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片岡家所蔵浮世絵のご紹介 その四

「世界を魅了したやまとなでしこ―浮世絵美人帖」展(3月30日(日)~6月15日(日))の
開催に先立ち、ここでは出品予定の浮世絵を解説つきでご紹介いたします。

 

 

歌川国芳「源氏雲浮世画合」 天保14~弘化3(1843~46)年 片岡家蔵

 

歌舞伎の三大作、「菅原伝授手習鑑」に登場する櫻丸女房の八重がすり鉢とすりこ木で料理をして、祝いの膳を整えています。画面の上には源氏物語の若菜下に登場する歌が記され、女三宮が飼っていた愛らしい猫が鞠で遊んでいます。江戸時代の人々が好んだ歌舞伎と『源氏物語』のコラボレーション。
3月30日より開催の「世界を魅了したやまとなでしこ―浮世絵美人帖」展にて公開。