ コム・デ・ギャルソン」パリコレクションの音楽などを手がける。アーティスト・コレクティブ「ダムタイプ」に参加。
    http://www.marihikohara.com
  • ASUNA
    音楽家。語源から省みる事物の概念とその再考察を主題として作品を制作。同時に音の物理現象に関する美術作品の制作/パフォーマンスも行う。代表作に「organ」の語源からその原義である「機関・器官」としてオルガンを省みた「Each Organ」(2002)、本の語源としてのブナの木を元に情報の記録・運搬について扱った作品「Epidermis of Beech」(2012)などがある。近年は、干渉音の複雑な分布とモアレ共鳴に着目した作品「100 Keyboards」(2013)で、「メルボルン国際芸術祭」(2018)、「シンガポール国際芸術祭」(2019)、「ベルファスト国際芸術祭」(2019) など、海外のアート・フェスティバルから多数の招待を受け展示/パフォーマンスを行う。並行した音楽制作では、10代の頃から東京の実験音楽/即興/音響シーンに関わり、様々なアコースティック楽器やコンピュータによる作曲作品から即興演奏を行いつつ、無数のオモチャ楽器と電子音楽によるパフォーマンス「100 Toys」(2007) を中心に、多岐に渡りつつも一貫した作品制作を行う。これまで海外20カ国以上で演奏/展示、CDやレコードなどをリリース。
    https://sites.google.com/site/aaaaasunaaaaa/
  • 林 勇気 Yuki Hayashi
    映像作家。1997年より映像作品の制作を始める。国内外の美術展や映画祭に出品。自身で撮影した膨大な量の写真をコンピュータに取り込み、切り抜き重ね合わせることでアニメーションを作る。その制 作のプロセスと映像イメージは、デジタルメディアやインターネットを介しておこなわれる現代的なコミュニケーションや記 憶のあり方を想起させる。主な展覧会に、主な展覧会に、2011年 個展「あること being/something」(兵庫県立美術館)、「HUMAN FRAMES」(KIT – Kunst im Tunnel/ドイツ)、2013年「あなたがほしい i want you」(WELTKUNSTZIMMER /ドイツ)、2014年「窓の外、恋の旅-風景と表現」(芦屋市立美術博物館/兵庫)、2015年 「アンカラ国際映画祭」(トルコ)、2016年 個展「電源を切ると何も見えなくなる事」(京都芸術センター)、2017年 「彼方へ」(静岡市美術館)、「未来への狼火」(太田市美術館・図書館/群馬) など。
    http://kanyukuyuki.tumblr.com
  • 米子 匡司 Tadashi Yonago
    音楽家、トロンボーン・ピアノ奏者、プログラマ。自作楽器やほかの道具を使い、音にまつわる試みを行う。近年の活動としては、楽器や自作楽器を使ったライブや、屋外でのライブイベント「PARADE」(中田粥と共同企画)を不定期開催するほか、町の地図を元にフィールドレコーディングと演奏を組み合わせた《地図》シリーズを各地で制作する。直接音を扱うこと以外には、自分や友人の作った物品を街中で販売するための、自動販売機の制作と設置も行う。1999年にSjQ(SamuraiJazz)を結成し、2019年までメンバーとして活動。同グループに神田竜(Kezzardrix)を加えたSjQ++にて、2013年アルスエレクトロニカ・デジタルミュージック部門準グランプリを受賞。これまでほかに、越後屋、otosoraのメンバーとしても活動している。2011年、大阪・梅香堂での個展《街の道具・その他のこと》以降、展覧会形式でも自動販売機や音に関する制作物を発表している。2008年より2015年までFLOAT(大阪市西区安治川)を運営。2013年よりPORT(大阪市此花区四貫島)を運営。
    https://twitter.com/yonagotadashi
  • 平井 真美子 Mamiko Hirai
    作曲家、ピアニスト。誰の心にも去来する想いを綴るような、親しみやすく美しく前向きなメロディーを紡ぐ。映像音楽を中心に活動し、TV番組では、「にっぽん縦断こころ旅」「過保護のカホコ」「ハケン占い師アタル」「同期のサクラ」「35歳の少女」、映画では、「白夜行」「恋妻家宮本」「そらのレストラン」「弥生、三月 -君を愛した 30 年-」などがある。また、日々の想いをメロディーにトランスレートして書き綴る “Piano Diary” をライフワークとし、13年4月3作目のオリジナル・ピアノソロアルバム「夢の途中」を発表。近年、アーティストへの楽曲提供も行うほか、作品を譜面に映すことで視点を変えて音の景色を楽しめるピアノソロ楽譜集「平井真美子 劇伴ピアノ作品集1」、ピアノピース仕様の楽譜シリーズ「Music Score for Piano Mamiko Hirai」をリリース。12年、新進気鋭のアーティストに贈られるアメリカのS&R Washington Award受賞。17年 、ワシントンD.C.にて1935年より続くNational Cherry Blossom Festivalのオープニングアクトの作曲・出演を務めた。
    http://www.hirai-mamiko.com
  • 宮内 優里 Yuri Miyauchi
    作曲家・音楽家。千葉県八街市在住。これまでに6枚のアルバムをRallye Labelよりリリース。生楽器の演奏とプログラミングを織り交ぜた、有機的な電子音楽の制作を得意とする。アルバムではこれまでに、高橋幸宏、原田知世、小山田圭吾、星野源、It’s a Musical、GUTHERなど、国内外問わず様々なアーティストとのコラボレーション作品を収録。ライブでは様々な楽器の音をたった一人でその場で多重録音していく”音の実験室”ともいうべき空間を表現する。FUJI ROCK FESTIVAL、WORLD HAPPINESSなど、各種フェスにも出演。自身の活動以外では、映画「リトル・フォレスト」(監督:森淳一/主演:橋本愛)や 「グッド・ストライプス」(監督:岨手由貴子/主演:菊池亜希子、中島歩)などの映画音楽をはじめ、NHK・Eテレなどのテレビ番組、舞台・ドラマ・CMでの音楽制作・楽曲提供や、国内外のアーティストのプロデュース、リミックスなど、活動の幅を広げている。レーベルメイトでもあるKenji Kiharaと背景のための音楽研究室「BGM LAB.」としても活動中。
    http://www.miyauchiyuri.com/
    http://www.bgmlab.com/
  • 太田 美帆 Miho Ota
    音楽家。小学2年生で東京少年少女合唱隊へ入隊。グレゴリオ聖歌を始めとするカトリック教会音楽に出逢う。当時共に在籍していた仲間達と「聖歌隊CANTUS」を結成。坂本美雨とアルバムを共同制作する等「コーラス」を通じて多岐に渡るコラボーレーションを重ねる。近年はソロ活動も始動。全国各地にて声のWSを開催、2019年には子供達と共に合唱曲を制作し発表した。(spiral主催) 同年ラグビーワールドカップオープニング曲も歌唱。埼玉県芸術文化振興財団主催、高齢者約400人を対象にした群集劇「 ゴールド・アーツ・クラブ」では合唱指導を担当した。北欧少数民族サーミ人に伝わる伝達歌唱「ヨイク」を現代に継承する音楽家フローデ・フェルハイム氏と共に全国ツアーも敢行。幼少期体得した「聖歌」というフィールドに加え、奄美のウタシャから学んだ大地をうねる地上の歌声、天と地を歌い届ける音楽家。
    http://otamiho.com

 
 
■guest

  • 坂本 美雨 Miu Sakamoto 
    ミュージシャン。5月1日生まれ。東京とNYで育つ。1997年、Ryuichi Sakamoto featuring Sister M名義でデビュー。以降、本名で活動を開始。幅広いジャンルの音楽家との共演、シンガーソングライターのおおはた雄一とのユニット「おお雨」としての活動を通して声の表現の幅を広げ、またラジオ、ナレーション、執筆、女優業など活動は多岐にわたる。東京FM他JFN全国ネットの番組「ディアフレンズ」のパーソナリティを2011年より担当。村上春樹さんの番組「村上RADIO」でも共にパーソナリティを務める。動物愛護活動に長年携わり、著書「ネコの吸い方」や愛猫サバ美が話題となるなど、”ネコの人”としても知られる。2015年に母となり、SNSや新聞での連載に娘と猫との暮らしも綴っている。
  • 中田粥 Kayu Nakata
    1980年生まれ。東京都出身。2006年、洗足学園音楽大学作曲科卒業。シンセサイザーなどの電子楽器の中身である回路基板を取り出し、剥き出しのまま短絡させ数台積み上げるなどの手法で演奏や展示を行う。2016年、拠点を東京、横浜から大阪に移す。主な出演に2017年京都メトロ「Asian Meeting Festival 2017」(京都) 神戸開港150年記念「港都KOBE芸術祭」(兵庫) 養老公園「養老アートピクニック」(岐阜)、2018年KOCHI ART PROJECTS 2018「アートツーリズム〜ゲージュツ遍路in大月町」(高知)、2019年大阪音楽大学「庄内つくるオンガク祭」(大阪) fRUITY SPACE、細管56、他(北京、中国) 「WSK FESTIVAL 2019」(マニラ、フィリピン)、2020年細管56(北京、中国) 聴説
    http://www.kayunakada.com/
  • 淸造 理英子 Rieko Seizo
    音楽家。金沢生まれ。三田村管打団?(トロンボーン)、sumahama?(歌と鍵盤とパーカッション)、ペ・ド・グ(トランペット)、音遊びの会など、様々なかたちで色々な楽器を演奏する。主に参加しているもののほか、ゲストやサポートメンバーとして参加してきたバンドも多く、幅広く活動している。

 
 
お問い合わせ先
芦屋市立美術博物館  
〒659-0052 兵庫県芦屋市伊勢町12-25
tel : 38-5432(代表)  fax : 0797-38-5434