歌川国芳「源氏雲浮世画合」 天保14~弘化3(1843~46)年 片岡家蔵
歌舞伎の三大作、「菅原伝授手習鑑」に登場する櫻丸女房の八重がすり鉢とすりこ木で料理をして、祝いの膳を整えています。画面の上には源氏物語の若菜下に登場する歌が記され、女三宮が飼っていた愛らしい猫が鞠で遊んでいます。江戸時代の人々が好んだ歌舞伎と『源氏物語』のコラボレーション。 3月30日より開催の「世界を魅了したやまとなでしこ―浮世絵美人帖」展にて公開。