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未知の表現を求めて―吉原治良の挑戦
  • 第1展示室、第2展示室、ホール
  • 開催日:2016年9月17日 ~2016年11月27日

芦屋市立美術博物館&大阪新美術館建設準備室 共同企画

開催趣旨:20世紀の前衛美術を代表する画家・吉原治良(1905-1972)の生涯を、第一級の吉原コレクションを誇る芦屋市立美術博物館と大阪新美術館建設準備室の所蔵作品から厳選した約90点でたどります。
大阪市に生まれ、芦屋市に居住した吉原治良は、実業家として活躍するかたわら、関西の前衛美術をリードし続けました。今日、国際的に評価される美術グループ「具体美術協会」のリーダーとして有名ですが、その先駆性の萌芽は、すでに戦前期の創作活動のうちにみることができます。
本展では、具象から抽象へと展開しながら、生涯にわたり最先端の表現を追及し続けた吉原治良の、さまざまな挑戦に焦点を当てます。絵画制作と向き合う内省的な時間と並行して、国内外の多様な人々と交流し、刺激を得て、新たな活動を展開していく様子を明らかにすることで、吉原治良の全貌に迫りたいと考えます。
また、近年大阪新美術館建設準備室に寄贈された「具体美術協会関係資料」より、吉原治良旧蔵書籍、雑誌、書簡等の一部資料を展示します。これまでの回顧展では注目される機会の少なかった、舞台上でのパフォーマンス、野外でのインスタレーション作品なども、映像・写真展示によりご紹介します。

会期/2016年9月17日(土)~11月27日(日)
休館日/月曜日[ただし9月19日・10月10日(祝)は開館、9月20日・10月11日(火)は休館]
開館時間/10:00-17:00(入館は閉館の30分前まで)
観覧料/一般800(640)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
括弧内は20名以上の団体料金。高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方、ならびにその介護の方1名は各当日料金の半額。
主催/芦屋市立美術博物館、大阪新美術館建設準備室
後援/兵庫県、兵庫県教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、NHK神戸放送局、FM802
協力/ジュンク堂書店芦屋店
大阪新美術館建設準備室ホームページ



*まだ知らなかった美しさにふれることは、新鮮な生きがいを感じることとおもいませんか?
『きりん』第9巻第11号通巻100号、1956年 吉原治良寄稿文より抜粋(中略あり)


■関連イベント
いずれも参加無料(ただし要展覧会チケット)、事前申込み不要。

1/講演会「吉原治良―抽象への道」
講師:熊田司(和歌山県立近代美術館館長)
日時:10月1日(土)午後2時から
会場:芦屋市立美術博物館 講義室

2/講演会 「師 吉原治良を語る」
講師:向井修二(美術家、元「具体美術協会」会員)
日時:10月8日(土)午後2時から
会場:芦屋市立美術博物館 講義室

3/鼎談 「吉原治良研究のこれからを考える」
講師:平井章一(京都国立近代美術館主任研究員)、高柳有紀子(大阪新美術館建設準備室主任学芸員)、國井綾(芦屋市立美術博物館学芸員)
日時:10月23日(日)午後2時から
会場:芦屋市立美術博物館 講義室 

4/ギャラリートーク
本展担当学芸員(芦屋市立美術博物館、大阪新美術館建設準備室)による展示解説会。
日時:9月22日(木・祝)、11月23日(水・祝) いずれも午後2時から
会場:芦屋市立美術博物館 展示室内

■出品作品


1、《芦屋川の見える静物》 1928年 油彩、カンヴァス 芦屋市立美術博物館蔵
2、《手と朝顔》 1930年頃 油彩、カンヴァス 芦屋市立美術博物館蔵
3、《縄をまとう男》 1931-33年頃 油彩、カンヴァス 大阪新美術館建設準備室蔵
4、《作品A》 1939-40年頃 油彩、カンヴァス 大阪新美術館建設準備室蔵
5、《出迎え》 1947年頃 油彩、カンヴァス 大阪新美術館建設準備室蔵
6、一日だけの野外展 1956年 (記録写真) 大阪新美術館建設準備室蔵
7、《無題》 1961年 油彩、カンヴァス 芦屋市立美術博物館蔵
8、《白地に黒い円》 1970年 油彩・アクリル、カンヴァス 大阪新美術館建設準備室蔵
9、日本万国博覧会 具体美術まつり 1970年 (記録映像) 大阪新美術館建設準備室蔵