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片岡家所蔵浮世絵のご紹介 その三

「世界を魅了したやまとなでしこ―浮世絵美人帖」展(3月30日(日)~6月15日(日))の
開催に先立ち、ここでは出品予定の浮世絵を解説つきでご紹介いたします。

 

渓斎栄泉「辰巳八契 富ヶ岡の晩鐘」 文政5(1822)年 片岡家蔵

 

江戸城など東京の中心地域から見て南東(辰巳)の方向に位置する深川(東京都江東区)の芸者は、辰巳芸者と呼ばれていました。蔦の紋をちりばめた着物を好み、蔦のように絡んで、馴染みの客と離れないことにげんをかついでいました。江戸の女性の心意気があらわされた一枚。
3月30日より開催の「世界を魅了したやまとなでしこ―浮世絵美人帖」展にて公開。