展覧会 最新

  • 芦屋の文化財再発見 ―最新のヨドコウ迎賓館温室跡発見まで―

    • 開催日:2024年11月30日 ~2025年2月9日

    プレスリリース
     
     

    会 期 2024年11月30日(土)-2025年2月9日(日)
    休館日 月曜日(祝日は開館)、2025年1月14日(火)
    年末年始(2024年12月28日(土)~2025年1月4日(土))
    開館時間 10:00-17:00(入館は16:30まで)
    会 場 芦屋市立美術博物館 エントランスホール、第1展示室、第2展示室
    観 覧 料 一般800(640)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※ 高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護者の方は各当日料金の半額になります。
    主 催 芦屋市立美術博物館
    後 援 兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、NHK神戸放送局、サンテレビション、ラジオ関西

     
     

    《展覧会内容》
     文化財とは我が国の長い歴史の中で生まれ、育まれ、今日まで伝わっている貴重な財産のことです。その中で我々が遺跡と呼んでいるものは埋蔵文化財に区分されます。芦屋市には金津山古墳や芦屋廃寺跡といった埋蔵文化財が数多く存在します。
     芦屋市の埋蔵文化財は古くから人々の関心を集め、芦屋市教育委員会による発掘調査が行われる前から、地表に落ちている土器などを調査していた在地の研究者もいました。文化財保護行政が整備されると、市教育委員会によって土地開発による遺跡の破壊を防ぐための発掘調査が数多く行われ、そこで様々な遺跡が発見されました。
     1995年に発生した阪神・淡路大震災の復興に伴う発掘調査によって、各遺跡の詳しい性格や年代などの発見がありました。現在でも市内の調査は続いており、2023年にはフランク・ロイド・ライトが設計したヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)の発掘調査が行われました。そこでは、かつて存在していた温室や渡り廊下などの付属施設の痕跡が見つかりました。
     本展では、市内遺跡の出土品を通して、芦屋市の発掘の歴史について展示します。
     また、仏教美術資料や『伊勢物語』といった、多分野にわたる当館所蔵の歴史資料も展示し、人々が守り続けてきた芦屋の歴史と文化の魅力を様々な観点から紹介します。

     
     
    《主な展示物》
    第1展示室  芦屋廃寺跡や金津山古墳などの遺跡から見つかった出土品を紹介
     

     
    1.流水文銅鐸(芦屋市指定文化財/弥生時代/阿保山親王寺蔵)
    2.三角縁波紋帯三神二獣鏡 (芦屋市指定文化財/古墳時代/阿保山親王寺蔵)
    3.子持器台(旭塚古墳出土/飛鳥時代/芦屋市三条文化財整理事務所蔵)
    4.黄釉鉄絵陶器盤(芦屋市指定文化財/寺田遺跡出土/平安時代末期から鎌倉時代初頭/芦屋市立美術博物館蔵)
    5. 複弁蓮華文軒丸瓦(芦屋廃寺跡出土/飛鳥時代後期/芦屋市立美術博物館蔵)
    6. 双龍環頭大刀(芦屋市指定文化財/八十塚古墳群出土/古墳時代後期/芦屋市立美術博物館蔵)
    7. ヨドコウ迎賓館 発掘された渡り廊下跡
     
     
    第2展示室  芦屋市立美術博物館館蔵品の歴史資料を「仏教美術」「中近世史」「伊勢物語」「近現代史」の4つに分けて紹介
     

     
    8. 『三好長康山論裁許状』附挟板(芦屋市指定文化財/戦国時代/芦屋市立美術博物館蔵)
    9. 太平記(江戸時代初頭/芦屋市立美術博物館蔵)
    10. 徳本上人像(江戸時代/芦屋市立美術博物館蔵)
    11. 涅槃図(江戸時代/芦屋市立美術博物館蔵)
    12. 伊勢物語画帖(江戸時代中期/芦屋市立美術博物館蔵)
    13. 打出焼(明治時代末期から昭和時代/芦屋市立美術博物館蔵)
    14. 児玉多歌緒スケッチブック 谷の断片(芦屋川)(昭和時代初頭/芦屋市立美術博物館蔵)
    15. 児玉多歌緒スケッチブック 地獄谷の奥─岩とあそぶ子等⑵六甲山習作(昭和時代初頭/芦屋市立美術博物館蔵)
    16. 在原業平図像(昭和時代/芦屋市立美術博物館蔵)

     
     

    《関連イベント》
    (1)講演会「大発見でつづる芦屋の遺跡」

    日時 12月7日(土)14:00-15:30
    会場 美術博物館 講義室
    講師 森岡 秀人氏(奈良県立橿原考古学研究所 客員研究員)
    参加費 無料(要観覧券)
    定員 60名

     
    (2)講演会「歌名所としての芦屋~『伊勢物語にみる絵画表現』~」

    日時 12月14日(土)14:00-15:30
    会場 美術博物館 講義室
    講師 明尾 圭造氏(大阪商業大学 教授)
    参加費 無料(要観覧券)
    定員 60名

     
    (3)サイレント映画上映会「知って観て楽しむサイレント映画~ピアノ生伴奏つき~」

    日時 12月15日(日)13:30—16:00 *途中休憩あり
    会場 美術博物館 講義室
    上映作品 「シー・ホーク」(1924/アメリカ/123分)
    奏者 鳥飼 りょう氏(楽士・サイレント映画ピアニスト)
    参加費 無料(要観覧券)
    定員 60名

     
    (4)講演会「謎多き古代寺院―芦屋廃寺―」

    日時 12月21日(土)14:00-15:30
    会場 美術博物館 講義室
    講師 山本 剛史(芦屋市立美術博物館 学芸員)
    参加費 無料(要観覧券)
    定員 60名

     
    (5)講演会「国指定重要文化財ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)の魅力」

    日時 12月22日(日)14:00-15:30
    会場 美術博物館 講義室
    講師 竹村 忠洋氏(芦屋市国際文化推進課 学芸員)
    参加費 無料(要観覧券)
    定員 60名

     
    (6)歴史ウォーク「芦屋博士と歩く 石から見る芦屋の歴史」

    日時 1月12日(日)14:00-15:30
    会場 美術博物館 講義室
    講師 三宅 正弘氏(武庫川女子大学 教授)
    参加費 無料(要観覧券)
    定員 30名※要申込・先着順

     
    (7)ミニコンサート
    「令和6年度県内芸術家ロビーコンサート 
    磯辺陽ヴァイオリンミニコンサート ~チェコの響き、大陸への歴憧~ 」

    日時 1月19日(日)17:00-17:30
    会場 美術博物館 講義室
    奏者 磯辺 陽氏(ヴァイオリニスト)、猪瀬 千裕氏(ピアニスト)
    参加費 無料
    定員 60名

     
    (8)歴史ウォーク「芦屋博士と歩く 芦屋浜モダニズム」

    日時 1月26日(日)14:00-15:30
    会場 美術博物館 講義室
    講師 三宅 正弘氏(武庫川女子大学 教授)
    参加費 無料(要観覧券)
    定員 30名 ※要申込・先着順

     
    (9)ホールコンサート
    「ヴァイオリンとピアノで巡る和のハーモニー ~芦屋が育てた貴志康一~」

    日時 2月2日(日)14:00-15:00
    会場 美術博物館 講義室
    奏者 中嶋 弥生氏(ヴァイオリニスト)
    山中 歩夢氏(ピアニスト・東京芸術大学、同志社女子大学 非常勤講師)
    参加費 無料(要観覧券)
    定員 100名

     
    (10)講演会「芦屋の仏教文化財をめぐって」

    日時 2月9日(日)14:00-15:30
    会場 美術博物館 講義室
    講師 杉﨑 貴英氏(帝塚山大学 教授)
    参加費 無料(要観覧券)
    定員 60名

     
    (11)当館学芸員によるギャラリートーク

    日時 12月1日(日)、1月13日(月・祝)、2月1日(土)
    各日11:00-、14:00-
    会場 芦屋市立美術博物館 展示室
    参加費 無料(要観覧券)

     
    【申込について】
    *(6) (8)は事前申込が必要※先着順 詳細は美術博物館HPイベント欄にて確認ください
     

  • 令和6年度 歴史企画展 「芦屋と阪神・淡路大震災」

    • 開催日:2024年9月14日 ~2025年2月23日

    歴史資料展示室企画展示スペース
    ※開館時間・休館日・観覧料は展覧会に準ずる
     

    横倒しとなった阪神高速道路

     
     

    《展示内容》
     1995年1月17日5時46分に淡路島北部沖の明石海峡を震源とするマグニチュード7.3の大規模な地震が発生しました。その被害は甚大で、第二次世界大戦後に発生した自然災害の中でも、東日本大震災が発生するまでは最大規模のものでした。
     阪神・淡路大震災と名付けられたこの自然災害は、震源地に近かった芦屋にも大きな被害を与えました。
     2025年には震災から30年を迎えますが、震災を経験していない世代や震災後に芦屋へ移り住んだ人々も増加しています。
     本展では、当時の記録写真を展示し、市内各地の被災状況や復興の歩みを紹介します。