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片岡家所蔵浮世絵のご紹介 その一

「世界を魅了したやまとなでしこ―浮世絵美人帖」展(3月30日(日)~6月15日(日))の
開催に先立ち、ここでは出品予定の浮世絵を解説つきでご紹介いたします。

 

 

菊川英山「東都名所八景 不忍弁天」 文政3(1820)年頃 片岡家蔵

 

左上のこま絵には、江戸の八つの景勝地のうち上野の不忍池に浮かぶ弁天堂。三味線を弾く女性は、琵琶を弾く弁財天の見立て。着物の帯にあらわされた竜は、水を司る龍神。古代インドの水の神である弁財天と龍神が結び付けられていた信仰の足跡を、この一枚から読み解くことが出来ます。
3月30日より開催の「世界を魅了したやまとなでしこ―浮世絵美人帖」展にて公開。