歴史資料展示室 企画展示スペース
※開館時間・休館日・観覧料は展覧会に準ずる
《展示内容》
ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)は、「櫻正宗」の銘柄で知られる灘五郷の山邑酒造株式会社(現:櫻正宗株式会社)8代目当主の山邑太左衛門の別邸として1924(大正13)年に建てられました。設計は近代建築の巨匠であるフランク・ロイド・ライトが行い、建築家の遠藤新と南信によって完成しました。1947(昭和22)年に株式会社淀川製作所の所有となり、1974(昭和49)年には、大正時代の鉄筋コンクリート造りの建物として初の国指定重要文化財となりました。
ヨドコウ迎賓館の敷地内東側には本来、温室や使用人の住居、倉庫と、主屋と温室を繋ぐ渡り廊下など、様々な付属建物があったことが1925(大正14)年刊行の雑誌『新建築』からわかっています。それら付属建物は、1963(昭和38)年の県道精道奥山線の拡幅や戦後の住宅建築によって姿を消してしまいました。
令和5年度に行われた敷地内の発掘調査によって、付属建物や滝、池などの遺構が見つかりました。
本展では、発掘調査で見つかった出土品や遺構の写真を展示し、創建時の建物の様子を紹介します。
展示品一覧
番号 | 資料名 | 年代 |
1 | 大谷石 | 大正時代 |
2 | 布袋の痕跡が残る擬石の材料 | 大正時代 |
3 | レンガ | 大正時代 |
4 | 竣工当時の色がわかる壁片 | 大正時代 |
5 | ガラス片 | 昭和時代中頃 |
6 | タイル片 | 昭和時代中頃 |
7 | ガラス容器 | 昭和時代中頃 |
8 | 陶器蓋 | 昭和時代中頃 |
9 | 瓦片 | 昭和時代中頃 |
10 | 解体計画中止運動ポスター | 昭和46(1971)年 |
11 | 解体計画中止運動チラシ | 昭和46(1971)年 |